夜半(よわ)の春―照降町自身番書役日誌 (廣済堂文庫) (廣済堂文庫 い 12-4 照降町自身番書役日誌)
- 廣済堂出版 (2008年3月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784331613245
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
自分と同じ不幸な境遇の女二人を幸せにしようと二つの家庭を築いた男。二つの家庭を同じように愛し懸命に生きた男の数奇な運命、残された二人の妻と子供達の行く末を思うと自身番書役、喜三次の心が複雑に揺れる。髪結床猫字屋の佐吉の実の父親が生きていた?七歳のとき大火で親兄弟とはぐれ死んだと思っていた父親。いや、大火になる以前からいなかったも同然の父親が、今、何故?何度問いかけても答えは返ってこない。庶民の心の哀歓を心やさしく描く。書下ろし時代小説シリーズ第四弾。
平成28年2月17日~20日詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二つの家を持つ男の話も、
髪結い佐吉の父親の話も、
また別の駆け落ちの話も悪くはないが、
もうちょっとと思ってしまうのは欲が深すぎるだろうか。
出てくる人たちが良い人すぎる、とでも言おうか。
そばよりうどん派にとっては、
お多福のうどんが美味しそうだった。
ただそれを「人情ほんわか饂飩」と名付ける、
良くも悪くも屈託のなさというか、
こじゃれたことの好きな江戸っ子らしからぬところかが、物足りないのかな。 -
書役シリーズ第4弾!
だんだん人間模様が色濃くなってきました
結構気に入ってきました! -
安心の安定感