さくら道―隅田川御用帳〈13〉 (廣済堂文庫) (廣済堂文庫 ふ 7-13)

著者 :
  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331613238

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  • 2017.4.23.

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    深川にある縁切り宿の用心棒塙十四郎は、駆け込み寺・慶光寺の主万寿院から、昔大奥にいた時に右筆として仕えてくれていたおさんという女の消息を調べてきて欲しいとの頼みを受け、京に向かった。しかし、おさんが嫁いだ先の紅白粉の『京紅屋』は、半年ほど前に強盗の押し込みに遭い、主の清兵衛が殺されて潰れていた。おさんとその娘のお結はいずこともなく姿を消していた…。縁切り御用を務める『橘屋』のお登勢と剣客塙十四郎の活躍を描く書下ろし好評シリーズ第十三弾。

    平成29年4月1日~4日

  • 表題のさくら道では、十四郎は万寿院の御使いで京にまで行きます。
    普段はやたら事件が起こる気がするのに、十四郎のいない半年近く、十四郎がいなくても大丈夫だったのでしょうか。用心棒がいなくてもさほど困らなかったのは幸いといえましょう。
    二話目は子どもを持った女の話で、身を隠すために子どもを慶光寺に捨てていきます。実際は預かってくれるのを見越しての捨て子なのですが、それもなんだかなぁ。
    そう言えば金五と千草の子どもが生まれていました。
    三話目は咎人の妾の話。もちろん咎人だと知れるのは調べが進んでからですが、誰がどう見ても前科はあるだろうという輩を夫に持っては、さすがに離縁するのも難しく、結局は罪を暴くしかないのです。ここまでくると同心顔負けです。
    四話目は楽翁を恨む者の話。楽翁に気づかれずに恨んで命を狙う者を捕まえる計画。
    橘屋は有能です…。

  • 【収録作品】第一話 さくら道/第二話 まもり亀/第三話 若萩/第四話 怨み舟

  • さくら道
    万寿院の使いで京から半年ぶりに江戸に戻った十四郎。
    まもり亀
    慶光寺の前に捨てられていた赤子友七。
    捨てた母お七は夫与一郎と姑おれんに友七を置いて別れるよう言い渡されていた。 おれんの横暴さにげんなり。
    若萩
    絵草子屋治三郎の妻おひろは夫の指示で美人局をさせられていた。
    怨み舟
    楽翁の元お庭番小野田平蔵。
    楽翁暗殺計画が浮かび上がる。

    楽翁、出過ぎじゃない?

  • 4/5

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著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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