- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334033354
感想・レビュー・書評
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活動資金(と、金銭的な満足)・マスメディアへの露出をめぐって、競技のあるべき姿と、ソフト(コンテンツ)としての面白さとの間で格差が生まれ、競技の目標がぶれていってしまう、といったところに焦点を当てた一冊です。私も、露出は少ないながらもアマチュアの競技スポーツ選手であり、身につまされる話題です。
競技スポーツとお金。競技スポーツには何かと活動費がかかるものです。美しくない話かもしれませんが、こればかりは私も体験した、現実です。「スポーツしかしていないのだから…」と思いきや、より良い環境、より良い成績を求めれば求めるほど、費用が(そして時間も)かかってしまいます。
マスメディアへの露出度とお金。
これも、密接にかかわっています。1秒=100万円という換算もあるとか。私自身、「マスメディアへの露出の見込みがない」ということで、スポンサー契約を結んでいただけなかったことがあり、露出しないことには。。。とがっかりきた記憶があります。
広告、コンテンツとしてのスポーツ、記録のためのスポーツ。。。どれが正しい、と言うものはありませんが、自分は、社会は、メディアは、スポーツに何を求めているのか?を考えさせられます。…「マラソンと駅伝」から飛躍しすぎかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正月の風物詩ともいえる箱根駅伝。
注目度が非常に高いことから,駅伝に力を入れる大学も多い。
しかし,「箱根ディスタンス」とも言われる20kmに力を入れることにより,マラソンやトラックでの弱体化を招き,オリンピックや世界陸上で活躍できる選手を生み出せていないのではないか。そんな疑問を投げかけている。
2005年12月に発行された本のため,その時点から状況が変わってきている部分もある。
しかし,いま箱根駅伝に興味を持った人にも,参考になることは多いと思う。1987年から日本テレビで中継されるようになったことが,その後の箱根駅伝の性質を変えたこと。そのテレビ中継以降に力をつけて箱根駅伝で活躍をしたいわゆる新興校と,大正時代から参加してきた伝統校との特徴。マラソン競技と大学駅伝の関係など,大変興味深い。 -
逗子図書館で読む。非常に興味深い本でした。読みやすい文章です。興味を持ったのは、非名門校の台頭です。ただし、その台頭は、常に、短期的なものです。
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生島淳と言う人物、彼の著作「気仙沼に消えた姉を追って」と言う3・11東日本大震災で姉を失ったことを軸に震災の現場を描いたノンフクションを読んで初めて知った。
生島ヒロシの弟であることも…。
その「気仙沼に…」の著者プロフィールにこの「駅伝がマラソンをダメにした」が目に入り、その衝撃的なタイトルが興味をそそった。
早速amazon.jpで検索したが、絶版されているのか中古しかない。
それでも取り寄せて読んでみた。
しかし、タイトル負けであった。
駅伝を取り巻く、特に箱根駅伝や実業団のニューイヤー駅伝に関する綿密なデータと取材による筆は揺るぎがない。
日本の遠・中距離界を取り巻く状況をここまでルポルタージュした著作は類を見ないが、タイトルに示すほどの結論はどこにも見えないのが至極残念である。
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8
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筆者の考え方は分かる本ですが、ところどころ事実誤認がありそうな感じです。
あまり、きちんと取材して書かれたものではなさそうです。
筆者はこう思っているんだな・・・くらいで読んだ方が良いと思います。
ただ、概ね主張には納得できます。 -
[ 内容 ]
新聞・TVが報道しない裏側。
本邦初!
観戦者のための駅伝・マラソン批評。
[ 目次 ]
第1章 変わる箱根駅伝
第2章 テレビが生んだ駅伝中心主義
第3章 新興校を分析する
第4章 伝統校を分析する
第5章 駅伝がマラソンをダメにした
第6章 女子マラソンはなぜ強い
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
私も著者同様に箱根駅伝が大好きです。マラソンが関係しているのもよくわかります。この本はそんなことより箱根駅伝の大学別分析本要素の方が多いです。
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駅伝とマラソンは別の競技である。箱根駅伝が甲子園化してしまったので,箱根駅伝をゴールにしてしまう競技者が増えたり,そもそもマラソンをやる競技者が少なくなり,結局男子マラソンが弱くなってしまった。という本。私は,北海道に引っ越すまでは,箱根駅伝は,関東ローカルの行事だと思っていたので,北海道でも中継されていたのにびっくりした経験がある。北海道なのだから,地元の番組をやればいいのに,と今でも思う。