赤い雲伝説殺人事件 (廣済堂文庫) (廣済堂文庫 う 1-9)

著者 :
  • 廣済堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784331613962

感想・レビュー・書評

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  • 【浅見光彦③】
    こちらの方が平家伝説殺人事件とすべきではW
    瀬戸内、平家の狼煙の伝説が残る島を巡る原発
    誘致で推進派と反対派に二分されたあげくの殺
    人事件(国会議員の自殺のくだりは中川一郎先
    生の自殺を思い出した)
    光彦に積極的にアプローチするマドンナも登場
    するのだが、フーテンの寅さんヨロシク作品毎
    に色を添えるシステムとなっただけだったw
    ところで、本作品の問題点は第一の殺人の動機
    『赤い雲の絵』が平家伝説の熱心な崇拝者達を
    原発反対に回してしまうという作者の設定だな
    それ目的で殺人はしないし絵も盗まない

  • 浅見光彦シリーズの第3作品め。
    舞台は山口県の柳井の近くにある瀬戸内の島でした。

    原発誘致で町内が推進派と反対派に二分され、それに地元出身の国会議員の思惑等が入り混じって、殺人が起こるお話でした。
    それと、瀬戸内あるあるの平家落人伝説も絡んでいました。

    瀬戸内は景色が良いから好きだ!
    このお話もその風景が頭に描けそうな描写が随所にあって、瀬戸内の景色を愛する我が家的には楽しめました。

    お話もコンパクトだけど、きれいにまとまっていました。
    光彦くんをホテルの自室で休むように誘う積極的な女性ってのも当時(昭和60年刊行)は新しかったかもね~。

  • 素人画家・小松美保子の「赤い雲」の絵が売れた。しかしその直後、絵を買った老人が、ホテルの部屋で何者かに殺害され、絵が盗まれる。母・雪江に命じられた浅見は、絵を探し出すため事件捜査に乗り出す。

  • 山口 上関 原発

  • 東京で、素人画家・小松美保子の「赤い雲」の絵を買った老人が殺され、その絵が消失した。絵に重大な謎が秘められていると見た探偵・浅見光彦は、老人の出身地、瀬戸内海の寿島に向かう。島は原発誘致にからみ、推進派と反対派に二分される騒動になっていた。調べるうちに「赤い雲」が寿島の人々に、ある言い伝えを連想させるものだと見抜いた浅見は......。
    (廣済堂出版作品紹介より)

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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