本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784333029303
作品紹介・あらすじ
正しい「密教」理解のための絶好の概説書の改訂新版。深い内容を噛み砕きながら格調高いリズム感で書き綴られる。インドにその源を発し、中国そして日本で花開いた深遠な仏教世界を、弘法大師空海や曼荼羅の話を中心に説く。
感想・レビュー・書評
-
第一章:密教の誕生
- 密教の特色: 密教は「人と仏が呼び合う」関係を重視し、その実現のための神秘哲学や儀礼が展開される。
- 淵源: 釈迦の教えに根ざし、日常を超えた神秘性が強調される。
第二章:密教の発展
- 仏の宿る世界: すべてのものに仏が宿るとする見解が広まり、多様な神々が取り入れられ、「無数の仏の一大殿堂」が形成される。
- 重要経典: 「大日経」や「金剛頂経」がインドから唐を経て日本に伝わり、密教の理論的基盤を提供。
第三章:空海の世界
- 空海の思想: 空海の著作に基づき、密教の哲学が展開される。現実の否定から「大肯定」への転換が議論される。
- 修行の重要性: 身体と心を仏に恥じぬものとする修行が強調され、空海の生涯や修行の伝説が取り上げられる。
第四章:日本密教の哲学
- マンダラの解説: マンダラは密教の教えを可視化する重要な象徴であり、その中心に大日如来が位置づけられる。
- 古代の神々との関係: 大日如来が古代の太陽神の力を想起させ、教義の深化が図られる。
第五章:密教と現代
- 人間観: 鬼子母神を例に、人間の善悪に対する密教の見解が述べられる。超能力や神秘的な実践が社会的背景と関連づけられる。
- 現代への適応: 密教の教えが現代社会でどのように再評価され、実践されているかを考察する。
総括
本書は、密教の深い思想とその歴史的背景、空海の貢献を通じて、日本の宗教文化における密教の重要性を明らかにしています。密教が持つ人間観や宗教哲学は、現代においても新たな意味を持ち続けることを示唆しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
金岡秀友の作品





