- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032623
感想・レビュー・書評
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以前この方の著書を読んだ際、赤ちゃんへの愛情のもと論拠に基づいた説明がなされていて好感を持ったので、この本も手に取ってみたのだけど、今回は「早期教育はよくない」という主義主張が先行しすぎているように感じられて、少し残念…
そもそも「早期教育」とはどのようなことを指すのか定義づけがなされないまま論が展開されるため、いまいち具体性がなく、説得力に欠けるように思えた。
あと、これは確認しなかった私の責任なのだけど、発行年が古いので、注意が必要。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
他の本を読んだとき、赤ちゃんへの愛情をすごく感じられたので期待して読んだのだけど、なんだか著者のイデオロギーを押し付けられただけのような気がした。■臨界期とか脳の仕組みとか、科学的には詳細は何もわかってないということ。わかっていないからこそ、早期教育を否定するも肯定するも結局は個人の裁量だよね。
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乳幼児期の習い事や教材は、あくまでも遊び感覚で親子のコミュニケーションの一つとして、体験を共有するくらいでよいのではないでしょうか。臨界期(△歳までなら××が身につく)にこだわらずに「あなたの得意分野をゆっくり探そう。これをやってもできなかったけど、他のものがあるよ。」とおおらかな気持ちで子どもの成長を見守る方がいいように思うのです。
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わけあって幼児教育の勉強のため本書を手に取った。「脳を育む」研究の一環として書かれている。かなり怪しげな脳科学本が多い中、本書は信頼できる内容だと思う。(ただし、アマラとカマラの話が何の疑いもなく紹介されている点はいただけない。)3歳児神話とか、臨界期とか、何歳までに教えないと無理とか、そういうことはだいたいラットなどの動物実験から得られた結果をもとにしていたりで、そのまま人間に当てはめていいかどうか疑わしい。それから英語の早期教育、バイリンガルに育てるという話は、前から気にはなっていたが、やはり人格形成に問題を残す可能性があり、お勧めはできないようだ。ただ、私が国際高校で学んだ経験を振り返るとき、英語と日本語がチャンポンの高校生をたくさん見たけれど、そう心に問題を抱えているとは思えなかった。そのあたりはどこまで研究が進んでいるのか。10年前の本なので、最新研究がどうなっているかも知りたいところだ。障害児教育については考えさせられる。「その歩き方では股関節をいためる」と言われた障害を抱えた医師は、「こういう歩き方しかできないからこう歩いている」と答える。押しつけるのではなく、あるがままを受け入れるということの大切さも知った。
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誠実な著者であり本だと思う。
しかしまあ、この著者にして、ちょいと無理のある仮説や持論を唱えちゃってるところはあるんだよね。
育児とか教育とか、純粋に科学的に何か証明することが不可能な分野って、なかなか難しいなと感じた次第。 -
育児系でサーチしていると飛びつきそうな題名ですが脳に関するものはあまり無い印象が。英語教育や障害者教育などが独立章となっておりちょっと焦点がばらけている感がありました。
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子どもをもち、習い事をさせているにもかかわらず、
早期教育には懐疑的な私。
考え方も分かれるが、親自身がしっかりと考えなければならない、と改めて思う。
この手の本は何冊か読んだが、冷静に分析されていて面白かった。 -
本書では、早期教育による子どもへの影響だけでなく、親の育児不安などについても書かれていた。また、障害を持った子どもと、その親に関しても書いてあった。
本書を読む前は本書には、早期教育による「脳」への影響やそれによって学習効果が得られるのかどうかが書かれていると思っていた。しかし本書にはそれだけではなく、子どもたちの親が早期教育をしたいと思う気持ちの背景に育児不安などがあり、またそれと関連して、障害児・者を子どもに持つ親の気持ちや障害児・者と社会とのあり方、ノーマライゼーションに関しても書かれていた。
本書を読む前までは、単純に早期教育の効果にしか関心がありませんでしたが、本書を読んで自分の視野の狭さを痛感しました。
本書を読んでよかったと思います。 -
[ 内容 ]
脳の発達に必要な刺激は、普通の育児の中にこそある!
本当に早期教育は効果があるのか?
赤ちゃん研究の第一人者が様々な視点から検証する。
さらに育児不安やテレビ視聴問題、虐待問題などにも触れ、親と子どもにとって最も幸せな育児とは何かを考える。
[ 目次 ]
第1章 早期教育と脳(過熱する早期教育 「臨界期」と脳の発達 ほか)
第2章 乳幼児と英語教育(乳幼児から英会話ブーム 日本語を追放した家族 ほか)
第3章 育児不安と孤独な親(心身ともに不安定な産後 育児不安とは ほか)
第4章 地域社会と子ども集団(限界にきた「母親ががんばる育児」 地域の保育力を奪った学校 ほか)
第5章 障害児教育から子育てを考える(障害児のノーマライゼーション 福子、福虫、宝子 ほか)
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