座右の諭吉 才能より決断 (光文社新書)

  • 光文社 (2004年11月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784334032760

感想・レビュー・書評

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  • 幕末、明治の莫大なエネルギーを体現する人物の一人だと感じた。共感したり、それは違うなと思ったりしながら、読み進めた。
    共感したのは修行時代の大切さ。寝ても覚めてもその事を追い続けた時期がある。それは自分を支える原点になっている 。才能というよりも、経験からの学びの大きさといえる。
    昔と違うと感じるのは、現代では、様々な個の特性がわかっている。自分の強みや弱みをしっかり把握することが大事。その上で自分にあった環境を整えて活躍していくことが、真の独立自尊に繋がると思う。

  • 「精神がカラリと晴れた」柔道家の野村選手のような福沢諭吉。合理的で、時にはちゃっかりしている福沢諭吉。上手に取りなして咸臨丸に乗り込んでしまう諭吉。そんな諭吉にはあまり惹かれないが、自力主義のところは大いに惹かれる。
    でも、私が同じ塾でも興味があるのは松下村塾だ。吉田松陰のカリスマ性と熱さを感じたくて、一昨年そこを訪ねた。10畳と8畳だったろうか。そんなスペースの中で幕末の志士たちが新しい世の中をつくりだそうとしたことにロマンを感じる。ペリー艦隊に小舟で行って懇願して失敗し、獄に入れられた吉田松陰。うーん、書いているうちに諭吉をどんどん離れていってしまった。諭吉にも良さがあるが、あまりワクワク感がなかった。

  • この作者は福沢諭吉が大好きなのだろうと思う。
    福沢諭吉の素晴らしさを並べて、福沢諭吉の考えが現代でも活かさせるのでおすすめしますと言う内容の本書。

    この本を読む事で福沢諭吉に対するイメージが堅物から親近感のある人間に変化した。

    なので福沢諭吉の『学問のすすめ』を読んでみようと思います。

    福沢諭吉を知る良いきっかけになりました。
    ありがとうございます。

  • 「修行意識を持って臨まなければ結局は修行期間にならない」
    自分が修行してるという強い意識を持って臨まないと下積みはただの苦しみになります。
    僕は新採2年目にめちゃくちゃ仕事しました。
    それこそ3時に帰るために近くに家を借りて。
    でもそれは長時間労働したのが有価値なのではなくて圧倒的に時間を使って詰め込んだことで下地ができたんやと思います。
    今の若い子はそういう修行期間がないのも気の毒やなあと思います。
    僕を含めた上司がキツく言わなくなったのは問題ではなく(僕もキツく言われませんでした)自分の意識の問題なんやと思います。

    「決断はスピードが勝負」
    スピード感の重要さですね。
    時間への意識、期限への意識はプロジェクトを進めるにも絶対必要になります。
    決断のスピードアップは必須でこれは後天的な能力です。
    小さいことから決断のスピードを早めることは訓練でできます。

    「身体という基盤、つまり腰肚に力の入らない子どもはまずもって根気が続かない」
    これは先天的なものもあるので一概に言えませんが。
    僕は子供達にスポーツを通じて体を鍛えることを課してきました。
    やっぱり落ち着きというか座り続ける能力は身体を鍛えることと繋がります。

    本書は僕の尊敬する福沢諭吉を通じて大切なことを書かれています。
    わかってるつもりでも勉強になります。

  • ジメジメしたこの季節、「精神がカラリと晴れた」諭吉の生き方に触れてみては?

    とにかく合理的で、それでいて思考は複雑というのは最も理想的な気がする!

    *悩む暇があったら勉強しろ、行動にうつせ。考えても仕方のないことを考えるな。
    →よく言われるけど、「嫌でも考えちゃうんだから!」と反発したくなる。けど、諭吉ほどの人に言われると、「あぁ、ウジウジ悩むのもくだらないな」って思えるんだよね。

    *勉強・読書をしていれば自然と思考は複雑になる。
    →だから悩む暇があれば読書をしろ、と。この考えは衝撃的でした。

    *他人にほめられてもけなされても話半分にきけ。

    *人づきあいは6分目
    →とても自立した人で、他人に依存しない。自立しあった関係が、互いを高められる。
    *交際は浅く広く
    →狭い人づきあいだと、その人に依存しがち…というのはすごく共感できた!!

    一人でもやることがいっぱいあって忙しいし、くらいのスタンスで自分を磨いていくほうが、ひとが付いてくるんだろうね。

    *「実学」の大切さ。

    *たくさんのことに手をだす→実は思い切ったことができる。
    →日本では「1つのことに全身全霊をかける」といった風潮がもてはやされているけれど、いろんなことに手を出していると、「1つくらい失敗しても大丈夫」と思えて、思い切ったことができる!

    *目の前の雑事はなんでもこなせ
    *健康第一
    →このへん面倒くさがりの私としては耳が痛い・・・

    読んでいて感じたのは、「7つの習慣」で言われているような生き方だなぁ、と。
    斎藤孝が解説していて、とても読みやすい。(原作の意図がそのまんま伝わっているかはともかくとして)
    下手な自己啓発書よりよっぽどためになる本

  • 福沢諭吉の話は面白いけども、女が美しいと周囲も気分がいい、などところどころにどうも今とそぐわぬような作者の自分語りを含む気持ち悪さを感じる文面が出てくる。福沢諭吉の話は面白いが別の作者の書籍の方が楽しく読めそうだ。
    福沢諭吉の生き方というものはとても憧れになるような面白いものだった。
    20年前の本なので作者の話は当時の世論の反映ぐらいに見て福沢諭吉の話の入門として読むと良いのかもしれない。

  • 才能より決断
    体を大切に
    お金を借りない
    プロジェクト感覚
    血となり肉とする読書
    運命の女神は
    前倒しでやる
    大胆に大枠を、段取り繊細

  • 齋藤孝さんの著書は年に数冊ペースで触れたいと思ってる。本書にあるように「脳内会議」で齋藤孝さんに参加してもらいたいから。数ヶ月に一度、語り尽くしていただくような機会が本を手に取ることで得られるのは本当に素晴らしい体験。この感覚を維持することも人生を豊かにする。

  • 福沢は飛びぬけた才能があったわけではないが、決断の正しさで現実を切り開き「賭け」に勝ち続けた。では、「賭け」に勝ち続けるにはどうしたらよいのか?その答えが「相場観」であり、大勝負をしない事である。というのは参考になった。この辺が福沢が「ツマラナイ人間」と評される部分ではあるのだろうが。
    『福翁自伝』をベースとした教訓集だが、自伝というのは自身を美化したり盛ったりするので書かれている内容がどこまで本当の姿かはわからない。著者の記述も『福翁自伝』に疑いを持たずにヨイショしている所が多い。そこにに著者の成功体験?のようなものが随所に挿入されており、これも一種の成功本というか自己啓発本的要素がないわけではないのだが、福沢について一万円の人・慶應大学の人ぐらいしか知らない人が、とりあえずの福沢入門として読む分には悪くはないのかなとは思う。

  • 38305

  • 福沢諭吉 思想のエッセンスを 齋藤孝 が現代風に訳注、解釈した本。わかりやすくて 頭に残りやすい

    印象に残ったのは 「力を抜いて生きる」「学問は活用する」「決断が重要」


    「浮世のことを軽く視る」あまり気にしない方がいい

    「活用なき学問は無学に等し」アウトプットが大事

    「事物を比較し 取るべきを取り 、捨つべきを捨てる」決断か大事

  • 諭吉が悪いのではなく、斎藤孝の書き方が、
    一々鼻につく。

    諭吉の生き方と斎藤孝の生き方が似てることを
    私が知りたいのではない。

    斎藤孝の生き方など、読みたいと思わない。

  • 福翁自伝を読みたくなる。

    現代語訳・学問のすすめで諭吉ファンになったので、こちらも読んでみました。

    構成は、福沢諭吉の考え方を紹介し、それに斎藤先生が解説を付けて、どこに共感するかを述べています。

    内容的には凄くいいと思いますが、福沢のスタイルと斎藤先生のスタイルの両方とも消化不良の感が否めません。

    学問のすすめで感じた、背筋が伸びるような感覚がなくて、物足りないのが正直な感想ですね。

    原典である福翁自伝を読もうと思います。


    人付き合いは、腹六分目
    答えのない禅問答には付き合わない
    悩むなら行動する
    雑事を厭わない、仕事を断らない
    才能を求めず、結果を求める
    出来る仕事だけではダメ、難しい仕事をこなしながら成長する!

  • 聖人君主のイメージがある福沢諭吉だが本書を読む感じでは実業家のイメージが強くなった。あることを進めるための決断力、その手段は時代が違えど現代社会の人間が見習うべき部分も多いのではないか。

  • チャンスの女神の後ろ頭はハゲだから、後ろから追うのではなく、構えていてつかまえなくてはいけない。

    斎藤先生は仕事を断らず、前倒して働き、こなした余裕でチャンスの女神をまっているのだそう。経験値をつむことで決断がはやくなる。そうして選択を間違えなくなる。ハゲを捕まえようとしてた。いいことあるかななんて待っている暇はない。

  • 福沢諭吉の『福翁自伝』を主に元にし、著者が諭吉の生き方を紐解く。けっして「天才」ではなかった諭吉が様々な場所で後世に名を残すに至った理由がよくわかった。
    「悩む暇があったら勉強する」「雑事を厭わない」「思い立ったらすぐに手をつける」……などなど、当たり前のようでいてなかなかできないことを、あの時代には珍しかったと言われる合理性でカラリとやってのけたエピソードが満載。折にふれて何度も読みたい、よい指針になりそうである。

  • 福沢諭吉の見方がかわった。
    自分に取り込みたい構えがたくさん書かれていた。
    本は読むだけでなくて、自分の中にどれだけ取り入れられるかが大事だと思った。

  • 「福翁自伝」「学問のすすめ」等を読む前に、読むといいのでは。まず福沢諭吉とはどういった人だったのかを知ることで、福翁自伝」等に入りやすなとおもいました。
    福沢諭吉の考え、性格等 見習わなければ、自他の成長はないのだなと実感しました。

  • 『福翁自伝』ほかの福沢諭吉のことばを引用して、そこから「生きる指針」を読みとっている本です。

    「ほとんどの日本人は、悩むことに誠実さを見出す」と著者は述べています。これに対して福沢は、自分のことを「カラリとした精神」の持ち主だと述べていました。このことばが意味するのは、「くよくよするな」というような単純なポジティヴ・シンキングではなく、独立と自由の気風に満ちた現実主義のスタンスというべきだと、著者は考えています。

    とくにおもしろいと思ったのは、精神の不安定さは仕方がないところもあると著者が認めているところです。そういうタイプのひともいるし、そういう時期がやってくることもありますが、それでも「不安定であること自体が価値を持つわけではない」ことをはっきりと認識していれば、自分自身の不安定な精神とのつきあい方も変えられるのかもしれないという気がします。

  • 福沢諭吉って、実は毀誉褒貶が激しいというか、一部ではすごい人と思われつつも韓国からは忌み嫌われていたりとかなんか裏表があった人なのかなぁと思ったら、あ、これはまぁそういう人だったんだねということがよく分かる一冊。それを踏まえて齋藤先生は諭吉が好きなんだな、っていうことであれば自分としても共感できるところは多々。一面的に学問のすすめでしか見られないけど、大学という仕組みを作ったり結構世の中に変革をもたらしているのが評価されている面だということも理解できるわけです。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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