ヒワとゾウガメ

著者 :
  • 佼成出版社
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本棚登録 : 186
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333026487

作品紹介・あらすじ

ぼくがひゃくねん、わすれずにいるよ。…大切な人はいつだって、いちばん近くにいます。

感想・レビュー・書評

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  • ゾウガメ、100年も生きなくても友達は気付いたらどっか行ってるぞ!諸行無常ってやつネ!
    絵の雰囲気と寂しい気持ちがひしひしと伝わってくるお話でした

  • >長く生きるものの宿命として、今までたくさんの友達を見送ってきたゾウガメは、そんな思いをするなら、もう友達などいらないと思っていた。
    だから、毎日、自分の甲羅に乗って、おしゃべりしにくるヒワのことがうっとうしくてならない。
    でも、ある日、自分と同じくらい長生きの「ゾウ」という生き物の存在を知り、ゾウガメは胸がおどった。
    そんなゾウガメのために、ゾウをさがしてくると言って、海のかなたに飛びたったヒワだったが、幾日も戻らなくて……。
    自分の身近にいる、かけがえのない大切な存在に、改めて気づかせてくれる作品です。

    安東みきえさんが所属している同人誌「あける」に掲載されていた短編童話を絵本にしたものだそう。
    ミロコマチコさんの迫力のある絵がぴったり!

    最初怖い顔に見えたゾウガメですが、ヒワと再会した後の表情は穏やかで優しい感じ。
    短い絵本のページ数の中であっという間に印象が変わったことに驚きました。

    友達っていいな。
    縁あって出会った人達との関係を大切に育てていきたいと思える作品でした。

  • 夏休みの横須賀美術館で、原画を前に目が離せなくなってしまって、この絵本を買って帰ったのだけど、何が繰り返し読ませるのかというと、やっぱり文章にとても惹かれるのだった。
    ヒワの軽やかさ!はなのくきのようなあし。この存在感があるから残る。
    もちろんもちろん絵もよくて、合わさってのよさには違いないけれど、これしかないということばがそこにあると思えて、何度も繰り返して開いてしまう。
    唸ってばかりいます。

  • 【グランフロント大阪店】『ヒワとゾウガメ』刊行記念 ミロコマチコさんワークショップ&サイン会(6/15) | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
    http://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20140518154620.html

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    http://svrec01.kosei-shuppan.co.jp/product.jsp?id=20936

  • ゾウガメはいつもおしゃべりにくるヒワが鬱陶しくてたまらない。それは長生きのゾウガメがたくさんの友達を見送り続けてきたから。もう友達などいらないと思っているから。でもある日、自分と同じくらい長生きの「ゾウ」という生き物の存在を知る。ゾウガメのためにゾウをさがしにいくヒワ。でもいつまでたっても戻らない…。まだ見ぬ憧れの存在と近すぎて気付きづらいかけがえのない存在。ゾウガメはきっと寂しかったんだ。ヒワの大切さに気づいてよかった。今を目の前を全うする。

  • 7'00"

  • 本当にかめは万年生きるのか…。
    長生きはいいことばかりじゃない、
    大好きな物がいなくなる寂しさもたくさん味わう。
    でも、思い出はいつまでも消えない。

    読みたいなぁ。読んで欲しいなぁ〜。

  • 本当の友達は、相手のことを思いやってくれる。
    決して非難したり、けなしたりはしない。

    ゾウガメが長生きして、ヒワの命が絶えて後も、
    本当の友達のことは忘れない。

  • 島に一頭だけいる、大きくて長生きのゾウガメ。小さな鳥のヒワは、「あたしたち友だちだからいつも一緒だよ。」と言うが、ゾウガメはしらんぷり。友だちになっても、みんな自分より先に死んでしまうから、友だちじゃないと思うゾウガメ。ある日、ヒワはゾウがゾウガメの仲間かどうか確かめるために、海の向こうに飛び立ってしまう。ゾウガメはヒワが心配で涙を流す。なんとかヒワは帰ってきた。(32ページ)
    ※いつか別れがあっても、君のことを百年忘れずにいようと思えたゾウガメ。なんかジーンとする。死という別れがあっても、今、一緒にいることが大事なんだと思える。年を取ってくるとこんな感想になっちゃうかなあ。

  • 2018/8/17 19:19

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著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。1994年に「ふゆのひだまり」で小さな童話大賞大賞、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、2001年に『天のシーソー』で椋鳩十児童文学賞、2018年に『満月の娘たち』で第56回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『頭のうちどころが悪かった熊の話』(新潮文庫)、『星につたえて』『ふゆのはなさいた』(アリス館)、『夜叉神川』(講談社)などがある。

「2021年 『メンドリと赤いてぶくろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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