「書く」習慣で脳は本気になる (廣済堂新書)

著者 :
  • 廣済堂出版
3.56
  • (0)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 51
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331522196

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「書くこと」に特化された本で、その切り取り方と効能の部分がとても興味深く、勉強になった。
    こうして記録すること、そしてそれを積み上げることは資本になるのだそう。
    これは繰り返し読みたいし、「書く」ことを実践したい。

    偶有性
    セレンディピティ
    知的誠実さ

  • 「書く」ことによって脳は本気になる。書くことで人間は自分自身の人生を切り拓いてゆくことが出来る。

    ドーパミンという神経伝達物質が「書く」だけで願望が実現するメカニズムに関与している。

    「◯◯になる」と書いた時、人間は実際にそれを達成しているところを想像している。それを達成した時の気分を「今、ここ」で前倒しで噛みしめている。それによって報酬系物質であるドーパミンが放出され、人間は快楽を得る。その快楽をさらに得ようとして夢や目標を実現するための行動が強化されてゆく。それが継続されることによって実際に夢や願望が叶うこととなる。

    夢や目標を書くことはドーパミンを放出する脳の回路を強化することであり、つまりは脳を本気にさせること。本気になった脳は我々が考えている以上の力を発揮して夢の実現に導いてくれる。

    自分をあたかも外から観察しているかのように認識する能力をメタ認知という。記録することはメタ認知を働かせることに他ならない。

    ふと思いついた感想をそのまま口にしている人は「無意識の垂れ流し」をしている。

    無意識を垂れ流しにしないためには無意識を意識に上らせるプロセスを経る必要がある。言葉を換えれば無意識を意識化するということ。無意識レベルの願望を意識化することによって人生を操るハンドルを手に入れることが出来る。

    自分の願望に向き合うことで今まで支配されていたはずの無意識から解放される。それまで「私」を漠然と取り巻いていたドロドロとした欲望が正体のわからない怪物ではなく人生を成功させるためのアクセルとなる。

    無意識は言語化し文字にして書くことで意識化される。無意識を脳の外に固定化することでメタ認知が働き自分の中ではっきりと意識されることになる。

    人が文字を書く時、側頭葉の「ウェルニッケ野」から前頭葉の「ブローカー野」に情報が行き、それから運動野を通じて「書く」という作業に結びつく。

    脳は自分が考えていることを常に把握しているわけではない。一度外部に出力してみないことには「何を考えているのかわからない」とさえ言える。

    もともと人間の無意識は無尽蔵の宝の山のようなもの。その多くは本人にさえ発見されることなく一生を終える。それを掘り起こすためには「書く」という作業が不可欠。「書く」ことは自分が抱えている無意識と対峙するコミュニケーション方法と言える。

    願望を叶えたいのであればまずは白紙に書く作業をする。書かないと願望はほとんど叶わない。なぜなら「書かなければ自分の願望が何かわからない」から。

    脳の自然な状態は可塑性が働いており非常に柔らかい。そのため脳の中のイメージだけで夢や目標を持っていてもすぐに忘れてしまう。硬さと柔らかさのバランスがとれたハイブリッドなシステムをつくる必要があるが脳単独ではそれが出来ない。だからこそ叶えたい夢や目標を書いておく必要がある。

    書いたものを見るたびに脳の記憶を司る海馬に夢や目標がインプットされ、強固な記憶として残っていく。本気になった脳の前頭葉が側頭葉から夢や目標を達成するための様々な情報を引き出してくれるようになる。

    夢や目標を書いてそれを何度も見ることで記憶が強化され、その記憶が脳の潜在能力に働きかけ夢を叶える力を引き出してくれる。

    夢や目標は実行しなければ叶うことはない。その第一歩が無意識レベルの夢や目標を書き出して意識化すること。

    「よし、書こう」と思った瞬間にペンを持ってノートに向かうと書くことが自分の中から泉のようにどんどん湧き出てくる。「書くことが決まってから書く」のではなく、「書こうと思ってノートに向かうから書ける」。

    人間は自分が考えていることを全て把握しているわけではない。自分が本当は何を考えているかは書いてみて初めてわかる。

    テーマがあるから書くのではなく「書くからテーマが見つかる」

    書くという行為は「自分の無意識にアクセスすること」。無意識の中では書く準備が出来ている。

    無意識の中ではこれまでに得た経験や知識が腐葉土のように積み重なっている。どんな人でも生きてきた分の腐葉土が貯まっている。

    しかし、積み重ねた知識や経験が勝手に芽を出すことはない。きっかけが必要となる。そのきっかけは「書く」こと。「書く」ことで脳に新たな回路が作られる。書かなければ回路が作られず無意識にアクセスすることが出来ない。

    自分が発信する言葉が多ければ多いほどそれを読んだ人を感化させることができる。結果として自分を取り巻く世界が広がっていく。

    インターネットの発展によって誰でも日常生活のあらゆる場面で言葉を書く機会が格段に増えた。現代においては「書くスキル」を磨くことは自分の夢を実現するパスポートと言える。

    言葉を書く時は “Live and let live.” (自分も活き、人も活かせ)の精神で臨む。生きた言葉は人を動かす力がある。

    偶有性の時代を生きる8カ条
    1. 脱藩する(組織の論理で行動しない)
    2. プリンシプルを磨く
    3. 学ぶべき場を見つける
    4. 師匠を持つ
    5. 言葉の級位を上げる
    6. 英語で発信していく
    7. 出会った人と0.5秒で打ち解ける
    8. 人前で夢を宣言する

    龍馬が1人の人間として生きようとしたのは「藩の論理で動いていたら新しい時代に必要な動きが出来ない」と考えてのことであったと思われる。現代人に照らせば資本主義の論理だけで動いていたら今の社会に必要な変革を起こすことは出来ないということだろう。

    プリンシプルとは生きる上での原理・原則。自分以外のものにプリンシプルを質入れするな。自分以外のものにプリンシプルを質入れするとは、例えばブランド大学に頼り正社員であることに頼ってそこに合わせて自分の行動を決めるということ。

    言葉を語り、そのメッセージで社会を変えていく。言葉は社会を変える力を持っている。

    社会が生み出した言葉に従って生きるのではなく、自分が生み出した言葉を行動の基準にしていく。

  • 【資料ID】 97190023
    【請求記号】 141.72/M
    【配置場所】 文庫・新書

     「脳は怠け者である」この怠け者を本気にさせる方法は「書くこと」である。
    そんな単純なことでやる気スイッチが入るのか疑問ですね。でも確かに書初めや
    絵馬など昔から我々は何かしら言葉にすることの大切さを無意識に経験してきました。本書では脳と言葉の関係をわかりやすく解説。本気になった脳はきっとあなたのポテンシャルを引き出してくれると思います。

  • 内容よりも、子供の頃から興味を持った事への、著者、茂木さんののめり込みの凄さが驚きでした。

  • まずは書いてみなはれと訴える本。書く内容がないとジタバタしていても仕方ない、書き出してみれば自然とつながっていくものだから。日記風でも箇条書きでも形式は何でもいいということで、少し気が楽になった。

  • 僕は以下のために「書く」ことをする。

    ・支配される無意識に良き流れを作り出す
    ・セレンディピティを起こりやすくする
    ・出会った人と0.5秒で打ち解ける
    ・人生の師をみつける

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

脳科学者

「2019年 『脳HACK大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茂木健一郎の作品

ツイートする