私なりに絶景 ニッポンわがまま観光記

  • 廣済堂出版 (2017年2月1日発売)
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感想 : 13
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  • 本 ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331520802

感想・レビュー・書評

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  • 絶景というのはそんなになくて、ほとんどは珍景というべきだろうなあ。鬼のついた鳥居だとか、石仏とか、イカだらけの由良比女神社とか、平家の落人村とか、奥祖谷の観光モノレールとか、あっけない洞窟や修行のための洞窟とか、そういうものがあまり由来や詳しいことは説明されずに、印象というか感想が、脱力した文章で書かれている。さらさらと読んでおしまい!

  • 久々の宮田珠己氏のユルユル旅エッセイ。著者が行きたい、見たいという、基本、大方の人はわざわさ見に行かないようなものを見に行く旅は、相方の編集者、テレメンテイコ女史との珍道中となる。のんびりしたい時に読むと、本当にのんびりしたくなるから取扱注意。あぁ、四国九州行きたい。

  • 読書の合間に読んでたら、思いのほか時間がかかってしまった。
    (「読書に疲れたときに読む本」ってやつですね)

    文章と写真が離れているので、ページをパタパタしながら読むのが若干めんどくさい。

  • 有名な観光地なんて関係ない。自分の興味の赴くところ、そこが自分にとっての素晴らしい観光地。
    そんなノリで編集者のテレメンテイコ女史と旅する本。
    タマキングが訪れて本にしてくれなければ多分一生知らずに終わる素敵な場所や写真の数々を楽しませていただきました。
    青森の鳥居に居る鬼、鹿児島のユーモラスな仁王像等々どれも面白楽しく読めました。
    立佞武多の迫力には圧巻!見開き写真の和藤内の力強さに圧倒されてしばらく頁をめくることが出来ませんでした。写真でこの迫力、実物を見たらしばらくそこから動けなくなりそう。ぜひ本物を見てみたいです。

    知らない日本を垣間見れる楽しい本でした。

  • 宮田さんの国内紀行本は「よくこんなところ知ってるな」というスポットだらけなので興味深く、気になるところはGoogleで検索しながら読んでます。今作で気になったのは隠岐の摩天崖、徳島慈眼寺の穴禅定、奧祖谷のモノレールあたり。あと石仏(鹿児島の仁王)もゆるかわいかったです。

  • みやたたまき好きだったのに新刊情報知りたくてツイッターフォローしてたらどんどん様子がおかしくなってなんかもう無理ってなってしまった。
    そうなると今まで楽しく読んでた本もおもしろく感じられなくなり、まあでもしょうがないね。
    あとやっぱ同行の編集者をいじるやつ苦手。

  • クセになるゆるい文体

  • 最近宮田さんの文庫新刊がとんと発売されないことと、旅行記の写真は大きく見たいのとで、単行本を購入したのは正しかった。テレメンテイコ女史とのやり取りが安定の面白さ。紹介されたどの場所も興味深い。書下ろしの鹿児島での一節「旅で夢見心地になることを私は否定しない。」から始まる数行は、著者の心意気を感じた。

  • 世間が認めていなくても宮田氏が絶景と感じている観光地?を取り上げている。普通の漁村が、どこにでもある田舎の神社が彼が描くと不思議な風景に変わっていく。不思議だ。

  • 祖谷のモノレール!
    曽木の滝近くの人工物なのに超ナチュラルな分水路!!
    いいなぁ、一度行ってみたいなぁと強く強く思いました。

    旅に出ては有名な観光スポットよりもそこらへんを徘徊して変な看板とか撮りためてる自分にとっては、この旅のスタンスはただただ共感。
    なにより『私なりに絶景』というタイトルが良い言葉すぎ。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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