座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)

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  • 光文社
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レビュー : 137
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334032500

感想・レビュー・書評

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  • 今回、初ゲーテとなりました。(間接的ですが…)第一印象はゲーテがいてくれてよかったとおもいました。そして齋藤先生にも感謝です。
    一番こころに突き刺さった言葉は 使いきれないほどの~があればよい です。日常で新しいものであったり、あれもしたいこれもしたいといろいろなことに手をだし、結局すべてが中途半端なんてこともある、そんな私にはグサッときました。
    全体を通し、まずは今の自分と将来の自分に線引きし、二つの線を見つめ直し行動したいと思いました。

  • どんな領域であれ、いちばんいいものは尊敬すること。中級をずっと勉強していても成長しない、なるほどなぁ。そして、簡単なことから始めなくてはいけないと思い込んでいるとか、興味ないは禁句というのも、人生を楽しみ自分の道を見つける上で大切。
    最後の最後、30と31が今の自分に一番響いた。過ぎたことをくよくよしない。先に進む。この言葉に出会えただけでも、この本読んだ価値があった。次に読む時はまた違う言葉に共感するんだろうな。そうやって成長したり変化していく自分に気づいていきたい。

  • 先日の奥トレで交換してもらった1冊。ゲーテのことは名前は知っていましたが、こんなに多才で本質的なアドバイスの数々を残してくれているとは、とフムフムと思いながら読んでました。読んで印象に残ったことの一つに、「いい芝居ができて、観客が来てる限りは短い間をおいて上演を続ければいい」と言うアドバイス。確かに、奥トレでもいろいろ自分のやったことのないことにチャレンジを続けてきたけど、それが良かったのかは考える部分がある。新しいことと言うよりは型を決めながらやった方がいいかなという気もしていたタイミングだったので、すんなり得心できる考え方でした。

  • クラシックとか、いわゆる名作偏重みたいな感じがちょっと…って感じだけど、実際、時代に揉まれて生き残ってきた名作たちはそれ相応の価値があるのでせう。ゲーテのことばにしても、現代でも色褪せず、十分応用がきくと思える発言も多かったし。自分の座右の銘とか、イマイチ曖昧だけど、こういう書の中から見つけ出していきたいものですね。

  • チェック項目13箇所。そもそも知とは、古代ギリシャの時代から、人生を豊かにするはずのものであった、その最高峰に達したのがゲーテであった、ゲーテ以降、知が専門化、細分化されてしまったが、それとともに、知が本来もつ豊かさが失われてしまった、もちろん先端の知の追求は必要なことだが、それに到達するための「技法」こそがいま必要ではないだろうか。結局、最も偉大な技術とは、自分を限定し、他から隔離するものをいうのだ。自分が本当に使いこなせる技術、つまり活動面で他者に対しても通用する技術を何か確立すべきである、しかもその技は、他の人と決定的に違うレベルに達していなければならない。「表現手段はミニマムに、吸収の器はマキシマムに」。ゲーテは、人に思想やプランを話すことで、意欲が失われてしまうことを恐れた、沈黙したまま静かに自分の中でエネルギーが満ちるのを待ち、あふれんばかりにたまったときに一気に吐き出すと、いい仕事ができるというわけである。どんなジャンルでも、頂点の人たちを見ていくと、胸にくるものがある。独学で褒められるべきはその意欲だけである、才能のある人は、大家について修練した方がはるかにいいのだと言う。重要なことは、けっして使い尽くすことのない資本をつくることだ。人はただ自分の愛する人からだけ学ぶものだ。本当に大事なものを学ぶのであれば、情熱が湧くような相手でなければむずかしいとゲーテは言う。性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろちがった側面が刺激されて、発展し完成するのであって、やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。『スラムダンク』の成功の秘訣を聞かれて、「登場人物すべてに、必ず一つ欠点をつくること」だと答えていた(井上雄彦)。どんなビジネスでも、小さなアイディアを大きく育たせ、「その手があったか」と思わせることがある、すべてを自分が生み出す必要はない、徹底することにすごさが生まれる。

  • 特に壁に突き当たってはいないですが、読みました。

    ゲーテの言葉を現代の事象を例に分かりやすく、
    大きな活字で解説してくれています。

    ゲーテは若いころに読んだ「若きウェルテルの悩み」と「野ばら」くらいしか知らず、
    生家のあるフランクフルトを訪れながら素通りした過去があるくらいなので、全くゲーテを語る資格は無いのですが、
    この本を読んで、もっとゲーテに触れてみたいと思いました。

    独創性や独学を否定するゲーテの言葉に特に感銘を受けました。
    ニュートンも同じようなことを言っていたと思います。

  • [塩見図書館長より]
    著者の齊藤さんは、明治大学文学部教授です。本書のサブタイトルは「壁に突き当たったとき開く本」となっています。そのとおりに役立つ本です。皆さんは若いからゲーテと聞いただけで、たぶん「引ける」でしょう。しかし、ゲーテは親しみやすい隣りのおじさんですよ。この人の人生を見る目は現代人にも素敵だと思います。そのおじさんの知恵を借用しましょう。ひとことひとことがみな素晴らしいですよ。

  • ドイツ語にこだわり、自然科学、音楽にとどまらず歴史、文学などすべての分野に造詣が深いゲーテの含蓄に富む言葉を紹介した本。ゲーテを呼んだことのない人向けのガイドブックといったところか。この本を読んで、ゲーテに興味を持つ人も多いと思います。「ゲーテは敷居が高い」という人には、ぴったり。かく申す私も「ウェルテル。。。」くらいしか読んだことがありませんでしたが、ゲーテに興味をもちました。

  • ゲーテってこれまでまったく触れたことがなかったんだけど、齋藤先生の本なら、ということで手にとったわけです。いや、これは当たり。数百年前にここまで真理に到達していたんだったら、もっと早く読んでおけばよかったよね、と思うことが綴られている。今の自己啓発書に書いてあることのだいたいはこれでカバーできている。結局真理は何百年たってもさほど変わるものでなく、それを補うとか、説得力を持たせるために著者の実績なり語り口が必要になるのだなということがわかるわけです。

  • ただもうゲーテが読みたくなった。
    今は「吸収する」と「出会う」の時期か。できるだけ間口は広く、雨をよくよく吸収する土壌のように。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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