暗証番号はなぜ4桁なのか? セキュリティを本質から理解する (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033231

感想・レビュー・書評

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  • なんちゃってシステム管理者をやっていた経験があるので、ああそうだよねーと激しく同意。
    利便性とのバランスがやはり一番難しい。
    それからトップダウンのはなし。
    何もわからない、勉強もしないトップが流行りごとのようにセキュリティ管理をしっかりしろと言い始めた時は本当に面倒くさい。
    かなりわかりやすい本なので、セキュリティに疎い人にはお勧めです。

  • 書きぶりはテキストサイトのようで、かなり俗な印象を受けました。
    話半分で読めて、セキュリティの事やネットワークのことについて学べます。
    好き嫌いが分かれる本だと思いますが、僕は好きです。

  • 情報セキュリティーについて。
    喩えが面白くわかりやすいです。

  • 身近な話題からセキュリティの考え方を解説している。
    難しいことを難しくない様に説明することは難しいのだが、そういう意味での手本となる。
    技術的には若干正確さに欠ける点も見受けられないでもないが、その分を割り引いても、一般向けとしてまあ良いのではと思う。専門書ではないし。
    でも、タイトルの疑問は結局解決しなかった。(と言うより、明確な理由はないと言うことか)

  • 今や人減らしでヒイヒイいいつつも、仕事効率化を駆使して耐えている職場に襲いかかる魔物セキュリティ。「セキュリティは大事ざます。オロソカにするなど社会人失格」と正義を振りかざすものが本としては大部分なのですが、ちゃんと現実を見た上で説明してくれる傾向の著者はこの本でも裏切りませんでした。特に「抜け道を考えたくなるかがボーダーライン」という説明は納得がいくものであり効率化に逆行すると憤る現場と情報漏洩で破滅するため常に厳格化を望む上との間で苦しむ際色々参考にしたいと思います。

  • ソフトウェア技術者でなくても理解しやすく書かれていて、とても読みやすいです。暗証番号が最初に決めた4桁に数十年縛られている事情、面白いです。護送船団方式とか、ソフトウェア本に出てこないような例もいいです。

  • 「暗証番号はなぜ4桁なのか?」というとても素朴な疑問を入り口として、技術やセキュリティの本質へ、ゆるーく迫った作品。セキュリティについてほとんど知らない方でも読めるくらいに分かりやすい記述ではあるところが立派。

    大切なのは、物事の本質・構造を知ること。それを知った上で活用すること。便利であることは、何かを犠牲にしていること(トレードオフ)。それらを理解し、不安に対しては自分自身で対策をすることの大事さが書かれていて、とても良心的だと思った。
    一方、モノを作る側、ルールを作る側は、使う側がそれらを意識しなくていいように作っているけど、、それは使う側にとって、果たしていいことなのだろうかと考えさせられた。

    たとえ話がうまいなあと思ったので、その点は自分も参考にしようと思う。

  • セキュリティの本質の理解とはほど遠いが、暗証番号がなぜ4桁なのか、ということはよーーく分かりました。これって、色々なことに応用できそうですよね。いわゆるトレードオフって奴。こちら立てれば、あちらが立たず、という。

    私は理想家肌でこの歳(40)を迎えましたが、ようやくこのことに気付き、変革はカタツムリの速度で、というガンジーの言葉の意味、重みをようやく噛みしめています。

    参考になったのは、
    1.セキュリティ・ポリシーの原則(経営者が作る、罰則を盛り込む、見直し期間を定める、内部監査)
    2.安全を意識化する(提供された仕組みを疑う。それを使う自分も疑う。資源の分散)
    ってところでしょうか。

  • 銀行の暗証番号が何故四桁なのか?という問題提起から、セキュリティーの弱点やそれに対する考え方を教えてくれる本。
    完璧に守れるセキュリティーは存在しない。しかも、セキュリティーを重視しすぎたら効率が落ちる。バランスが大事ってことね。

  • 読みやすい文章だった。
    人は騙されやすい生き物であると自覚して、情報を鵜呑みにしない。
    完璧なセキュリティは無いから、リスクの分散も大切かもね。

著者プロフィール

中央大学国際情報学部教授

「2021年 『デジタル/コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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