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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784333029310
作品紹介・あらすじ
おしゃれ好きの女の子、杏は、優しくておしゃれなおばあちゃんが大好き。でも、そんなおばあちゃんが「認知症」になってしまいました。ちょっと前のことはすぐに忘れてしまうし、長かった髪はバッサリ切って、ちっともおしゃれではない、着やすさ重視の地味な服装。病気のせいで元気のなくなったおばあちゃんは、まるで、おばあちゃんじゃないみたい…。
おばあちゃんの変化に戸惑う杏ですが、おばあちゃんと杏、ふたりの共通の趣味である「おしゃれ」を通して、おばあちゃんが、おばあちゃんらしくいられるにはどうしたらよいのか考えていきます。
感想・レビュー・書評
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認知症になったおばあちゃんと暮らす事になった杏。おしゃれだったおばあちゃんがすっかり変わってしまって距離を置いていた杏でしたが‥。
実用的な母とおばあちゃんの気持ちによりそう杏。
杏がきっかけで変わっていく家族がすてきです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
認知症のお話し、児童書である。
表紙の雰囲気はとても明るくて、「よし!」と読み始める。
とてもオシャレだったおばあちゃんが変わってしまった。
お孫さんは小学校高学年くらいの女の子なのかな?
ショックであろう。
家族みんなの協力と、施設スタッフさんの励ましで、
おばあちゃんの笑顔が戻ってくる。
実母を思い出すなぁ。 -
認知症の家族と暮らすこと、“大変“ばかりに目を向けるのではなく、杏ちゃん一家のように“おしゃれ“でおばあちゃんとの生活を楽しむ!実際は簡単なことではないかもしれないけれど。いつか杏ちゃん一家のような立場になることがあるかもしれないし、自分が認知症になる場合もある。その時、いっぱいいっぱいになりすぎずに、遊びゴコロを持っていたいし、関わってくれる人にゆとりを持ってもらいたいなと思いました。
物語の中で、パパがお裁縫上手でアップリケをコレクションしているなんてとっても素敵じゃないですか。
私も孫に「おしゃれなおばあちゃん」って思ってもらえるおばあちゃんになりたい笑 -
認知症になってしまったおばあちゃんと住むことになった杏。
杏はおばあちゃんの症状に戸惑い、近寄りがたくなってしまった。
だが、二人ともの趣味のおしゃれでおばあちゃんの老人ホームの利用者を笑顔にする話。
趣味や大好きなことは他の人も笑顔にすることができることを知りました。
私も好きなことで新たに一歩踏み出していきたいです。
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認知症になったおばあちゃんが杏(あん)の家にひっこしてくることになりました
なかよしでやさしいおばあちゃんだったのに、トイレの場所がわからなくなったり、「お茶のむ?」と何回も聞いてきたり
「わたしの知ってるおばあちゃんじゃない。あんなおばあちゃん、いや!」
どうしたらいいかとまどう杏でしたが、ふたりの共通の趣味である「おしゃれ」を通して、おばあちゃんがおばあちゃんらしくいられるようにお手伝いを始めます
《「認知症」との共生を考える物語》──帯の紹介文
主人公の設定は十歳なので4年生か5年生
中学年におすすめの作品がならぶ「こころのつばさシリーズ」の一冊として、2024年11月刊
〈『ばあばは、だいじょうぶ』でも知られる児童文学作家・楠章子の、20年以上に渡る自身の介護体験から思う「認知症との共生」を描いた物語です。病気と向き合うことは大変なことですが、その人がその人らしくいられるように、周囲の人にできることってなんだろう?と、考えるきっかけを与えてくれます。〉──出版社サイト「担当者コメント」
おばあちゃん用にママが買ってきた服が無地の黒、灰色、紺色と地味なものばかり──ここに違和感をおぼえる杏の感性が本書のキモでありタイトルの由来にもなっている
こんど老健に入る父に用意する服、考えないと -
おわりが少し物足りなかったかな。おしゃれは心を元気にするね。
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認知症を発症した祖母に対して現実的なラインで家族のできることできないことを描きつつ優しい落としどころに持っていく物語でよかったんですが、これは挿絵のプランニングも大したものだ。序盤のおしゃれなおばあちゃんや終盤の「これは!」というコーデの説得力がある。
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7歳9か月
著者プロフィール
楠章子の作品
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