- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334031770
作品紹介・あらすじ
時代を創り、時代を変え、時代を陰から支えた剣豪たち。時代小説や時代劇は言うに及ばず、コミックやゲームの題材としても取り上げられ、老若男女を問わず、その存在と生き様に惹かれてやまない。本書は、その剣豪とともに必ず語られる「剣術流派」と「刀」に注目してみた。剣術とは刀を扱うための"スキル"であり、刀は剣豪にとっての"ツール"である。どちらが欠けても剣豪は剣豪たり得ないのである。二天一流、新当流、示現流、巌流、一刀流、柳生新陰流、北辰一刀流、天然理心流…剣豪の流派五〇と、正宗、村正、孫六、虎徹、童子切安綱…名刀の刀鍛冶五〇を豊富なエピソードで紹介。
感想・レビュー・書評
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ちょっと古い本ですけど 剣豪 その流派と名刀がよくわかる保存ばんです
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50の剣の流派と50の刀鍛冶をまとめたマニアックな本です。これを片手に時代小説を読んだら面白そう。大菩薩峠を読みながら、ふむふむ甲源一刀流ね、とか。
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武将の刀が知りたくて10年前キョロキョロしながら買いました。
今またこうしてこの本を見て、ハマっていた頃の時代を思い出します。
切れ味の良い剣を「業物(わざもの)」と言い、その上に「良業物(よきわざもの)」、「大業物」、「最上大業物」というランクがつけられ、孫六兼元や長曾禰虎徹が最上のものだったそうです。
剣術の流派も載ってて楽しめます。 -
夢想神伝流は比較的新しい流派なんだと知れただけでも面白い本だった。
示現流とか一回習ってみたい! -
流派は面白い。名刀はどこが面白いのかわからないが、妖刀村雨の逸話は面白かった。
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歴史小説、時代もの、漫画やゲームに至るまで、侍に関わる作品に触れると必ず出会うもの。
それが「流派」と「名刀」。
各々50ずつ紹介しており、副読本として役に立つ。
副読本と書いたが、時代小説は読まないが『バガボンド』は好きだという人に関しては"必読本"だ。
登場人物たちの流派を知ることでより深く楽しめるに違いない。
個人的にはP137のコラム~剣術と居合の密接な関係~の下記の文章が印象深かった。
「戦国時代の戦場での主武器は槍であり、刀は補助武器に過ぎなかった。」
確かに騎馬武者は刀では短すぎて歩兵相手に戦えない。
逆に歩兵も馬上の相手を突き落とすためには槍が必要だ。
騎馬対騎馬、歩兵対歩兵においてもリーチが長い槍の方が有利に戦えたのだろう。
では、なぜそれでも剣術・居合が重んじられたか?
それは最後にはその技術の有無で生死が決まるから。
馬から落とされた、槍が折られた、そのようなまさに絶体絶命のピンチの時こそ刀の出番だった。
襲ってくる相手に対して、とっさに抜刀しながら切りつける居合。
槍を持つ相手に対して、受け流しつつ反撃する剣術。
剣術において"心構え"が特に重要視されるのは、このような生死の狭間での活用が想定されているからだと知ることができた。 -
るろ剣やバガボンドなどの刀に関しての知識を補充できた点で、大変読み応えがあった。流派の派生を細かくとらえ、開祖の考え方を重んじる姿勢を如実にあらわしていた。