- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331522066
感想・レビュー・書評
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トロッコ問題や囚人のジレンマ等、論理的に考えるだけではうまくいかない問いについて書かれた本。
こういうのは、思考実験としては面白いとは思うけど、ビジネスにどう役立つかはよく分からなかった。雑学ネタとしては使えるような気はするけど。
ポール・ワイスの思考実験というのが、結構グロい。ヒヨコを試験管にいれてすりつぶすというものだけど、思考実験だとしてもあまり考えたくないなと思った。
関係ないけど昔、何かの本で「シュレディンガーの猫の思考実験は猫がかわいそう」と書いてあったのを思い出した。
ビュリダンのロバというものを初めて知ったけど、何となくわかる気がする。どちらがいいとかいうのがないから選べないんだよね。どっちでもいいようなことについて自分もよく悩むことがあるので、適当に選べるようにしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
別の著書でも紹介されています「ブレーキの故障
したトロッコの暴走で、そのまま進めばその先に
いる5人の犠牲者の発生となり、ポイントを変え
れば、1人の犠牲で済むが、あなたはどちらを選
ぶか」という有名な「トロッコの問題」から始ま
ります。
「理性」で選べば、犠牲者の人数は少ない方を
選び、「感情」で選べば、「自分が他者の運命を
変えてはいけない」と考え、トロッコの進路を
変えず、5人の犠牲を選ぶと言われます。
ビジネスでも理性と感情が入り乱れて判断が遅れ
たり、誤ったりすることがあります。
理性と感情を区別して、最適解を導き出すことが
できる一冊です。 -
答えの出しにくいことを、自分で考える
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思考実験を繰り返すことで、考える時のバイアス、思い込みを無くし、正しい行動へとつながる判断ができるように訓練してくれるのが本書。
本書はビジネスのシーンを想像しつつの思考トレーニング。
もう少し幅広くトレーニングしているのが、マイケル・サンデルさんの『これからの「正義」の話をしよう』になるのかな。
本書の効能は、思考を停止して短絡的な選択をしてしまうことも多々ある自分への刺激剤。読みやすいが、手ごわい思考実験から、得ることも多い。
著者プロフィール
北村良子の作品





