春雷―隅田川御用帳 (広済堂文庫) (廣済堂文庫 ふ 7-7)

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  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331610657

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  • 2017.4.16

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    男に裏切られた女は、生まれたばかりの赤子を捨て、死を選ぼうとするが…。夫に殺される―と縁切寺に駆けこんできた旗本の妻女の切ない思い…。縁切り御用宿『橘屋』の女将お登勢をつけ狙う男の正体は…。不義の疑いをかけられ追われる男と女。その先にあるものは…深川を舞台に、縁切寺『慶光寺』の御用宿をつとめる『橘屋』のお登勢と剣客塙十四郎が織りなす人情裁き。隅田川御用帳シリーズ第七弾。

    平成28年12月27日~30日

  • 今回は橘屋に駆け込んだ女たちが、結局はよりを戻す話でしたが、それよりも前作からの野江も去り、お登勢さんのお見合い話も立ち消えになりほっとしました。
    最終的にくっつかなくても、十四郎とお登勢の二人でいてほしいと思います。

  • 第7段 十四郎とお登勢の関係も野江の出現が気になるところ。

    風呂屋船
    十四郎が拾った赤子文吉は駆け込みのお初の息子だった。
    夫秀吉と姑おきんの話。

    蕗味噌
    駆け込んだのは武家の妻女、喜野。
    夫山野与五郎は妾おたきとの間の子、仙太郎を跡目にするという。
    渡り中間源内の協力でおたきの悪だくみを暴く。

    畦火
    お登勢を襲った為佐衛門は
    昔駆け込んだお袖の夫利助の父親だった。

    花の雨
    お登勢の茶の湯仲間の国之介は武家西尾数馬の妻女松江との不義を
    疑われ、松江と行方をくらます。

  • シリーズ7作目

  • この本を読んで、この時代小説シリーズの形式にだいぶ癒されました。

     物語は決まっているのです。

     訳ありの男女、そしてそこに潜む悪の仕業。そしてそれらを美しく賢いお登勢と腕の立つ人情深い十四郎が裁いていくのです。

     ただ内容が少し変わるだけで、形式はどれも同じ。安心して読めてしまいます。悪は最後には裁かれ、人々の間に幸せが戻ります。最初はハラハラしますが、最後はほっ、と。

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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