子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

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  • 光文社 (2004年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784334032456

みんなの感想まとめ

心と身体のつながりを探求する本書では、子どもの脳と心が肌に宿るという独自の視点が展開されています。スキンシップの重要性が強調され、特に母子の触れ合いが子どもの安心感や自信を育むことが示されています。肌...

感想・レビュー・書評

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  • 社会性を育む為には、父親とのスキンシップがないと社会で人と上手くやっていけないらしい。レズビアンカップルで子供なんて大人の欲望を優先させたエプスタインみたいな児童虐待だね。

    『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』 山口創 #ブクログ #読書 #KindleUnlimited
    https://booklog.jp/item/1/4334032451

    山口創
    1967年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は、臨床心理学・身体心理学。聖徳大学人文学部講師を経て、現在は桜美林大学教授。臨床発達心理士。「触れる」ことをテーマに、20年に渡り研究。セラピストをはじめ、子育て、看護など様々な人を対象に幅広く研究を行っており、流派に捉われずエビデンスのある触れ方の質について追及。特に幸せホルモンである「オキシトシン」を分泌させるための触れ方について研究している。アカデミーの理念・教育方針に共感し、以来、教育特別監修として、アカデミーで行っているカリキュラム内容の維持・推進に関わっている。

    「ここで「頭」と「体」の関係に注目してみよう。  ピアジェの観察からもわかるように、知識というものは、それが本当に生きた知識として身につくときには、必ず何らかの具体的で情緒的な事物の操作を通じての感覚・感動を伴うものである。目の前でおこった事実を通じて「そうなんだ!」と喜びで瞳を輝かせ、「おもしろい!」と興味が湧いて胸をときめかせ、「へぇ ー!」と息をのんで納得する。そのようなリアルな感情や感覚を伴って得た知識というのは、頭の中で単なる記号として蓄積されるのと違って、一生忘れることはないし、また生きた知識としていつでも引き出すことができる。  たとえば花の名前を覚えるとしよう。このとき、図鑑で見た花の色や形と、花の名前とを、ただ対にして覚えたとしても、それは本当の生きた知識とはいえない。本物の花に手で触れてみて、匂いをかいで、その名前の由来を聞いて納得する。このとき必ず「ああ、そうなんだ」というある種の感覚が伴うだろう。そして本物の知識として定着するのだ。このような感覚を伴う知識というのは、無理して覚えたものではないので、自然に身につく。  生きた知識を支える「感覚」というのは、まさに体のあらゆる部分で感じるものである。こう考えていくと、体の感覚を豊かに育むことが知識を蓄えるためのいかに重要な基礎になっているかがわかるだろう。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「体そだての重要性を子どもたち自身が具体的に示してくれた研究結果がある。  子どもは、「はいはい」などの身体の移動ができるようになるころから、好奇心や探索心が強く現われてきて、さかんにいたずらをするようになる。二歳ごろからは「第一次反抗期」が現われるようになり、親の言うことをすんなりとは聞かなくなる。  教育学者の汐見稔幸は、自主性が高く、何でも自分から進んでやる四、五歳の子どもについて調べた( 7)。幼稚園や保育園で教師や保育士に、四、五歳児クラスで自主性の豊かな子どもをピックアップしてもらい、その子どもたちが赤ん坊のときの生育記録をもってきてもらった。  調べてみると、自主性の高い子どもたちは、一歳児のころに、かなりおおらかにいたずら行動を許容してもらっていた、という共通点があったという。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「赤ん坊というのは立って自由に歩けるようになると、今まで見ていた親の行動の中で、自分も同じようにやりたいなと思っていたことに、どんどんチャレンジするようになる。一見すると単なるいたずらをしているようにしか思えない行為でも、子どもの側からすれば、今までできなかったことができるのが嬉しくて、それを自分で何度も確かめているのである。  クレヨンで部屋中落書きをしたり、外で走り回って泥だらけになって帰ってくる。これらの行動は、大人の側からすれば枠からはみ出した行動かもしれない。なるべくならいたずらをしないでほしいし、素直に親の言うことを聞いてほしいと思うだろう。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「 こんなとき、頭ごなしに「ダメ!」と叱ってしまいがちであるが、少し待って、考えてみてほしい。この「枠からはみ出している」ということは、あくまで大人の側からみた論理である。  親から頭ごなしに否定されると、子どもは自分の「やりたい」という感情を、どうやって処理していいかわからなくなってしまう。我慢させると我慢強い子になるわけではない。自発的に湧いてくる好奇心や有能感を存分に満たしてあげないと、子どもはかえって欲求不満になってしまうのだ。  こうなると、その欲求不満を無意識の領域に抑圧して、意識にのぼってこないようにしてしまう子も出てくる。そしてそれが続くと、次第に自分の欲求が何なのか、自分が感じていることが何なのかすらわからなくなってきてしまう。自分で自分の心がわからなくなってしまうのだ。  このようなことを避けるためにも、幼いうちは、できるだけ許容範囲を大きくとって、子どもを中心にした枠を決めて、その中で自由に遊ばせてあげるのが理想である。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「 こんなとき、頭ごなしに「ダメ!」と叱ってしまいがちであるが、少し待って、考えてみてほしい。この「枠からはみ出している」ということは、あくまで大人の側からみた論理である。  親から頭ごなしに否定されると、子どもは自分の「やりたい」という感情を、どうやって処理していいかわからなくなってしまう。我慢させると我慢強い子になるわけではない。自発的に湧いてくる好奇心や有能感を存分に満たしてあげないと、子どもはかえって欲求不満になってしまうのだ。  こうなると、その欲求不満を無意識の領域に抑圧して、意識にのぼってこないようにしてしまう子も出てくる。そしてそれが続くと、次第に自分の欲求が何なのか、自分が感じていることが何なのかすらわからなくなってきてしまう。自分で自分の心がわからなくなってしまうのだ。  このようなことを避けるためにも、幼いうちは、できるだけ許容範囲を大きくとって、子どもを中心にした枠を決めて、その中で自由に遊ばせてあげるのが理想である。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「アイもクロエもパンも、出産しただけでは「母」にはなれなかったのである。赤ん坊の側から「しがみつく」「吸いつく」というはたらきかけと人間の介助があって、初めて「母性」が芽生えたのだ。  松沢は、「子育ては種族繁栄の基本的な行為なのに、本能に組み込まれていない。それは、子育ては子どもの個性に柔軟に対応してやる必要があるから、あらかじめ決められた一つの方法ではかえって不都合が生じるからかもしれない」と考えている。  一度抱くことができると、母親は子どもを片時も離そうとしない。母子の肌と肌の触れ合いであるスキンシップによって、はじめて母性が育つのである。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「ふだん友達とうまく遊べなかったり、衝動的になったりする子どもというのは、家で親に十分に甘えられなかったりスキンシップをしてもらえなかったりすることが多い。それで友達に思いやりの心をもてなかったり、自己中心的な行動に走ってしまうようだ。皮膚レベルの欲求が満たされていないのである。皮膚の欲求不満が、生まれてからずっと続いていたに違いない。その不満を解消することによって、問題行動も著しく軽減されたのである。  実際に、自閉症児に「抱きしめ療法」を実践している精神科医もいる。スキンシップによる母子の愛着の回復をねらったもので、効果をあげている。  このスキンシップ不足の問題は、必ずしも実の親とでなくても、友達や他の大人と触れ合う体験ができれば、その欲求は満たされ、解決される。すると心も穏やかになってくるのである。  乳児期に満たされることのなかった子宮内回帰のような欲求を、皮膚へのスキンシップで満たしてあげることによって、心理的問題が解決されることはよくあるのだ。そしてそれは、ここにあげたような幼少期だけではなく、成人してからでも効果を発揮することがあることも、付け加えておく。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「人間は、自分が置かれている現実を安定して見ることができるようになって、はじめてテレビという虚構の世界を虚構として受け取れるようになる。なぜなら、虚構がどんなに怖くて恐ろしいものであったとしても、テレビを消しさえすれば現実の日常に戻ることができるという安心感があるからだ。  しかし、子どもにはそれがないのだ。子どもは大人のように虚構を受け取れるわけではない。現実と虚構の区別がまだよくできていないのである。虚構の世界は、幼い子どもにとって、大きなリスクを伴うものと考えなければならない。  このような子どもたちが、より臨場感あふれる画面で、強烈なインパクトのある映像を、毎日何時間も見続けたとしたら、どうなるだろうか。  視覚や聴覚などの一部の感覚だけが過剰に刺激され続けることや、じっとしているのに心臓が激しく動いたりすることは、本来の心身のバランスを崩し、人の本来の姿を歪めていることは間違いないだろう。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「これに対し、肌へのスキンシップは、人間本来の集団欲をも満たし、成長ホルモンも分泌させる。成長して仲間や恋人と親密な関係を築き、家族を作り、生活をともにし、子どもを育て、地域社会、会社など、すべて集団の中でうまくやっていかなければ生きられないのが人間である。社会の中で自信をもって生きていける「人志向」の人間に育てるためにも、できるだけ豊富にスキンシップをするべきなのである。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「 また、くすぐり遊びを積極的にしている母親というのは、夫婦間でもよくスキンシップをとっていることもわかっている。前にも述べたように、くすぐりは遊びの中で自然にスキンシップを促すものであり、人間関係を改善し、より親密な仲になるための特効薬であるといえるのである。  くすぐるときは、くすぐられる人だけではなく、くすぐる側も必ず笑顔である。しかめっ面でくすぐる人は見たことがない。人は笑うことでストレスが発散され、気分が良くなったり、体もリラックスして免疫力が高まることもわかっている。笑いを伴うスキンシップであるくすぐり遊びというものは、非常に健康的な行為なのである。  先に述べたかつての日本の「くすぐる育児」には、こんなすぐれた効用があったのだ。やはり伝承的な育児法には暮らしの中から生まれた知恵が凝集されていることを、再確認させられる一例である。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「このようなことからも、母親だけが子どもとスキンシップをしている状態は避けるべきなのである。第 1章でも述べたように、社会性を育むためには、父親とのスキンシップが大きな意味をもつ。自立はできても社会で人とうまくやっていくことができず、結局引きこもりになってしまう若者が増えているのも、父親との接触が少ないことが一因とも考えられる。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「その結果、興味深かったのは既婚の男性の評価である。女性は、未婚、既婚にかかわらず、恋人や夫から触れられることを強く望んでいた。これに対して既婚男性は、未婚男性よりも、タッチされることを最も否定的に評価していたのだ。  結婚すると男性は、妻に触れられることに、悦びや満足感を感じなくなってしまうというのだ。タッチされることは、心地よさどころか、妻からの拘束を意味するものとして嫌がる人さえいた。  日本でも、女性は結婚後も、結婚前と同様に夫からのスキンシップを求めているのに対して、男性は結婚すると妻とのスキンシップそのものへの関心が薄れてしまうようだ、という話はよく聞く。これでは、夫婦関係がうまくいくはずはない。街中を歩いているカップルを見てみても、明らかに既婚者と思われるカップルは、手をつないだり、腰に手をまわしていることは少ない。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「 たとえば顔の表情など、人に見られる部位というのは、バレないように一生懸命コントロールする。平静を装ったり笑顔を繕ったりする。  しかし、手や足というように、人の目に触れにくい部分には本心が現われやすい。足をぶらぶらさせたり、貧乏ゆすりをしたり、しきりに足を組み替えたりする。女性の場合には、手の指で髪にしきりに触れたり、指いじりをしたり、というしぐさもよく見られる。  このような顔の表情と手の矛盾を巧みに表現したのが、芥川龍之介の『手巾』という短編小説だ。  ある日、一人の母親が、息子の死を報告するために、教授のもとを訪れる。その表情はあくまで平静で、顔に微笑さえ浮かべている。だが、教授がふとテーブルの下に目をやったとき、彼女の両手は、ハンカチを引き裂かんばかりに強く握りしめたまま、震え続けていたのである。芥川は、顔と手の鋭い対照を描写することによって、母親の絶望の深さと、それを相手に見せるようなはしたない振舞いはするまい、という、当時の女性の気骨のようなものを見事に表現したのである。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

    「 しかしそうかといって、すべてを皮膚感覚に頼るのは危険である。理論家は皮膚感覚が欠けており、皮膚感覚が長けている人は理論に弱いことが多い。だから、たとえば金融機関に勤めているアナリストや、 IT産業に従事しているシステムインテグレーターであれば、その専門性を深めるのと同じくらい、商品や商売のリアルな知識を高めたり、消費者のニーズを直に感じたりすることで、皮膚感覚を磨く努力をするべきだろう。  また逆に、営業マンやサービス業、小売業などに従事している人であれば、その業界の現場で皮膚感覚に基づいた経験を深めるのもさることながら、金融理論や経営理論、 ITの知識などを勉強するのもよいと思う。  先を読むことができる経営者というのは、共通して卓越した皮膚感覚を備えているといえる。顧客や社会が求めているものを皮膚感覚でも確実に把握しているのだ。自社の属する業界以外のことにも詳しい。」

    —『子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』山口 創著

  • 印象に残ったのは①「頭」と「体」の順位は「体」が先。②身体感覚・皮膚感覚というのは、豊かな心を育むためには不可欠。③母親とのスキンシップは依存を防ぐ。④実験結果から、硬い肌着を着ると免疫機能が低下し、ストレスを増加させる。⑤子どもの頃に抱きしめられた記憶は、人の心の奥のほうの大切な場所にずっと残っている。⑥「思いやり」は、「思いやられること」でしか生まれない。⑦セルフタッチが多い人は、欲求不満で心が不安定になりやすい人。嘘をつくときにも、人はセルフタッチをする

  • たぶん、心があるところは、心臓と、脳と、感覚器ぜんぶ。


    心臓?肝臓?脳?脳と脊髄?やはり心臓?脳室?松果体?

    心はどこにあるのか。現代では心は脳の活動によるものとされていますが、本書ではタイトル通り「子どもの脳(=心)は肌にある」としています。
    なでなでは偉大だ。なんか漲ってくる気がするのです。ただ※ ではなく、心を許した人に限る、と思うのです。

  • とても読みやすい。肌と心、身体、脳。知的活動を支えるからだ。肌着とストレス。「母子のスキンシップを十分にした方が甘えの欲求が十分に充たされ、受け入れてもらえた安心感から自分に自信がもて、依存的になるのを防ぐ」「スキンシップは一生の間必要、でも、乳児期、幼児期、学童期、思春期、青年期、壮年期、老年期とそれぞれの時期に必要なスキンシップの量がある」

  • 鍼灸治療には四診法という診察方法があります。これは、望診(外から目で見て察する診察)、聞診(匂いや声などから察する診察)、問診(患者さんに病情などを直接問いかける診察)、切診(脈診、腹診、尺膚診など)の4つの診察方法をまとめた言い方です。どれもが総合的な診察には欠くことが出来ないものなのですが、中でも重要視されるのは、切診かもしれません。脈診、腹診など、施術者は患者様の身体に直接触れて診察を進めていきます。
     また、鍼灸治療をするときには、術者はやはり“手”を使って経穴(ツボ)を探していきます。そして鍼をするとき、お灸をするときは、もちろん直接患者様の肌に触れて治療をしていきます。
     このように、鍼灸治療にとって“手”というものはとても大切なものになります。施術者にとっての“手”ばかりではなく、手は、施術者と患者様を結ぶ接点として、患者様もまた、手から伝わる感触によって施術者への信頼感などを判断しています。
     そして手が触れる“肌”というものは、東洋医学的に見ますと、最初に外からの邪気を防御するところでもあります。風邪などを例に取るとわかりやすいかと思いますが、風邪をひきやすい方の肌の多くは、かさかさとしたところがあり、風邪が侵入しやすかったりします。皮膚は肺とつながり、衛気の様子をが出るところでもあり、肌の色艶は栄養状態など身体全般の傾向を示しています。
     身体の表面を覆っている肌は、とても重要な器官です。本書では子供の成長にとっての肌について述べたもので、成長期におけるスキンシップの大切さを教えてくれます。鍼灸医療の小児鍼の効果の原点も、このスキンシップにあるのではないでしょうか。鍼灸師の他に、手に関わる仕事をしている方、子育て中(子育てを始める)の方、子供と接する仕事の方などに読んでいただきたい一冊です。

  • 肌の重要性を昨今の脳や身体の機能と比較しながら語られており、改めて肌のふれあいの大切さを感じた。

    どうしても親の視点だと、子どもの自立と親の子離れのバランスが難しいと感じてしまうが、この本を読むと子どもが幼稚園くらいまでの頃はとにかく子どもへの肌のふれあいを含めた愛情表現はたっぷりと行って、子どもが友情や自立の優先度が高くなってきたら親が少しずつ子離れしていけば良いのかなと思った。

    そして親が子が小さい時に愛情を注げば注ぐほど、子どもも愛情を満たし、自立へ向かうということが発見だった(これまでは、親が愛情を注ぎ続けるとマザコン的な感じで子が親離れできないのでは?となんとなく思っていた)

  • 子供の成長に関わる大事な知識。でも偏らないように他の本も参考にしたい。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/482945

  • 心と体の密接な結びつきが論文や研究者の言葉を用いて論理的に書かれていて読みやすかった。
    それぞれの章段で述べたいことが明確で理解しやすい。

    また親子関係を中心とした夫婦やカップル、子供同士など、具体的な人間関係に当てはめてスキンシップの重要性が言及されている。

    やや主観的で根拠に乏しいと感じる部分もあるが、私たちの日常生活の中でしか培うことのできない感覚に基づいて書かれているため、理解と納得は十分に可能。

    やっぱ子供と身体的に触れうことは非常に重要だと感じた。
    誰が観てるかわからないだとか、一部の子だけだと不平等になるとか言ってる場合じゃないぞ学童さんよ。教育をきちんと理解していて、子供の成長を本当に考えているならそんな発言はあり得ない。

  • 背ラベル:141.2-ヤ

  • スキンシップが子供の成長にどのように寄与するかが主に書かれ、成人になるまでの過程、夫婦、カップル間でのスキンシップの取り方や重要性が書かれている。

    メモ
    ・頭、体、心のうち最優先で育てないといけないは体。
    ・自主性が高い子どもは一歳時にイタズラを許容して貰った人が多い
    ・母親とのスキンシップは自立を促し、父親とのスキンシップは社会性を伸ばす。
    ・親からいつも叱られていると、表情や体が硬直した筋肉パターンになる

  • 少し前に話題になった本だそうな。スキンシップの大切さについて語ってくれる本ということで、参考になることが多かったと思う。

     心理、教育系を勉強した身としては、ちょっと期待しすぎじゃないか、と思うところもないではなかった。マッサージすることで、自閉系の子の問題行動が減少した、とかね。いや、それはなくはないし、実際俺も現場で似たような対応をしたことはあるけどさ。本書を読んでいると、ちょっとスキンシップに多くを求めすぎじゃないかなぁと思ったのだ。

     助けを求める人は、魔法を求めがちだから、飛びついてしまわないかなぁ。そこまでじゃないと思うけど、なんて思ってしまった。それは立場の違いというものだろう。一般向けとして考えるには、やや文章がカタく、専門的なきらいはあったけど、読んでよかったと思う。


  • 「タッチケアはこころに良い」ってことを学術的に記してくれています。

    オトナもこどももみんな、なでなでされたいんですよね。

    「思いやりを育てるには、スキンシップから」、肝に銘じます。✳︎ただし、思春期は要注意!

    筆者も子育て中とのことで、信憑性ありますよ。

    学校法人リズム学園 恵庭幼稚園様の蔵書です。

  • たくさんハグして抱っこしてくすぐり遊びして、子供に安心感を感じてもらえる居場所づくりをしていきたいと思った。

  • 触覚からのアプローチ。
    あまり他にはない一冊で勉強になりました。

  • たくさんハグしよう。だっこしてと言ってきたら何をしていてもそれを最優先に叶えてあげようと思った。
    疲れていたり、精神的に弱っているときには肌の接触を求める。忘れずにいよう。
    共感は模倣から始まる。

  • スキンシップの重要性を学術的に論じた本。参考文献も巻末に掲出されている。

    ・乳児の時の親の反応のしかたは、3つに分かれ、それは基本的信頼感や成人してからの恋愛スタイルにも影響する。

    ・子供と親とのスキンシップ量と依存心は負の相関をもつ。

    ・柔らかい肌着の有効性。切れやすさ、攻撃性との関連。

    ・皮膚感覚と理論を両方鍛える。

    ・視覚が鋭い人:デザインにこだわり、コーディネイトにこだわり、衝動買いが多い
     触覚が鋭い人:世の中運よりも努力である。シンプルな暮らし、計画的な買い物。

  • 肌は露出した脳である。子供に限らず愛情を持って触れることは非常に大事である。臓器移植された人がドナーの影響を受けることもある。というレポートもあるようで皮膚感覚(含内臓)の大切さを知った。

  • 本書の主題は、子どもに限った話ではなく、大人にも当てはまる。
    「心」は、体験を通じて、肌を通じて、育まれる。
    肌というのは体の内部と外部を隔てていると同時に、心理学的にみると自我という心の内部と外部をも隔てている。
    「なでなで」や「くすぐり」といったスキンシップを通じて、自立性・社会性を子どもは育んでいく。


    <目次>
    プロローグ 頭そだて、体そだて、心そだて
    第1章 子どもの心は肌にある
    1 肌感覚が「性格」になる
    2 「なでなで」されて育った子
    3 スキンシップが脳を育む
    4 「なでなで」が足りない子どもたち
    第2章 思いやりを育てるスキンシップ
    1 共感は模倣から生まれる
    2 柔らかい体を作る
    第3章 みんな「なでなで」されたい
    1 子どもを「なでなで」する
    2 異性を「なでなで」する
    3 自分を「なでなで」する
    4 なでなでは心を癒す

    2017.06.19 朝活読書サロン

  • タイトルから想像される「育児論」にありがちな、極端な論はあまりみられず、引用と参考文献もしっかりとしているので説得力があった。

    自分は育児論に興味があったわけではなく、どちらかというと触覚と脳と心の関係に興味があって読んでみたのだが、あまりに知らない事実が多く勉強になった。
    心(脳ではなく)は脳にも、皮膚にも、内臓にも、自分の外にも存在していることが実感できる。

    ただし「残念なことに戦後は」的な物言いは、終戦直後は戦災孤児が多くいたこと、生活難により子供に手をかける時間が今よりも少なかったであろうこと考えると「」アメリカの育児法の影響」としてしまうのはあまりに素朴で底が浅く感じた。
    触覚と脊髄の関係、脳との関係などはもう少し他の本を読んでみないと本書が正統なのか異端なのかも判断できないが、実験データを見る限りではかなりスタンダードな内容で、単に一般に知られていないだけという感じがした。

    https://twitter.com/prigt23/status/1043837747704737793

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著者プロフィール

山口 創(やまぐち・はじめ)
1967年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は健康心理学・身体心理学。桜美林大学教授。臨床発達心理士。タッチングの効果やオキシトシンについて研究している。著書に『手の治癒力』『皮膚はいつもあなたを守ってる』(以上、草思社)、『皮膚感覚の不思議』(講談社ブルーバックス)、『子供の「脳」は肌にある』(光文社新書)、『最良の身体を取り戻す』(さくら舎)など多数。

「2022年 『文庫 人は皮膚から癒される』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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