おかあしゃん。はぁい。

  • 佼成出版社 (2015年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784333027125

作品紹介・あらすじ

「おかあしゃん」、「はぁい」――。たったそれだけの、短い文章です。けれどもそれは、深い愛情と確かな絆で結ばれた、幸せなやりとりです。
日常の中で繰り返される、母と子の笑顔の瞬間を、温かな絵とともに届けます。世界中の全ての親子が、この幸せな時間を過ごせますようにとのメッセージが込められています。

【編集者コメント】
作家のくすのきしげのりさんが、夜の飛行機の中で体験したことです。
後ろのシートに、幼い女の子とお母さんが座っていました。少しねむそうな女の子が、小さな声で「おかあしゃん」というと、お母さんは、やさしく「はぁい」とこたえます。
女の子がすっかり寝入ってしまうまで、ひそやかに繰り返された「おかあしゃん」「はぁい」。
それはくすのきさんまで幸せな気分にさせてしまう、愛情に満ちた会話だったそうです。
いつの時代のどの国にも、こんなすてきな「おかあしゃん」「はぁい」が、たくさんありますようにとの願いを込めて、この絵本は生まれました。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

愛情に満ちた母と子のやりとりが描かれたこの絵本は、シンプルな言葉「おかあしゃん」と「はぁい」を通じて、深い絆を感じさせてくれます。場面ごとに変わる絵とともに、同じ言葉の繰り返しが心に響き、読み手に温か...

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルだけ見ると、明らかに子ども向けの絵本かと思われそうですが、油断していると、つい泣きそうになってしまうのは、私だけでしょうか?


     全文章の9割方が『おかあしゃん。』と『はぁい。』のみであるにも関わらず、そのシチュエーションの多彩さには驚きを隠すことができず、最初読み始めたときは、これで最後まで持つのかなと心配してしまう程であったが、それも杞憂に終わり、改めて女の子が抱く理屈では無い本能的な、お母さんに寄せる全幅の信頼感には、まるでお母さんさえ側にいてくれれば何でもできる安心感を抱かせてくれるような、子どもが子どもらしくいられるための魔法の言葉とも思えるものが、こんなにシンプルでいいんだ、通じ合えるんだと、その神秘的とも感じられた二人だけの中に存在する確かな繋がりに、とても心動かされるものがあった。

     岡田千晶さんの細密な美しい色鉛筆で描かれた女の子の表情豊かな絵が、更に感情移入させる中、朝目覚めてから夜眠りに就くまでの、女の子の一日を追った物語で何度も繰り返される、『おかあしゃん。』『はぁい。』のやり取りは、その回数を重ねれば重ねるだけ、女の子とお母さんの思い出が連なってゆくような、そのひとつひとつの出来事が細やかなものであったとしても、二人にとっては大切なものであることが感じ取れた、それは場面毎に、同じ言葉の中にも違った意味や思いを含ませていることも大きいのだと思う。

     朝起きて一緒に着替えるときは、「ほら、できるよ」と、ちょっと得意気な感じ、犬に触れようとするときは、「わたしを支えてね」と、不安を感じながらも、お母さんに身を委ねて勇気を出そうとする健気さにグッとくる。

     更にそうした決まり事がある中での、その言葉を別の人が言う状況には、殊更沁みるものがあり、それは、初めて『はぁい。』を言う側になれたときの晴れやかで満足げな表情や、お母さんのいないときの『おかあしゃん。』に『はぁい。』と答えてくれる人がいたりと、改めて、そのやり取りの大切さを実感させられる中、終盤の自然と寄り添い合う二人の姿には確かな説得力があり、それは、お互いの温かさを身を以て確かめたくなる、まさに『おかあしゃん。』『はぁい。』同様の信頼の証なのだと思われたのは、この言葉のやり取りが、実際の飛行機の中で聞いた、くすのきしげのりさんの実体験であったことや、表裏それぞれのカバー裏の折り返し同士でもやり取りできる程に、物理的空間距離など物ともしない力も加わることで、母と子の本能的で普遍的な愛の証の素晴らしさを教えてくれたからだと私は思い、改めて子どもにとって、心の拠り所のあることが、どれだけ毎日を生きる支えとなり、大切なのかを痛感させられた。


     それじゃお父さんだけ、蚊帳の外なのかと思われた方、ご安心下さい。詳しくは書けませんが、本書を読めばきっと実感できます。

     それでもひとつの根拠として、裏表紙にも描かれている、女の子が家に持ち帰ってきた、折り紙で作った三色の花は、きっと家族それぞれを表しているのだと私は思います。

  • 5歳の息子が読んでくれた。保育園に置いてあるんだって。
    「おかあしゃん。」「はぁい。」たったこれだけのやりとりが、どうしてこんなに沁みるんだろう。
    同じ言葉の繰り返しだが、描かれる人や場面が少しずつ変化していく。その場面に合わせて、読みかたに抑揚をつけて読んでいく。
    愛情を確かめあうようなやりとり。「おかあしゃん。」「はぁい。」に込められたいろんな想いが伝わってくる。
    読み終えてからも、息子の「おかあしゃん。」の声が頭の中でずっとこだましている。

    • どんぐりさん
      ひろさんの息子さんの読み聞かせを勝手に想像してちょっと泣きそうになる私。
      ひろさんの息子さんの読み聞かせを勝手に想像してちょっと泣きそうになる私。
      2025/05/17
    • ひろさん
      想像して泣きそうになるどんぐりさん(♡ˊ艸ˋ)
      「おかあしゃん」という、たどたどしい口調がまた愛おしく思いましたよ~
      想像して泣きそうになるどんぐりさん(♡ˊ艸ˋ)
      「おかあしゃん」という、たどたどしい口調がまた愛おしく思いましたよ~
      2025/05/17
  • 文も絵も凄く癒されます。この絵本の生まれた理由は、巻末に。読んで、また読み返すと、よけい癒されます。

  • 母の日に向けて 図書館で借りた絵本

    「おかぁしゃん はぁい」この言葉だけ
    ごはんの時 散歩 保育園で お買い物中・・・・
    いろいろなシチュエーションでの
    お母さんと一緒の時間に「おかぁしゃん」と呼ぶ子

    絵が優しくて 
    女の子がどんな声で 表情で おもいで
    お母さんを呼ぶのか 聴こえてきそう

    読み聞かせで読もうかと手に取ったけど
    この絵本はなかなかハードルが高かった。

    こどもがちょっと生意気になってきた
    お母さんたちにおすすめ(かな?!)

  • 基本は「おかあしゃん」と「はぁい」の繰り返しの絵本。この積み重ねがこどもとの信頼関係を築いていくのかなぁ。

  • 《図書館》【再読】おかあさんたまに、おとうさんに、呼びかけているだけなんですが。みんな幸せそう。

  • 呼ぶ、応える、それがつながりをつくっていくんやろうな。
    ままごとで自分がおかあしゃんになって、はぁいって返事するところがいい。

  • 途中、「おとうしゃん」が出てきて 健気だなぁ~(^^;;

  • ただ子どもは母親に呼びかけ、その子どもの呼びかけに一言で応えてる。

    それだけの絵本なのにあたたかい気持ちになれる。

    そして、なんだか勇気が出てきます。

    こうやって私も大きくなったんだろうな。

    愛されて育った私よ、まだまだ頑張れるね。

  • 繰り返し絵本

    幼児向け

  • [墨田区図書館]

    題名通りの言葉しかない、赤ちゃんの日常を追った本。ただ、子供がおそらく中を見ないで借りるといって借りてきた本だったけど、それを学校で読んであげたら、途中で飽きるかもと思った子供達も割と食いついて最後まで聞いていたのが意外だった。

  • 「おかあしゃん。」「はぁい。」が繰り返される、母子の何気ない一日。「おかあしゃん。」に込められた信頼と安心、「はぁい。」に込められた愛情。ほかの言葉は何も書かれていないけれど、絵だけで十分心情が伝わってくる。
     よく街中で子どもの呼びかけにも上の空のお母さんを見かけるし、毎回子どもに応えるのは大変だと思うけど、この絵本を読んで、できるだけ子どもの気持ちに向き合ってあげたいと思った。

  • うちは「ママ」と呼ばせてるんですが…「おかあしゃん」て呼ばれてみたいなぁと思いました。じんわりあったかくなる絵本。

  • 題名通りの言葉が繰り返されるなのに、子育てしている母には状況が手に取るように感じると思います。反省も含め、涙が出ます。お母さんの為の絵本かな。

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著者プロフィール

児童文学作家。1961年生まれ。徳島県鳴門市在住。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う。絵本の主な作品に『おこだでませんように』(小学館)、『Life(ライフ)』(瑞雲舎)、『ええところ』(学研)、『ともだちやもんな、ぼくら』(えほんの杜)、『あなたの一日が世界を変える』(PHP研究所)、「いちねんせいの一年間」シリーズなど多数。2019年、新しい文学のスタイルにチャレンジした短編集『海の見える丘 あなたの未来へ贈る5つのものがたり』)(星の環会)を上梓。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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