その痛みやめまい、お天気のせいです――自分で自律神経を整えて治すカンタン解消法 (廣済堂健康人新書)

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  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331520345

感想・レビュー・書評

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  •  低気圧によって、だるくなったり、猛烈な眠気を感じたりするので、なんとかならないものかと本書を読んでみた。

     気候の影響から体調を保つ基本的な考え方は、「自律神経を安定させて、お天気に揺さぶられにくくする。」そのために、早寝早起き、冷たいものを食べ過ぎない、甘いものを頻繁に食べない、アルコールはほどほどに、たばこはやめようといった基本的な生活習慣をゆるーく守る。
     また、季節ごとに適した過ごし方があるとのことで、季節ごとの「養生」の方法が具体的に説明されていた。(例えば梅雨の時期の除湿器、布団乾燥機、豆類摂取、お風呂発汗) 養生には「大げさなことは一つもなく、すべてのことがらを正しく適度に行うことで、体のバランスがとれて健康が保てる」
     以前、不定愁訴が西洋医学ではどうにもならなかったが、東洋医学で治ったといった趣旨の本「冷えと肩こり」を読んだが、本書でも東洋医学の強みが紹介されていた。
     西洋医学・・・科学的エビデンス
     東洋医学・・・経験則

     →依存症克服の本でも、集中力の本でも、薬剤師の書いた健康法の本でも、規則正しい生活の重要性が強く訴えられていた。体調を保つ基本は【 規則正しい生活 】なのだなと改めて認識した。

  • 2016 若林理砂

    生気象学biometeorolgy

    国際生気象学会
    https://uwm.edu/biometeorology/


    ドイツの体調予報サイト
    https://www.wetteronline.de/
    VitalWetter バイタルウェザ-

    日本では、佐藤純医師名古屋大学
    天気痛外来
    先生の仮説
    気圧受動センサーは、内耳
    内耳の刺激で、交感神経が戦闘モード(ストレスが大きい時に発動するもの)に


    外因~風、寒、暑、湿、燥、火、の六気
    内因~怒、喜、思、憂、恐、の五志
    不内外因~飲食、労働、房事過多などの不摂生

  • 季節によっての身体・肌・心の不調があることを詳しく知ることが出来ました。季節によっての不調が少しでも少なくなり快適に過ごせるように出来ることから養生生活をしていきたいです!

  • 鍼灸師でペットボトル温灸の提唱者でもある著者が
    気象を切り口に養生法を伝授してくれる。

    不調を治すには日頃の生活習慣が大切です。とはいえ、今そこにある不調をなんとかすることができなければたいへん困るわけです。ですので本書では対症療法的な方法をまずお教えすることにしました。(p8~9)

    まず、この構成に感動した。
    独りよがりではなく
    患者の幸せを第一に考えている様子が伺える。
    その実現のために
    著者が日々研鑽を積んでいる様子が
    本文中にも見え敬服する。

    後半には生活習慣改善のための
    養生法が紹介されている。
    そこでは
    やり始めるまでが大変だけどやったらたいしたことはない
    劇的な変化はないが確実に心と体がかわる
    と、こえかけをしている。
    初心者の心境を踏まえた上で
    先の道筋を提示し
    はじめの一歩を踏み出しやすくする
    配慮が見えて感心した。

    ヘルスケア産業に身を置く人
    家族や身近な人の健康に携わる人にとって
    著者の姿勢は大いに触発されるものではないかと感じた。

  • 天候の変化で体調が変わる。台風が近づいたり気圧の変化によって頭痛がひどくなったりする人がまわりに多く見られるので何か改善のヒントがあればと思って読んでみた。ヨーロッパ、特にドイツでは体調予報があるんですね。内耳の過敏さが原因であるならばめまいや乗り物酔いの薬や五苓散などの漢方が効くということ。苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、呉茱萸湯なども。前兆が現れたらすぐ自分に合うものを服用する。ほどほどに。自律神経を安定させる。夏バテしやすいわたしには冷たいものを取り過ぎない。豆類。しっかり入浴。覚えておこう。

  • もう少し整理されてると読みやすいと思うが、ためになる。

  • 少しだけ為になったけど、おもしろくなかった。

  • ・ペットボトル温灸 1/3 水道水、 2/3 沸騰直前のお湯
    ツボに押し当て3-5秒、アチっとなったら離す を3-5回繰り返す

    ツボ: れいだ(足の人差し指の爪の下あたり)
    : 完骨(耳の後ろのグリグリした骨)

    ・酔い止めの薬(内耳に作用するものを選ぶ)、五苓散
    気圧の上がり始め、下がり始めのタイミングを捉えて頓服

    ・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
    柴苓湯(さいれいとう)
    越婢加朮湯( えっぴかじゅつとう)

    ・湿邪はゆっくり深く体を蝕む
    表皮細胞に含まれるTRPV4というタンパク質が湿度を感知するセンサーの役割を果たしているのではないか」という仮説(資生堂 傳田光博氏)

    ・ガソリンとバリアを補強すれば、気象病は軽くなる

  • 498

  • 天候が自律神経に影響を与えることを説いた一冊。

    自分も自律神経によって体調の変動を感じる性質なので、よく理解できた。
    そして天候を意識して体調を整えることの必要性を実感した。

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著者プロフィール

臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(ミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月――食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。

「2022年 『気のはなし 科学と神秘のはざまを解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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