ともだちってだれのこと?

著者 :
  • 佼成出版社
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本棚登録 : 184
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784333027057

作品紹介・あらすじ

テンのともだちって、ぼくじゃないのかもしれない。だいすきだから、おもいがすれちがう-まっても、まっても、テンはやってきません。しばらくしてネズミはなくのをやめると、「よし」といって、たちあがりました。

感想・レビュー・書評

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  • ネズミが テンの家にあそびにいくと、

    『ともだちの うちにいくので いえをるすにします』

    とはりがみが。

    はしっていえにかえったけど、テンはきていませんでした。

    ともだちってぼくのことじゃないのかも…

    この胸のざわざわ。
    あったよね、今でもあるよ。
    でもだいじょうぶ。

    ほかの どうぶつたちの ひょうひょうとした態度に、
    少しずつ救われます。

    テンはどこに いったのかな…

    かわいらしくてちょっぴり痛い、岩瀬成子さんの作るおはなし。

  • 「ともだちって だれのこと」
    心の奥底まで ざわつかされる
    この思いしたことがある大人が
    これから経験する子どもたちに
    このざわつき 伝えたい。 

  • 思い違いや行き違いはあるものですね。あまり考え過ぎても意味がないことが多いかもしれません。

  • 「テンのともだちって、ぼくじゃないのかもしれない。だいすきだから、おもいがすれちがう-まっても、まっても、テンはやってきません。しばらくしてネズミはなくのをやめると、「よし」といって、たちあがりました。」

    すきだから不安になる。ともだちだけどすれちがうこともある。こういう気持ちにはなる、確かに、そういう時ある。
    子どもがいろんな気持ちを持ち始め、それを本を読んで共感するという意味では、いい本かもしれない。
    そしてハッピーエンド。
    うーん、ただ、今回はたまたまたまたまハッピーエンドだったけれども、ともだちって、ねずみのことじゃないかもしれないよね。もしテンがねずみじゃない子と遊んでいたら、それはバッドエンド・・なのか?いやでもその展開も普通にあるだろうから、なんかモヤモヤした。
    すっきりしない話。

  • 少し気持ちが分かるような、そんなに気にしなくてもいいような、という内容。自分にとっての仲良し、は相手も同じ重さだとは限らないので、なかなか難しい。この絵本ではハッピーエンドでした。(5歳)

  • 素朴な感じの絵がステキな絵本。ネズミが友達のテンの家に遊びに行くとテンはいない、でもテンはネズミのことを思って行動してくれています。素朴なストーリーで心が温まります。

  • 岩瀬 成子 (著), 中沢 美帆 (イラスト)

  • ねずみがおともだちのテンの家に行くと
    「ともだちのいえにいってます」
    自分の家に帰ってもテンはいないので
    ”ともだちってだれのことなんだろう
    じぶんじゃないのかな”

    ・・と自分が思い当たるたぬきやうさぎの元を
    訪ねても、やっぱりテンはいなくって。

    結局はねずみのためにお花をつんでいたテンが
    遅れてやってきた

    テンのお友達はねずみだったんだよ。

    というお話し。

    読み聞かせはどうかなぁ。
    ともだちってと疑念が湧き出す、高学年になれば
    考え過ぎは身の毒だと気づくきっかけになるかもしれない。

  • 大好きな友達には自分じゃない友達に会いに行っているかも?
    小さな頃に抱く小さな不安。
    こういうことって誰もが経験しているんじゃないでしょうか。
    可愛いお話しでした。

  • ねずみのともだちがテン?天敵のような気もするけれど、そこは絵本の世界かな。
    テンがともだちのうちへいくので留守にするという張り紙。てっきり自分のことだとおもったのに・・・テンのともだちってだれ?と森の仲間のいいところをめぐらせる絵本。
    ねずみの苦悩?も、ほのぼのラストも、かわいく綺麗な切り絵も素敵。

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著者プロフィール

1950年、山口県生まれ。
『朝はだんだん見えてくる』で日本児童文学者協会新人賞、『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』で小学館文学賞と産経児童出版文化賞、『ステゴザウルス』と『迷い鳥とぶ』の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』で産経児童出版文化賞大賞、『もうひとつの曲がり角』で坪田譲治文学賞を受賞。そのほかの作品に、『まつりちゃん』『ピース・ヴィレッジ』『地図を広げて』『わたしのあのこあのこのわたし』『ひみつの犬』などがある。

「2023年 『真昼のユウレイたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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