おとうと

  • 佼成出版社
4.06
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本棚登録 : 71
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784333020348

感想・レビュー・書評

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  • おかあさんの、お兄ちゃんへの愛情が ものすごく感じられる♪

  • 30年度 仲よし低学年
    3分

  • (2017年3月)
    図書館で借りて読み。
    Eテレの「てれび絵本」で放映されていて、いい話だな、と思ったので。

    お母さんがいい。「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」とか言わないの。
    主人公のお兄ちゃんもいい。結局優しくして可愛がってる。

    暴れん坊1歳児Aにいろいろ邪魔されてる6歳児もきっと思うところがあるんだろうな。

    (2020年10月)
    ふとこの本を思い出して図書館で借り。
    暴れん坊になってきたうちの「おとうと」こと2歳児W、主に被害に遭うのは5歳児A。
    いろいろ共感するところもあるよね、と思いつつ読んだ。

  • 遊びたい盛りの「おとうと」はまるで小さな怪獣みたい。お兄ちゃんは大事なおもちゃを壊されて怒ってしまうが、優しいお母さんに諭される。
    このお母さんとお兄ちゃんの問答がすごく良いのだ。

    乱暴者の弟を押入に閉じこめちゃおうか…飛び出して駆けていく。
    ヒモでぐるぐる巻きにしちゃおうか…毛糸玉遊びで大喜び。
    お池に放り込んじゃおうか…泥んこになって魚取り。
    リボンをつけて妹にしちゃおうか…リボンをとったら元通り。
    宅配便で送っちゃおうか…乱暴者はいりませーん。
    動物園の檻に入れちゃおうか…ライオンを家来にして大威張り。
    ロケットに乗せてお月様に飛ばしちゃおうか…三日月なら月から落ちちゃう!

    お兄ちゃんはやっぱり弟のことが大事で大好きなんだね。あんなに怒っていたのにね、いつの間にか弟の心配をしている。
    そんなお兄ちゃんにお母さんは最後の最後に弟を静かにさせる最終奥義を伝授する。
    ぎゅーっと抱きしめて歌を歌ってあげるのだ。弟が眠ってしまうまで。

    自分にも弟がいるのでお兄ちゃんの気持ちがよくわかった。家族と兄弟の愛情がたくさんつまった幸せ溢れる素敵な絵本であり、実際に弟がいる人間にとってみれば、弟が生まれたときの高揚感や、自分がお姉ちゃんになったときのあのなんとも言えない責任感というか、初心を思い出させられるようなお話でもあった。
    弟ってのは可愛いものだ。ちょっと問題児であっても、ちょっとお馬鹿であっても。自分の子どもと同じと言っても良いくらい可愛いものだ。
    良いお姉ちゃんになろう。もう子守歌を歌って眠るような年でもないし、自立した一人の人間として生きているだろうが、せめて弟の幸せを願ったり、困ったときに手助けするくらいのことはしよう。見返りは求めない。それが先に生まれたものの役目なのだから。

  • 長男が自分の本だと寝る前に選んだ読み聞かせの絵本。
    1ページ進むごとに、ホッペをつつくと、嬉しそうにニヤリ。

  • 暴れん坊の弟に自分の大好きなおもちゃを壊されて、
    こんな弟なんかいらない!って思う男の子なんですが、そんな男の子にお母さんが
    「(弟を)宅配便で遠くへ送っちゃおうか?」
    「お池に放り込んじゃおうか?」
    なんて聞くと、
    「だめだめ」と怒ります。
    次々意地悪な提案をするお母さんに、だんだん悲しい気持ちになる男の子。
    だって暴れん坊でもかわいい弟…。
    そんな男の子にお母さんは最後に素敵な提案をするのです。
    「ぎゅーっと抱きしめてあげればいいんじゃない?」

    男の子と兄弟、お母さんもののお話はやっぱり感情移入してしまいます。
    読んだあと、だいに
    「これから出かけようか。ゆっきーは一人でお留守番してもらおうか」
    と聞いてみたら(意地悪)
    「やだぁ〜…だって、ひとりぼっち、かわいそうだもん〜(涙涙)」
    ったくこの泣き虫。
    でもそんなだいが大好きです。

    そしてこの絵本は私にとってもう一つエピソードが。
    以前私が補助をしていた特学の4年生の自閉症の男の子。
    特学に1年生の男の子が入学してきて、しばらくその子に興味がなさそうでした。
    いたずらっ子の1年生に押され気味になって迷惑そうな顔もしばしば。
    でもこの「おとうと」を読んでからは一変。
    私や担任の先生がいたずらした1年生の子を叱ると
    「ダメダメー」
    と怒り出すようになり、1年生の子をかわいがるようになりました。
    それこそ猫かわいがり。
    特学の学級内での自分と1年生の子との関係がこの本とものすごくだぶったんでしょうね。
    もちろん、悪いことをしたら叱らなきゃいけないということはその後すぐ理解してくれました。

  • うちの息子にももうすぐ弟が産まれるので丁度いいかなと思いました。少し前まで哺乳瓶でミルクを飲んでいたかわいい赤ちゃんが、歩くようになって小さな怪獣のようにお兄ちゃんのおもちゃを壊したり、邪魔をしたりするようになります。そして登場するお母さんが面白い!!そんなお兄ちゃんをなぐさめる為におとうとなんて「おいけにほうりこんじゃおうか?」とか「リボンをつけて、いもうとにしちゃおうか?」とか「ロケットにのせて、おつきさまにとばしちゃおうか?」など楽しい発想で話しかけます。でもお兄ちゃん自身が出した答えは「ぎゅーとだきしめて、こもりうたをうたってあげたらいいんじゃない?しずかにねむってしまうまで・・・。」という心温まるものです。絵もとってもやさしい物ですし、私が気に入ってしまいました。

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