下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033217

作品紹介・あらすじ

「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルとは裏腹に、所得の高低による下流という分類ではなく、人そのものが抱えるマインド面でのデータから下流をカテゴライズしている点が面白いですね。

  • アンケートをまとめてあれこれ講評しているだけで、特に目新しいことは書かれていなかった。
    期待して読んだが残念。
    アンケート自体、サンプル数が少なく、それをいじくりまわしても推測で補う部分が多すぎて…
    と思いながら読んでいたら、あとがきにご自身でも書かれていた。

    先に書いてあれば読まなかったのに…

  • 厖大なデータから糞みたいな分析。
    内容は「意欲低くて非正規雇用のやつ増えてんじゃね?」という印象ありきでとってきた信頼性の欠けるデータの羅列にとどまり、目新しい見解も皆無。
    5分で読んだが、それ以上読み込む価値はない。

    著者は自分は下流ではないと思っているのだろう。これしきの男が中流を気取れるのだからまだまだ日本は豊かである。

  • 今ではすっかり日本社会の格差の拡大が当たり前ですが、六年前のちょうど小泉政権終了月に出版された”格差”本。意識調査の結果をもとに世代別、収入別など、それぞれの階層の人の意識がどう変わってきているかを論じている。そして新たな”下流志向”の階層が生まれていると指摘している。中流が上流と下流に分かれてしまっただけでなく、その二極化が固定される傾向がある。その理由の一つに、”下流志向”の下層があるという。キーワードは”自分らしさ”。自分らしく個性あることが重要で、いわゆる上を目指すことを目指さない。したがって下層ほど自分の能力を肯定している。生き方としては悪いとは言えない。足るを知るでしょうか。良し悪しは別として、その人達の消費行動は弱い。日本社会の消費構造もBOP構造に向かっているようです。少子化もあるしこれでは内需は拡大せず、輸出で価格競争しても経済成長なんて難しいでしょう。本書の指摘は非常に重要で、多くの人に影響を与えているようです。ですが、本書の大半はアンケート結果の表やその内容の記述が多く、多少面白みに欠けるかもしれない。本書で引用されている”ドラゴン桜”のセリフが印象的だった。

  • 世帯ごとのまとめの仕事をしていた昨年。
    参考に読んどいたら良いかもとおススメ受けた本をようやく読了。

    ですが、面白くなかった。

    というのも、本書発刊は2005年。
    世帯を語るにも15年前ものデータなので、なんだか物語を読んでいるようだったからです。

    そして、今や世帯が2極化しているのは当たり前で、下流の志向も一般的で。

    ただ、15年前に本書で初めて指摘されたのだとしたら
    今の常識を作ったのは本書なのかもしれませんね。


  •  データとか出して傾向を細かに分析しているのは伝わるんだけど、主張の骨子がいまひとつ伝わってこない感じ。サンプル数少なく説得力もやや弱い。だから、最終的になんだかよくわからないまま終わっちゃってる印象が強い。最近の下流の人はこういう傾向があるかもしれない、くらいの曖昧さ。言わんとせんことはわからんでもないけども、ちょっとインパクト弱くなっちゃってる、と思っちゃったよ。

  • 本書は、下流社会(人生への意欲が低く、所得も低い階層が増えている現代の日本社会のこと)をどう変えるか?といった内容ではなく、上流下流の消費行動やライフスタイルの違いを、アンケートで集めたデータをもとに比較しているだけである。つまり、筆者の意見がない。なので、読み終わっても「それで?」って感じになる。あまり読む価値がない本。

  • 読む価値なし。
    統計データがウソ臭い。

  • まず統計の数字を見て、ああこれはこういうことかなーと思いつつ文章を見ると、正反対の事が書かれていたりして。
    統計って受け取り方次第でかなり違いますよね。

  • 改めて読む。東京中心でしか考えられない、考えていないことが、約20年経って大変なことになったと思う。

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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