国家と宗教 (光文社新書)

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  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033736

作品紹介・あらすじ

キリスト教、イスラーム、仏教、そして神道、天皇…。世界をどう見ればよいのか。

感想・レビュー・書評

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  • テーマは重要だが内容は通り一遍で説得力に欠ける。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/4205273.html

    「この本は、キリスト教・イスラーム・仏教・神道と国家との関係について述べられている。個人的には、キリスト教・イスラーム・仏教と国家との関係については大学入試の世界史で、神道と国家との関係、特に明治時代の廃仏毀釈運動については大学入試の日本史の指導で取り上げたいと思った。 」

  • キリスト教
    プロテスタント
    オランダのグロティウス、 ホッブス、ロック、カント 
    合理主義的思想
    人本主義 
    近代西洋合理的主義社会
    ヒューマニズム

    イスラーム
    政教一元 タウヒード
    暴力を含む平和論
    苛斂誅求が激しい独裁国家であっても、個々人の進行を迫害しない限り許される。

    仏教
    アショーカ王 海外への仏教宣揚
    クシャーン朝

    天皇と仏教の関係

    聖徳太子 グローバル・スタンダード

    光格天皇(1730-1801)天皇原理主義思想 
    徳川幕府の威信低下→天皇への回帰、天皇の威信回復 

    明治天皇 ニューモードの天皇

    廃仏毀釈
    廃仏思想
    神官吉田兼倶(1435-1511)
    徳川家康  朱子学(根底に廃仏の思想)導入
    神道と朱子学を結びつき、仏教を外来宗教として退けようとした。
    襦・神融合グループ 対 仏教
    池田光政、水戸光圀 廃仏政策
    平田神道 神道と洋学を融合
    平田篤胤 門下(矢野玄道、玉松操)急進的の国学者 神道原理主義者

  • 三大世界宗教と日本の宗教の政治との関わり方が程々の長さで説明されていて解り易い。

  • ヨーロッパの歴史はキリスト教の存在を縦糸とし、多様な価値観を横糸として様々な歴史が織り成され現在にいたっているのである。
    仏教はインドでも独特の権力(国家)観を持っていた。仏教では国王を神聖な存在、新的権威であるものとは考えていなかった。
    後進国であった日本が先進文明国の仲間入りをするためには没教という国際基準を受け入れることが不可欠であるという国際状況であった。

  • こういう問題を考えるという点で網羅的である、という点は買い。でも天皇制への掘り下げはいささか不足。しかし日本の場合、このテーマで天皇制への掘り下げが不足、というのは致命的かも。

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著者プロフィール

1956年、生まれ。専攻、インド思想、比較宗教学、比較文明論。早稲田大学社会科学部、同大学院文学
研究科修士課程修了。デリー大学に学び、東方研究会・東方学院講師、また中村元東方研究所理事を歴任。現在、中央大学総合政策学部教授。著書、『シク教の教えと文化──大乗仏教の興亡との比較』(平河出版社、1992)、『仏教とヨーガ』(東京書籍、2004)、『国家と宗教』(光文社新書、2006)、『グローバル時代の宗教と情報──文明の祖型と宗教』(北樹出版、2018)、『インド宗教興亡史』(ちくま新書、2022)ほか。

「2023年 『仏教興亡の秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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