GOD―異形コレクション〈12〉 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 い 6-12 異形コレクション 12)
- 廣済堂出版 (1999年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (647ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331607756
感想・レビュー・書評
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八百万とはよく言ったもので、ありとあらゆる神類の共演。
安土萌先生→あの世への、神の世界への、入り口。
恩田陸先生→「冷凍みかん」、ここに初出だったんやな…。
笹山量子先生→めっちゃ好きなテンションだった…。神様ってそっちの…ああ…。
横田順弥先生→異形コレクションではもうお約束の、押川春浪シリーズ。
Tomo先生→こ、怖…気が狂ってしまう…。
小中千昭先生→やっぱりクトゥルフ神話はワクワクするよな…あまりにもなじみがなくて…。
倉阪鬼一郎先生→田舎にある旧家の信仰ネタって…やっぱり凄い怖いけど…気になってしまう…。
小沢章友先生→梶井基次郎の「Kの昇天」、怖いよね…。なんでだろ…。
竹本健治先生→味覚ってか痛覚で受ける衝撃?ってやっぱり常軌を逸する部分があるよな…。
久美沙織先生→救いを求めている時点で人間はどこまでも人間なのだ、と…。
速瀬れい先生→まさかの和泉式部を題材に持ってくるとは…。
篠田真由美先生→ああ…なんだろう、ある意味一番リアルだったかもしれない…。人の人であるゆえの、”神”を求める悲哀。
北原尚彦先生→結局何だったのだろう…神様っていうのは…????オチの後がないのが余計に怖い…。
大場惑先生→大黒天ってそういやそうだったな。
竹河聖先生→そういや逆にするとDOGってそうなるな…。
早見裕司先生→”救済”とは、本来は理不尽で暴力的なものなのかもしれない…。
牧野修先生→話が通じないってのが、一番怖い。
田中啓文先生→異形コレクション読後感8割のキモコワ謎充足感は田中啓文先生の短編によるものだと思う。今回も悪魔のそれとしか思えない発想と脅威的恐怖感。
マーティン・エモンド→イラストの吸引力がすげーんだわ…。
田中哲弥先生→今回のグロ枠。
山下定先生→悪魔の情操教育って感じだ…。
ひかわ玲子先生→聖痕って言われてみればケルトみがあるよな。
加門七海先生→加門先生作品と”祠”というアイテムの親和性の高さよ。
井上雅彦先生→そこかしこに、その”声”は、ある。
菊地秀行先生→まさかのサラ金。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
発刊が1999年とミレニアム直前ということからか、テーマは「GOD=神」。神といっても一神教から偶像崇拝、はたまた本邦には八百万も御座すわけで、そんな感じのバリエーション豊かな神の競演となっている。なかでも強烈なB級パワーで圧倒する田中啓文「怪獣ジウス」、陰惨なフェティッシュ感覚と瑞々しさが綯い交ぜ合う田中哲弥「初恋」の“W田中”が群を抜いているが、テーマの“料理”法が独創的だった竹本健治「白の果ての扉」、何度読んでも心地好い(だろう)横田順彌の押川春浪シリーズ「遊神女」も素晴らしい。
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GODがテーマ
このシリーズはホラーのアンソロジーなのですが
この本は単なるホラーだけではなく
ものすごい重みのある短編がたくさん詰まっており
読み応えがあります。
読んだ後も考えさせられるものも多く
非常に優れた書物だと思うのです。