座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • / ISBN・EAN: 9784334032500

感想・レビュー・書評

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  • ゲーテに学ぶ、上達論の本。
    10年以上前に読んだ本を再読した。かつてより圧倒的にすらすらと読めた。おそらく、自分の経験値が増えているために、当時は理解できなかったり推測するしかなかったようなことがするりと入ってきたのだと思う。本書は「ゲーテ」を取り上げたものだが、斎藤孝は、実在の人物の行動や出来事からゲーテの言葉に普遍性をもたせようとしている。私が気に入っているのは「行き詰まったら一度寝かせろ」「追い込まれたときに新たなアイデアがわく」だ。ただ、納得いかぬ部分もある。それは、これだけ個が多様化している時代だから、全ての人がそうであると首肯できない点である。本書にもあるが、「自分にあった距離をとる」ということが大切になると思う。自分で取捨選択しながら読み進めた。

  • 齋藤孝さんの作品、かつては良く読んだものです。
    本作は、2008年に読んだ作品です。
    もう、15年前になりますか。。

    著者、齋藤孝さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    齋藤 孝(さいとう たかし、1960年〈昭和35年〉10月31日 - )は、日本の教育学者。明治大学文学部教授。学位は教育学修士(東京大学・1988年)。著書に『声に出して読みたい日本語』など。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    ゲーテが教えてくれた仕事のヒント、生き方のヒント。

    ---引用終了

  • 結局、成果を出したければ小さいことからやれ!と書いてあって全くもってその通りです…となりました。ちょっとやる気出た、やります。はい。

    ちゃんと古典文学だったり、クラシック音楽絵画、一流とされるものをもっと自分に取り入れたくなった。古典の一流に触れることで、自分の中に基準ができる。世界に愛せる領域がふえる。アウトプットも変わっていく気がする。自分に資本を作るイメージ。

    特に意識していなかったけれど、自分にも短い人生でその実感がある。読書に傾倒した小中学生時代の自分に感謝。アカペラも古典から現代まで生演奏を聴きまくった結果、本当に良いものとそうでもないものの区別もつくようになった気がする。

    他に印象に残ったものは下記。
    - ちゃんと師匠について学んだ方が質が高く、早い。最近は独学の方がすごいという風潮があるがいかがなものか。
    - 自分を限定して生産し続けると成果が出やすい(誘惑に負けて手広くやると成果は出づらい)。
    - 日本語はタフ(もともと中国語と大和言葉を混ぜてできた言語。カタカナがあり、外国語を飲み込んでいける)。
    - 20年前は、「ものを知らないのが恥ずかしい」という風潮がまだあったとのこと。確かに、今はみんな堂々と知らない、わからないと言う。大学生すら本を読まないと斎藤先生は嘆く。たしかに、なんなんだこの世界は。いや私もそうだったな…反省。

  • ゲーテの言葉を借りながら人生を生きるうえでのヒントを提示している

    ふむふむ、高尚で近づきがたい印象をもつゲーテもこのように取り上げられると身近に感じられて良かった

    「自分の立ち位置がわからなくなったとき、なにか壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。」と前書で述べられていたが、内容はそこまで簡単に享受できるようなものではないと感じた
    これは私個人のレベルの問題かもしれないが

    とはいえ色々気づきを得たことは間違いない

    ✏この世において、劃期的なことをするためには、周知の通り、2つのことが肝心だ。
    第一に頭がいいこと、第二に大きな遺産を受け継ぐことだ。(ここでいう遺産とは金銭的なものを指さない)

    ✏圧倒的な才能の前では、すべてを投げてしまいたい衝動に襲われる。(中略)そこそこの才能があったとしても、それで自分の道を断ってしまうのは哀しい。強烈な刺激は受けても、支配されないくらいの距離感をもつことだ。

    ✏つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だとも言える。正・反・合の弁証法的のようなものだ。

    ✏「何かに心を奪われる瞬間」を技化する

  • ⚪勉強のための勉強は無駄であり、「実際に応用したものしか、頭に残らない。」
    ⚪最高を知れば自然と批評眼が身につく。
    ⚪同じレベルに達するのであれば師匠について基礎を身につけた方がたどり着くのも早い。←これは耳に痛い。
    ⚪異なる世代、異業種こそが刺激の宝庫
    ⚪癖の強さは個性の強さ
    ⚪「年をとったら、若かったときより多くのことをしなければならぬ」これ、肝に銘じよう。

  • 何か壁に突き当たったときに具体的にどういう行動をとるべきなのか、ゲーテの言葉を引用しながら齋藤氏がとても解りやすく示してくれています。
    ゲーテに関する本をまともに読むのは初めてだったのですが、最初に読んだのがこの本でよかったです。
    「人間が自分に与えることのできるもっともおどろくべき教養は、他の人は自分のことなど求めてはいない、という確信である」
    まえがきにあったゲーテの言葉ですが、この言葉で救われる人がどれだけいるだろうと思いました。

    対象は小さく分けてうまくエネルギーを使うこと。
    人生は有限だから合理的なのは最高を知ること、それには古典に学ぶこと。
    自分の専門、使い尽くせない資本をつくること。
    書かれている中のほんの一部ですがどれもはっとさせられました。

    この本から得たものが多過ぎてとても書ききれそうにないのですが、「ある種の欠点は、その人間の存在にとって不可欠である」というゲーテの言葉から始まる章が、今の私にとってはとても響くものでした。齋藤氏は「今の社会は、癖を愛そうという風潮があまりない」と語っています。
    ゲーテは癖を愛せとまでは言っていないし、自分の欠点を正当化してはいけないけれど、少しは許すことも必要なのかもしれません。その方が生きやすそうだなと思いました。

    人は変わろうと思わないと変われないので、人生のこのタイミングでこの本に出会えたことに意味があってほしいと思いました。

  • 【要約】
    自分を限定して、小さな対象にエネルギーを集中する。
    何かを勉強する場合、これをやるんだという気構えをもつとともに具体的かつ本質的な実践として応用しなければ意味がない。
    日付を入れておく習慣づけをすることで、プロセスが記録化される。
    自分の中にエネルギーをためて、完成まではみだりに他人に見せたりせずに胸にしまっておく。
    他の作品から吸収する場合は、最高のものに触れ、独学に陥らないようにする。また、常に素材とならないかを意識し、決して使い尽くされないような資本を身につけるべく吸収するよう心がける。偏愛する対象を上手に選び、憧れの星との適度な距離感を保つ。さらに、異なる時代、異業種から刺激を受けたり、性に合わない人と付き合ったりすることで、人格に幅が出てくる。
    作品を作る場合は、極端な独創性を排し、先人の遺産を引き継ぐかたちでモチーフに則る。癖や欠点がある人物にこそ魅力が宿る。大切な一人のために作品を作りこむと、そのテーマが普遍性を獲得することがある。
    自分への投資、すなわち何に金をかけるかについて基準を持つ。一見するとつまらない儀式は音楽のようなもので、めいめいが拍子と休止を守っているにすぎないから、極端に不毛だと思う必要はない。
    自分のやっていることが当たったら、徹底してすべてをつぎ込み、やり方を変えない。他方、それと同時に、作り上げた作品にむやみに執着しないことで、その作品に対して行われる批判から距離をおくことができる。
    いいものであれば異質なものでもどんどん飲み込むタフさが、様々な面を束として捉えた「らしさ」につながる。
    納期のある仕事に邪魔が入ることで質が高まることがある。
    青春期には青春期らしいあやまちを十分にしておくことで、老年にそれを繰り返すことなく、かつ、後悔することもなくなる。

  • ゲーテの本は、「若きウェルテルのなやみ」や、「ファウスト」くらいしか読んだことがないと思うが、ゲーテは、いろんな学問を勉強して、いろんなことをしていたことがこの本を読んで初めて知った。「最高を知る」というのは普段意識してないが、やってみようと思った。

  • ★★★★集中するには、小さな対象を扱う。扱う対象を小さく分ければ仕事は楽になる。テーマを小分けしレーザー光線のようにエネルギーを一点に集中させる。自分の得意なことだけを表現する。専門バカにならないよう活動(表現)は狭くても洞察(吸収)は広くする。実際に応用したものしか頭に残らない。実践せず机上の勉強だけではすぐ忘れる。実際的・具体的に考える。吸収するためには、最高を知る。古典に接する。人生は有限。情熱を注ぐなら最高のものに。モーツァルトのピアノ協奏曲。ベートーベンの弦楽四重奏。川端康成。独創性などない。

  • ゲーテの格言と思われるフレーズ著者が選んで、具体例を用いながら自身の解釈を提示した本。

    タイトルからはゲーテの紹介のような印象を受けたが、読んでみるとゲーテの言葉を借用しながら現代社会の風潮の薄っぺらい点を批判しており、「なるほど」と感心させられるところが多々あった。

    中でも、古典軽視の風潮への批判は的射ており納得させられた。

    スタンダードなものとして国語の教科書で扱っていた漱石・鴎外などが消えていくのと反対に、すぐに取って代わられるような流行の作家を用いることによって、かつては世代を超えて普遍的に共有された価値観が消失し、本質から学ぶという機会が失われることに対して著者が警鐘を鳴らしているところは必読である。

    古典の効用とその価値を再認識させられたと同時に、これからでもまだまだ遅くはないから古典を読んでみようという意欲が湧いてきた。


    自分のモチベーションをコントロールするのにもいい一冊かもしれない。

  • 『基礎なき「下手うま」はただの下手』
      
    伝統や基礎を学ぶことを軽んじること、読書・学びなんて必要ない、今楽しければそれでいい、自分が儲かればいい、判断基準は「良し悪し」じゃなくて「好き嫌い」だけ、こういう考え方に一石投じた一冊。
      
    まだ途中ですが読んでてかなり耳が痛い・・・


       
    自分自身、この斉藤孝さんという著者と出会ってから古典的な文学や文化、歴史に興味をもってまだ二年くらい。   
    別に読書が絶対的だとも思いませんし、好きな人はマンガでも小説でも読めばいいと思う。   
    僕はマンガもこういうのも好きだから読んでます。

       
    けど、自分の枠の中だけの知識で生きるよりいろんな人の考え方やいろんな年代の文化・歴史に興味を持って知ることは必要。

      
      
    まだ自分自身未熟なのでうまく言葉で誰かに伝えることは出来ませんが、「好きか嫌いか」という主観だけじゃなくて、ものごとの「良し悪し」を見極めるためにはやはり基礎や文化・歴史、王道を見聞きし学ぶことは大切だと思う。


      
    今はコツコツ勉強したり、古い本を読んだり文化に触れるということが軽く見る風潮があるように感じるけど、こういう積み重ねは10年20年先の人間の厚みに差が出るのかなぁと思う。

  • ゲーテの言葉が
    著者を介して心に届く。

  • 何か一つに熟達せよ。
    自分が本当に使いこなせる技術を確立し、それは他人とは決定的に違うレベルまで達させよ。
    最高がわかれば、それ以外を相対的に位置付けられる。
    他人よりも師匠に学べ派。(体系的に学べるから)
    ◎大きなものを学べば一生の資本になる
    ◎自分に投資せよ(金と時間)
    ◎仕事にトラブルは付き物と心得る。長引けば長引くほどトラブルが起きる可能性があがる。

  • また読みたい。

  • 座右の書は人生を生き抜くための最高の武器ですね。

  • あんまり、かな。

    自分の立ち位置が分からなくなったとき、壁に突き当たったときに開いてほしい。って、表紙開いたところの説明。

    ゲーテの言葉を出して例えばの解説。
    ゲーテの言葉はエッカーマン著のゲーテとの対話、ゲーテ全集から。

    ゲーテを使った齋藤さんのエッセイってのが一番近い?

  • 著書は、少し偏ったものの見方なのかな、と感じる部分がいくつもあった。

    例えば、
    アカデミックではないと印象派を軽く否定していたけれど、、

    印象派の画家たちは古典的の構造を持つ作品を制作している。アカデミスムを否定していたというより、サロンの審査基準や制度に疑問を抱いていた。
    それまでの画家と、視点、主題、描き方が変わってきた。
    遠近法を破棄し、色の配置のみで遠近感を出すゴッホも、表現方法は理論的。
    モネを筆頭とする色彩理論家たち。
    彼らの作品は、単なる「印象」を描いた作品ではなく、アカデミックを超えた先に出来上がった作品である。アカデミックがあるからこそ生まれたもの。

    一方で著書は、他の章では、「計算や思考で理路整然と作られた作品は、一見よくできているようでいて、どこか物足りないものだ。人の心をつかむ力強さにかけている。」と述べている。
    その通りです。
    印象派がまさにそれを変えたんです。とツッコミを入れてしまった。

    ゲーテの言葉を、文学、芸術などを例に挙げて紹介しているのだが、知識は広いのだろうがあまり深くない印象をもった。少なくとも、芸術に関してはもう少し理解を深めていただきたいなと思った。

    ゲーテの言葉を紹介するというより、ゲーテの言葉を借りて、著書の思考を紹介していた。

    共感できたところは少なかった。

  • なぜか斎藤さんの本が数冊ある。

  • ・年をとってエネルギーが落ちてくると、懐古的になり自分の未来を愛せなくなる~より多くのことをして自分自身を更新していくことが大切だ。

    まえがきより)私は、研究者として歩み始めた二十代のころ、本質的なものを求めるあまり、抽象的思考に嵌りこんでしまい、身動きがとれない状態が陥っていた。そういう精神的にどん底のとき、ゲーテの言葉が目に飛び込んできた。私は『ゲーテとの対話』に二度目に出会ったことによって、根本から発想転換することができた。「具体的でかつ本質的である」というゾーンに向けて自分のすべてを収斂させる方法を教えてくれた。自分の立ち位置が分からなくなったき、何か壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。何かのヒントがきっと見つかるはずだ。~


    《年をとったら、若かったときより多くのことをしなければならぬ。人間が最後には自分自身の抄録の編纂者になってしまうとは悲しいことだ。ゲーテ》〈年をとってエネルギーが落ちてくると、懐古的になり自分の未来を愛せなくなる~より多くのことをして自分自身を更新していくことが大切だ。齋藤〉確かに自分の未来が不安になる、自分の可能性を信じられなくなるということはありますね。だからこそ〈まずは、テーマを小分けに切り分けて、それから一つ一つ絞り込んでいく、ポイントごとに全精力をつぎ込んでいく〉という姿勢が大切なのでしょうね。

  • ゲーテを一から学べる本、と言うよりはゲーテを基礎にして斎藤隆さんの考え方を知る本です。
    本として読みやすく、参考になる部分が多くありました。
    本文中にもあるように「性に合わない人や物とも付き合う」ようにしたいと思うようになりました。

  • 著者の齋藤氏曰く、ゲーテは人類最高のレベルの資質を
    持った人間であるといいます。

    詩人、脚本家、演出家、劇場の設計もしたという。
    さらに科学者としても研究を行い、政治家でもあった
    そうです。

    それゆえゲーテの残した言葉には重みがあります。
    現代においても「ゲーテとの対話」は非常に役立つ
    アドバイスにあふれています。

    そんなゲーテの言葉を「聞くように読んで」理解できる
    一冊です。

  • ゲーテとの会話の解説本
    斎藤さんが有名人だからなのか
    ゲーテの言葉として感じられず残念
    斎藤さんの思想や哲学を知りたいわけではないのだから
    エッカーマンの書を自分で読んで自分で感じなければと思う。
    人に頼っちゃダメだね。

  • 2019年6月9日に紹介されました!

  • ・いろいろ研究してみたところで、結局実際に応用したものしか、頭にのこらないからな。

    ・重要なことは、けっして使い尽くすことのない資本をつくることだ。

    いろいろ引用して教訓めいた解説をしてくれているが、ゲーテの生の言葉を読んだ方がいいかと。

    『ファウスト』『若きウェルテルの悩み』『親和力』に人生における大事なことは書かれてるからね。

  • 問題を細分化する、日付をつける、心の聖域をもつ、古典から学ぶ…
    ゲーテのことよく知らなかったけど、才能、時代全然違うのに考えること、内容はなるほどと感じ意外。
    2018.9.6

  • 抽象的思考に嵌り込んでしまい、身動きがとれない状態に陥っていた。そういう精神的にどん底のとき、ゲーテの言葉が目に飛び込んできた。(中略)自分の立ち位置が分からなくなったとき、何か壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。何かのヒントがきっと見つかるはずだ。(「まえがき」より)
    「小さな対象だけを扱う」「日付を書いておく」「完成まで胸にしまっておく」「自分だけの師匠をもつ」―ゲーテのことばをヒントに、知的で豊かな生活を送るための「発想の技法」を学ぶ。

  • 齋藤孝 「 座右のゲーテ 」

    「ゲ ーテとの対話」から 上達論の要素を抽出して、わかりやすく解説した本

    考えているだけで一歩も前に進まないとき
    *まずは扱う対象を小さく区切っていく
    *そうしたやり方に熟練してきたら 、少しずつ大きな目標へと広げていく
    *一回寝かせてから再度取りかかる

    最も偉大な技術
    *自分を限定し 、他から隔離するものをいう
    *そのいっぽうで 、吸収面は幅広く目を開いていく
    *当たったら続ける →作り上げた作品には執着しない

    人生は有限という考え方
    *どうせ情熱を注ぐのであれば 、よりいいものに注ぐべき
    *異なる時代 、異業種こそが刺激の宝庫
    *書物は新しい知人〜自分の読む範囲が限られてしまうと世界は広がっていかない
    *他人の評価を気にしない

    癖にはエネルギ ーがある〜ある種の欠点は その人間の存在にとって不可欠である〜癖は文学から学べ

    本当の意味での仕事とは 、人から割り当てられた労働以外のものである

  • ゲーテの言葉は相変わらず耳が痛い。

  • 仕事をする上で、何か悩んだりしたときにいい指標を学べました。
    何はともあれ、ファウストを読まねばと思いました。

  • *人間が自分に与えることのできるもっともおどろくべき教養は、他の人たちは自分のことなど求めてはいない、という確信である。
    *勉強会やセミナーに積極的に参加しても、自分で何か差し迫った課題を持っていなければ、ほとんどプラスにはならない。それは言ってみれば、勉強のための勉強だからだ。いろいろと勉強してみても、「いつかまとめてみよう」と鷹揚に構えていては、おそらく生涯、その勉強は終わらないし、まとまらない。取り組む課題を決めたら、それに沿って無理矢理にでも応用してみることである。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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