浪費が止まるドイツ節約生活の楽しみ (カッパ・ブックス)

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334006860

作品紹介・あらすじ

ドイツ人がなぜケチに徹し、秩序を重んじ、環境問題にうるさく、冗談をあまりいわないかを、根本的に説明できる人は少ないと思います。そこで、私(著者)はこの点をふまえて、ドイツ流の節約術を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • 日本にいると便利すぎて浪費していることに気がつかない。身近な所にコンビニがあり、ちょっと寄って飲みものやおやつを買い、ついでに雑誌なども買うとあっという間に千円ぐらいになってしまう。こういう無駄遣いがボディーブローのように効いてお金を使っているつもりはないのに浪費してしまうのである。また、義理で親しくない人の結婚式に出たり、過剰サービスなデパートでは笑顔で接客するだけの人の人件費は結局商品価格に上乗せされたりで無駄なコストを払わされているのである。こういった習慣を見直すためにドイツ人の考えは参考になった。

  • ドイツ流の節約術を書いた本。
    「ドイツでは〜」という言い方があまりにも多く、8000万くらい人口があるのに十把一絡げにしすぎではないのか?と思ったが、紹介されている節約術は実用的。

    「義理」と「コンビニエンスストア」には絶対近づかない。など、節約に大切な考え方が具体的に紹介されている。

    「私はマザーテレサではない(私に大きな好意を期待するな)」

    文中で紹介されている言葉が、押し売りみたいなことをされている時にパッと頭の中で浮かび、断れたので、既にちょっと役に立った。

    ラッキーでした。

    以下メモ
    ・自由は素晴らしい、しかし自由には責任が伴う→だから節約しよう
    ・「ich bin nicht Mutter Theresa.(私はマザーテレサではない)」→私に大きな好意を期待しないでほしい。
    ・ドイツ人がオクトーバーフェストであまりビールを飲まないことについて→飲みにいくのではなく、楽しみにきているという考え方。
    ・ボディーローションに香水をつけてぬれば、オーデコロンはいらない
    ・買い物するときはメモをとってから。そして空腹時には買い物をしない。
    ・整理整頓で人生の問題の半分は解決できる

    ・外国人は日本の女性を男性より弱い立場に置かれていると思っていますが、それは大きな誤解です。私は日本の主婦が夫から給料をそっくりそのままもらっていることにびっくりしています。また、デートをすればその費用はほとんど男性持ち。女性がこんなに強い国はありません。p184

  • 1章、2章はふむふむと読めた。それ以降はドイツに合った暮らしの知恵みたいな総集なので、ピンとくることはなかった。

    コンビニで小銭を失っている。言われてみるとそうだよなぁ……と自分の塵積浪費を振り返るきっかけになったと思う。コンビニと義理に近づかないは、わかるけど日本に住んでいる日本人な限り仕方がないことだと思う。なんかモヤモヤして『嫌われる勇気』を読んでいる時の感覚と似ていると感じた。(何が?)

    感覚が違うと思うことが多かったけど、動物実験や環境問題を重きを置いているのはすごいことだ。缶、真っ白いノート、小分け包装、少量パック……日本とは何もかもが逆。留学したらカルチャーショックを受けていたに違いない。質実剛健、シンプルな節約生活って感じ。

    この本を読んで自分の浪費にストップがかかるヒントみたいなことが書かれていないかな~と思っていたけど、そういうのはあまり書かれていなかった。私はオマケしてもらったら「わーい」と喜んでいたから、「おまけは要らないから、その分、安くしてくれ」という感覚に驚いた。こういうところからして差があるのね。新鮮だった。

  • ドイツの良さを強調して紹介する一方、他者との関係性から個人単位ではどうにかしづらい日本社会で文化・慣習化されたお中元等の非効率的な部分に対して強い言葉での非難も目立ち、巻末に弁解があるものの読んでいて「単純な文化の違いにそこまで目鯨を立てなくても」と感じたり、著者の非寛容的な部分が垣間見られてしまい、丁寧な暮らし系の書籍読了後によくある爽やかな読了感はあまりない。

    ただドイツ住宅事情の話は心地良く、合理的な進学システムの話や学費の話も興味をそそり、巻末のドイツ知恵袋の残ったワインの保存アイデア等は良かった。

  • [2013.12読み終わり]著者の方はテレビに出てた方らしいのですが、なんか読んでてイライラしてしまいました…産まれて初めて途中で読むの止めようかと思った本です(-_-;)

  • とても読みやすく、ドイツで実践されている節約を見ていると楽しいです♪おすすめ本です^^

  • これがドイツ人の全てであると思ってしまっては間違いだ。
    「これがドイツ人だ!」なんてものはなく,あくまで,“平均的に見てドイツ人はこんな感じ”という程度のもので,この本は著者の主観が入りまくっているので読む上でそこは念頭においておかねぼなるまい。
    とはいえ,見習うべきところは多くあるのではないだろうか?
    しかし,「ここがヘンだよ独逸人」だぁね。

  • ドイツ人の気質について知識があり、できる限りの合理的生活をしている自分にとっては特に真新しいところはなく。豊富な生活の知恵も試してみたいと思うところはなかった。ただ人によっては参考になるところもあるかもしれない。
    上手に節約・暮らす方法ならば最近なら断捨離の本があるし、知恵系についてはおばあちゃんの知恵をまとめた本のほうがよいだろう。
    ドイツ人の考えについて知りたい人以外にはあまり進んで薦めない。

  • そもそも、ドイツってエコだとかなんだとか言われているが、本当にそうなの?っていうところから疑わないといけない。

    異文化との、それこそ違いって言う意味では面白いというか。
    でも実際にはやっぱりわからないというか。

  • ドイツ人の哲学・思想について書かれていてとても面白い。無駄な「義理」に惑わされなければ節約にもなり、もっと心地よく暮らせる…ってほんとにそうだと思うけど、日本で日本人としてその姿勢を貫くには、相当な信念がないと難しいと思う。まわりの目は気にせず完全にマイペースでいくわ!っていう。結婚式に職場の上司を呼ぶなんて、ドイツ人から見たらありえないんだろうけど、日本的付き合いだとそういうわけにもいかず。。

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著者プロフィール

ドイツ・ミュンヘン出身。日本人の母とドイツ人の父を持ち、日本在住は20年以上。日本人でありドイツ人でもあるという立場から、ハーフ、多文化共生などをテーマに発言や執筆をおこなっている。『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』(中公新書ラクレ)、『体会系 日本を蝕む病』(光文社新書) 『なぜ外国人女性は前髪を作らないのか』(中央公論新社)ほか著書多数。

「2022年 『ほんとうの多様性についての話をしよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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