さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 光文社 (2005年2月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334032913
感想・レビュー・書評
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会計学について身近な事例で例えられており、非常にわかりやすいかつ面白かった。
会計士ほどじゃないけど、簿記とかは勉強することで財務状況しっかり見たり諸々できることが増えるんだろうなぁ。
簿記2級を楽しく取れる何かがあればいいのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
納得!
会計のことが分かりやすく頭に入ってきました。
今、簿記のことを勉強しているけど全然わからないんですよね。
この筆者さんも文学部出身なんですね。
それで、こんなに会計のことをわかりやすく語れるなんて!
尊敬します。 -
これは完全にタイトルの勝利。会計学や経営学を全く知らない人や興味が無い人、むしろ嫌いな人がちょっとでも興味を持つきっかけになるとは思う。しかし逆にある程度知っている人には退屈だ。さおだけ屋がなぜ商売として成り立っているか確かに言われてみれば気になる。正解を読めば「なんだ」となるが、導入としてはたいしたものだ。
でも、やっぱり退屈だったんだよなあ。2時間くらいで読み終わってしまったってことは、よく言えば読みやすいが、それだけ内容は薄いもと言える。まあ「投資をする人はこの程度は知っておかないと」という目安にはできそうだ。 -
素朴な疑問を解決できた
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2005年のベストセラー。この手の本が一巡した今読むと、どうということはない内容に感じるが、それだけ本書が先鞭を付けて世に定着した、ということでしょうか。(違う気もする。)
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田舎にある地元の高級フレンチが潰れない理由…考えたこともなかった。
どんな商売にもからくりがあるんだということを初めて知った。
この本が刊行された当初から存在は知っていたが、今回初めて読んだ。
大人になった今だからか、より面白く興味を持って読み進めることができた。 -
会計やビジネスの基本の導入の導入。
わかりやすく初心者向けではあるが、これで何かを分かった気になってはいけない。
企業の実例やエピソードも参考にするには浅く、世間話になればいいという程度。
もう少しレベルを上げたビジネス書のコラム部分を集めたような本。 -
数字のマジックに気づける本だった。「〇〇人にひとり無料」は実は×%値引きと一緒…というところなどは、こんなにも印象が違うのかとビビった。事例の話がどれも面白い。さすが有名書という感じ。
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名前だけが印象に残っており、一昔前のベストセラーとして認識していた本。
会計学の本というのは手に取るまで知っていなかった。
以下のような流れで話が進む。
会計学を踏まえた王道→王道から外れるようなおかしな事象→その事象がなぜ会計的に成り立つのかの説明
「会計は氷山の水面に出た部分だけを見るのではなくて、水中につかっていて見えない部分も数字にする学問なんだなぁ」との言葉が印象に残った。例えば、表立って見えない機会損失を計算に加えることで、はじめて正確な意思決定のための計算ができる。
近い将来に企業で働くにあたって、逃れることが難しい分野である会計に対して、モチベーションを上げるきっかけとなった。
読後に次の疑問として考えたことは、「イノベーション的な組織に対応した会計の項目や基準は生み出されてきているのだろうか?」ということである。イノベーションを目的とした組織は、通常の事業部組織と質が異なる。短期的な売上・費用・利益の評価が向いていないこともあるだろうし、将来的な価値の評価も難しい面が多いと思う。その理由の一つは、「全体のほんの1%の時間による成果が、将来生み出す価値の99%を占める」といった、低確率でギャンブル性の高い特性だろう。よく言われるパレートの法則(20%の優秀な営業が80%の利益を稼ぐ、20%の顧客が売上の80%を占めるなど)よりももっと極端な分布であると思う。
(より厳密に言うと、両方べき分布に従うが、その係数が違うと思われる)
技術経営の分野でこういった議論がなされているかもしれない、と興味を持った。