デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ (感動ノンフィクションシリーズ)

  • 佼成出版社 (2018年7月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784333027804

作品紹介・あらすじ

宮城県の縫製工場・オイカワデニムは、その高い技術で、今や世界的に知られる存在です。しかし、社長の死や不況など、これまでの道は決して平坦ではありませんでした。そして、2011年3月11日に発生した東日本大震災――。津波によって会社の倉庫や自宅を流されながらも、地域の人たちと手を取り合い、様々な困難を笑顔で乗り越えてきた当時の社長・及川秀子さんのこれまでの歩みと共に、工場の歴史と未来を描きます。

感想・レビュー・書評

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  •  子どもから大人まで、ファッションとしても人気のデニム。洋服、帽子、バッグ、小物など、様々な商品があります。普段から愛用しているという人も多いのではないでしょうか。
     今回紹介する本書は、地元の人から「デニムさん」と呼ばれて親しまれている、オイカワデニムという縫製工場が舞台です。ミシンで縫うことが難しいとされますが丈夫な麻糸を業界で初めてジーンズに使用するなど、その高い技術力で今や世界的に知られる存在です。
     しかし、そこにいたるまでには、様々な困難がありました。工場がある場所は、宮城県気仙沼市。社長の死、不景気、そして東日本大震災による津波の被害…。そんな厳しい状況の中、オイカワデニムの2代目社長となった及川秀子さんが中心となり、困難を乗り越えてきました。不景気で仕事が減ってしまった際には、従業員たちに各々好きなジーンズをデザインから縫製まで自由に作ってもらうことで、工場で働く楽しさを思い返してもらいました。そして、そのときに生まれた美しい縫い目は、後に自社ブランドを立ち上げた際の特色となりました。
     震災の際には、工場を避難所として開放。避難した人々が不安な気持ちでいる中、秀子さんは工場から復興の旗を上げようと決意し「みなさん、働きましょう」と言い、士気を高めました。地元漁師との交流を深め、初めは失敗しながらも工夫を重ね、本来ならば捨てていた大漁旗やメカジキの部位を使用した商品を開発するなど、新たな挑戦に臨みました。
     震災の後に見つかったオイカワデニムのジーンズは、1本の糸のほつれもなかったことから「復興のジーンズ」、「奇跡のジーンズ」と呼ばれ、従業員の自信と多くの被災者を勇気づけるものになりました。
     本書を読み、オイカワデニムの歴史と魅力、ものづくりのおもしろさや苦労を知り、また、働くということについて改めて考える機会にもなりました。
     困難な出来事に遭遇したとき、それに柔軟に対応し乗り越える強さを学ぶことができる1冊です。

    (へろへろ隊員 いわしま)

  • 初めて知った「オイカワデニム」
    気仙沼にある縫製工場。
    数々の試練を乗り越え、素晴らしい商品を作り出す。
    応援したい!

  • 被災した気仙沼のオイカワデニムの復興のはなし。

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著者プロフィール

1942年、東京に生まれる。幼稚園教員を経て、創作活動に入る。現在は児童文学とともに、こどもの遊び、文化、生活に広く関心を持ちながら活動している。作品に『小犬の裁判はじめます』(童心社)、『琵琶湖のカルテ』(文溪堂)、『永遠に捨てない服が着たい』(汐文社)、『大久野島からのバトン』(新日本出版社)、『三河のエジソン』『ぼくらが作った「いじめ」の映画』『津波をこえたひまわりさん』(以上、佼成出版社)など多数。

「2018年 『デニムさん 気仙沼・オイカワデニムが作る復興のジーンズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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