京料理の迷宮: 奥の奥まで味わう (光文社新書 59)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334031596

作品紹介・あらすじ

京都の町の隅から隅までを知り尽くした著者さえも途方に暮れさせる京料理の深淵。本書は、懐石にはじまって、中華、フレンチ、イタリアン、果ては焼肉、定食、餃子、ラーメンと、京都における食の"闇"の部分に敢えて光をあてようとする試みである。

感想・レビュー・書評

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  • メニュー偽装が明るみになっている今、’’食”とくに和食に関心を持ち始めて読んでみました。街中で見かける京料理、おばんざいも明確な定義なく濫用されていることを知って、お店選びもガイドブックなどに頼るのではなく自身の目利きが大切だなぁと実感しました。

  • 京料理はよく聞く言葉。
    だけれどもきちんと見抜く目がなければ
    結局はだまされたり、損をしたりするということ。

    ちなみに紹介されている
    お店の中には有名な
    何がジャンルなのかがちょっと分かりづらい
    あるお店があります。
    他の新書では笑えるジャンルになっていましたが(笑)

    お高いものばかりではなく
    ごく普通のお昼もきちんと出てきます。
    本当に普段食べたいな、と思ったときに
    食べに行きたい場所も出てきていますので。

    それと他の京都の本でも言っていましたが
    やはり結局はこう紹介していても
    自分で確かめましょう、そういうこと。

  • 迷宮、だそうです。「そもそも、京料理とは何なのか、これが、さっぱりわからない。京都に生まれ育って五十年。今もって、これが京料理だ、というものを僕は食べたこともなければ、見たことすらない」と著者は言う。ちなみに著者は歯科医だそうで、料理評論家などではない。アマチュア。中身の半分以上は和食でしめられ、素材へのこだわり、器、しつらえなど幅広く言及する。特に、主人と客との間にある阿吽の呼吸を読み取れるかが、いい店かどうかを分けるよう。和食だけじゃなく、洋食屋や学生街の定食屋も取り上げていて、著者ならではの実体験も面白い。

  • 柏井氏の料理に対するこだわりと、京都に対する愛情が感じられる1冊。旦那衆の描写はちょっと極端で、ケンミンSHOWじみているかも。

  • 京料理とはどういったものであるのか、さらに京料理の歴史などが書かれている。
    また、京都のおすすめのお店も書かれている。おすすめのお店に関しては、京料理に限らず中華、イタリアン、フレンチなど様々で、おすすめのメニューまで書かれている。メニューについて具体的に書かれている。例えば、たまごの半熟具合であったり、食べ方、そのメニューに合うお酒など。新書なので観光雑誌とは違いメニューのイラストがない。それがかえってよりイメージを膨らませる。
    ただ、残念な点としては、お店について辛口なコメントをされているところである。その店の気に入らないところなどを聞いてしまうとそれを鵜呑みにしてしまう場合もある。そのため、あまりこういったことは書かないほうが良いかと思う。店の善し悪しは店に行った本人が決めることだと思う。

  • ガイドブックに載っていない、京都の通ならではの「旨いもん」を知りたくて読む事に!
    最初はちょっと躓きがちだったけれど、以前行った事のあるお店が出てきたお陰で興味深く読み進める様になる。
    さすが生粋の京都人ならではの、そしてきっと彼も「旦さん」何だと思う。
    店主とその料理、そしておいしいだう!その料理は文体からも伺える。
    以前に読んだ本の中で(別著者)京都のお店のカウンターはお客の品定めの為にある..とあったが、此処でもその事が少し伺える様な気がした。
    3、4日では足りない!1ヶ月位ゆっくり京都に滞在しながら、じっくり京の味を堪能したいなーとか思ってしまう。

    それにしても、これが2002年の出版というのが気になるところ、なぜなら...
    著者は最後に「料理は時代とともに変わりゆくもの」と書いてある。
    その、職人さんの,お店の心意気だけは変わって欲しくないと願うばかり...。

    ..京都に行きたい☆

  • 2005/07/25

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著者プロフィール



「2023年 『歩いて愉しむ京都の名所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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