HSPと不安障害

著者 :
  • 廣済堂出版
3.05
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本棚登録 : 186
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331523100

作品紹介・あらすじ

HSP(過敏性症候群)と不安障害(不安症)。ともに、生きているだけで「不安」を抱え込む共通項がある。
お金の不安やコロナ不安のように、原因が明確でも、漠然とした不安に襲われるなど、こうした人たちの不
安は厄介である。本書は不安要素を50項目ほどに整理し、生きづらさを克服する対処法を指南する。

感想・レビュー・書評

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  • 不安障害と本のタイトルにあるが、HSPメインで書かれている。たしかにどちらにも似たような症状や悩みがあるだろうが、少し物足りない印象を受けた。

    先人たちの言葉や格言、禅の教えなど散りばめられており、こうした考えを日常で取り入れられれば生きづらさは減るだろうと思う。
    一方でアフォメーション、リフレーミングなど紹介してあるが詳しくは書かれておらず、この本だけでは実践しようという気にはなれない。他著者の詳しい本が必要だろう。

    不安障害 HSPの入門編としてはよいのだろうが、もう少し深い内容まで期待していた私にとっては、少し物足りなかった。

  • 生きているだけで不安だけど、この本では救ってもらえない。

  • 様々な不安を扱っている不安の入門書的な本。人間関係のことが多めな印象。具体的にどういうときに不安を感じるのかはっきりわかっている方はもっと専門的な本を選んだほうがいいと思う。哲学者の言葉など、名言がいくつかあったので何か不安を感じた時に思い出したい。

  • 期待したほどではなく、目新しいこともなく、ちょっと残念な内容だった。ごくごくあたりまえのことが、つらつらっと羅列してある感じで。
    心理の本ではなく、エッセイだと思えばいいかな。
    まあこんなもんかと。

  • 不安障害の対処法について期待して購入。内容はほぼHSP。HSPについて勉強したいのなら充分な一冊。前半はコロナの話が多い。後半になってようやく不安症や本格的な内容へ。不安の奥に本当のやりたいことが隠れているという話。
    はじめに、で不安障害ではなく不安症とし、HSPと一緒にして本書を進めている点で違和感。不安障害を目的としての購入は個人的にはおすすめしないが、後半に参考にできる点はあると思う。

    79ページの匂いは個人的に経験もあり、他人のストレスを匂いで判断できるまでの敏感さには驚いた。
    146〜151ページの恋や人と別れた後になぜ不安になるのかも参考になった。会っている時は過剰なドーパミン等が出るため、反動でホルモンが崩れてしまう。酷い時はうつにもなる。相手を好きなほど過剰になるし、相手が自分を振り回すタイプでも過剰にドーパミンが出てしまう。
    具体的な対処法についてはよくある、脳と記憶の上書き、リフレーミング、アフォメーション、なるようになり時間が経つのを待つ、長距離思考、など。


    以下、ネタバレとメモ。


    不安の原因はわかっているのに、具体的な対処法がわからないから漠然とした不安になる。
    他人の不安は伝染する。それが続くと不安になることが癖になり、マイナスのことばかり集めてしまう。脳は一つのことに集中すると、その経験しか集めなくなる。しかし、これを逆手にとれば、長く集中的に物事を続け成し遂げる力となる。良くないことがやめられないのなら、トイレに立つなどの自然現象で中断し、別のこと(自分が夢中になること)をやってみる。
    課題の分離は三章の全てに当てはまる。というか全ての事柄にだと個人的には思う。
    エネルギーバンパイアは、始めはやたら親切。コントロールできないとみなされたら敵にされ攻撃される。関わらないのが一番。
    上司に嫌われているのでは?という感情は相手に移り、お互いに増幅する。相手の言葉を認め反復すれば、好意の増幅になる。個人的には、嫌いな人にはそこまで好意的にしなくてもいいのではと思う。相手の悩みを引き出すのに反復法を使うのは試したい。
    怒られると恐いのは、本当は言葉ではなく、雰囲気や表情や声のトーンからだった。なので見た目や話し方を除外し、言葉の内容だけに集中する。感情的に注意すると、子供は内容を理解せずに声や感情や表情に怯え、人の顔色を伺うように育ってしまう。そもそも相手に抱いている不安や恐怖は実は相手自身の感情。なので相手の気持ちに共感しない。
    不安のパターン。完璧主義。不安の常態化。不安がなくなるとどうしたらいいかわからなくなる。自意識過剰。自分の内面ばかり見ている。自分を突き放し、他者へ貢献し没頭する。
    思い込みは自分を苦しめる。作文療法で、書き見える化する。思い込みという暗示を出して捨て去る。書き出したものは客観的に考える材料にもなる。

    8章の対処法。
    強い不安に囚われる人はそれだけ生きることへの意欲や欲望が強い。ならあえてその欲望に飛び込む。森田療法。目の前の事に集中し、欲望を掴むと気付けば不安症パニック障害は治っていた。自分の大切なものがあれば他のことはどうでもいい、そう思っていい。
    水をイメージしたり飲んだりすると良い。雲でも良い。雲水という言葉がある。

  •  私自身HSPを自覚してるわけではないのだけど気になって読んだ。内容は普通に万人向け。誰しもが持っている不安を例にあげているので人間関係でストレスを抱えている人はみんな参考になる本。
     貴方の不安は何故くるのか、何処からくるのか、というあたりが解説されている。章ごとにコロナ、お金、女性、ネット、とあって興味があるところだけ読んでも良い。万人向けと言いつつ、"お金の不安は本当にお金の不安?"みたいな例を「お金の不安でしかないだろ」と一蹴するんじゃなく「こういう見方もあるのか~」と考えられる人向けではある。
     内容としては易しい感じなのでアドバイスとしてもふわっとしている(こう考えるのが良いですが多い)ので実際行動に移すには難しいかも。思考を意識的に操作するのはなかなか難しいと思うので。

  • “自分が罹ったらどうしよう”うちの会社、大丈夫?”
    テレワークで家庭がぎくしゃくしだした”コロナ不安によってあぶりだされた不安の数々。不安を過剰に抱えやすいHSPや不安障害の人にとって、とても生きづらい時代が続いています。原因がはっきりしているのに漠然とした不安を抱えるなど、不安にはヤッカイな要素が多いものです。この本で不安の原因と対処法を学んで、少しでも不安から逃れてください【目次】
    PROLOGUE 人が不安になるのはなぜ?/1 コロナ不安/2 お金の不安/3 誰もが抱える「人間関係」という不安/4 女性の不安/5 原因がわからない不安と対処法/6 ネット不安/7 不安と脳のメカニズム/8 それでも不安な人の不安を消す方法

  • セレトニン、幸せホルモン
    エンドルフィン、痛みを感じない

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著者プロフィール

1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大名誉教授。専攻は生理学。日本生理学会、日本臨床血液学会などの評議員も勤める。
89年、中国科学院より国際凝固線溶シンポジウム特別賞を受賞。
91年、ポーランドのビアリストク医科大学より名誉博士号を受ける。
血液学と生理学の分野で国際的な活躍をする一方、最新科学の成果を実生活に生かす具体的な方法を説いて幅広い読者をもつ。
著書には「40歳を過ぎても記憶力は伸ばせる」(講談社)「ウツな気分が消える本」(光文社)など多数。

「2004年 『定年後は「いきいき脳」を鍛えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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