- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784333015634
感想・レビュー・書評
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岡潔先生との話や、一流数学者たちとの交流を通して顕になる広中先生の数学に対する考え方が非常に面白かった。
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数学の本質はその自由性にある(カントール)
Sleep with problem.
Expect the unexpected.(宇宙飛行士アームストロング)
本書では、一つの物事に取り組むには「時間」をかけることが重要だと説いています。年を経るにつれて、何事にも効率を追求し過ぎる傾向がありました。しかし、弁理士取得の勉強において効率を上げるためには「量」をこなすことが重要であると実感しました。それを顕著に感じたのが、ある講師の言葉です。「勉強のコツは何かと聞かれるが、1日5時間365日勉強してコツが掴めないようなら、もう一度聞いてきて下さい。」。「質」と「量」は併存すべきと思います。
小学生の時、著者の書いた「希望」という色紙を頂いたことがあります。小さい頃は、著者に憧れて著者と同じ大学に行きたいと思い、勉強を続けていました。
今は、そうした「憧れ」の感情を抱くことなく勉強をしています。それは、単純に「知」を深めるための勉強です。人生において、今年程楽しく勉強できた年はないと思います。「勉強」とは、「勉学を強いる」を意味するところから、確かに苦痛を伴い側面も少なくありません。しかし、自らの熟考の末、何かに「気づく」ことができた時の快感は何物にも代えることができません。
今年は、そうした感覚を実感できた意味で、良い年だったと思います。