字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

著者 : 太田直子
  • 光文社 (2007年2月16日発売)
3.57
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  • レビュー :94
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033927

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 映画の字幕ができるまでにこんなにも翻訳者が急かされていることを知り驚いた。
    翻訳者がどのように字幕を作成しているのかを知るためにも、映画の字幕を依頼している側の人にぜひとも読んで欲しい。
    http://ayakakingdom.blog.jp/archives/5439932.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映画の字幕を依頼している側」
      いやー多分知ってて、遣ってるのよね。悲しいけど、、、
      2014/05/01
  • 気楽に読める、映画翻訳の舞台ウラ話。楽しく読みました。
    さすがにコトバを職業にされているだけありますね、文章が
    キャッチーです。
    1秒あたり4文字程度しか使えない、という制約のなかで、
    悪戦苦闘しながら字幕をつむぐ苦労ぶりが、よくわかりました。

  • 再読

    最初に読んだ時には爆発的に面白く感じたのに
    今回はそうでもなかった。

    その時にぴったり旬の本、だったのかしらん?

    なんだか怒りっぽい人なのかな?
    って言う印象が今回は強かった。

    字幕屋さんの現場は過酷なようです。

    映画(字幕)業界の裏話に興味がある方、
    日本語にこだわりたい方に、お勧め。

  • 映画の字幕翻訳は、普通の翻訳と大きく違う。俳優がしゃべっている時間内しか翻訳文を出せないので、セリフの内容を100パーセント伝えられない。いうなれば字幕は、「要約翻訳」なのである。映画字幕翻訳を始めて約20年、手がけた作品数は1,000本余りの著者が、外国映画翻訳の舞台裏、気になる日本語などについて綴る。
    (「BOOK」データベースより)

    あなたは字幕派?それとも吹き替え派?
    最近は外国映画を吹き替え版で観る方が増えているというニュースをしばらく前にテレビで知って驚いた。私は断然、字幕派だからだ。その方が臨場感が伝わると思うし、映画自体の雰囲気が味わえるような気がするので。
    吹き替え派の方々が言うには、字幕だと読むのが面倒になるとのこと。そうなのかぁ・・・。
    外国のTVドラマだと吹き替えの声のほうが馴染んでいる場合があるので、両方楽しんだりする。「フルハウス」「フレンズ」「名探偵ポワロ」「刑事コロンボ」など。DVDを観るときは吹き替えのほうが多いかもしれない。けれど、ストーリーがわかっているので、字幕版の音声を聞きながら英語の聞き取り練習をすることも。

    さて、字幕を創っていらっしゃる方が書いた本ということで、お堅い日本語批評本かと思っていた本書。読んでみると、かなり柔らかいので驚いた。帯に「爆笑御礼申し上げます。」とあるけれど、そのとおり、数カ所で爆笑してしまったほどだ。かなり軽い口調でポンポンと言いたいことを書いているという印象。字幕屋さんの苦労というか、愚痴というか、文句というか、そういうことがいろいろと・・・。ただそれが、ネガティブな感じではなく、笑い飛ばせるような雰囲気で書かれているので、読んでいて気持ちがいい(Amazonレビューを読むと、文体に好き嫌いはあるようだけれど)。

    字幕を創るという作業は、映画の演出と似ているのかもしれない。その台詞の表現の仕方一つで登場人物の印象を変えてしまう可能性もある。だから、その映画自体を何度も観たり、台本を熟読したりして、映画の世界を理解しなければ、字幕を付けることはできない。ときには、その国の歴史や文化を知る必要だってある。大変な作業だなぁと改めて思う。それに、「読むのが面倒だ」という方々が増えつつある今日この頃。字幕に用いる言葉にも難易度の高いものを使うな、という要請もある様子。より短く、簡潔に、そしてできるだけ正確に。難しいよ、この作業。正確であればいいというものでもないし、原作通りであればいいということでもない。字幕には字幕のルールというものがあるわけだ。台詞一つ一つが単独で存在しているのではなく、前後のストーリーの台詞でいろんな部分をフォローし合って、成り立っている。原作通りに訳せばいいのなら、楽だろう。けれど、それじゃ字幕がメインになっちゃって、大事な映画自体を楽しめなくなってしまう。「字幕は空気のように」。それがあることを感じさせない字幕が理想なのだそうだ。

    配給会社の思惑によっては、表現を変えさせられたり、削りたくない部分を削らされたり、逆に入れたくもない台詞を入れさせられたりといろいろと不満もあるようだ。その気持ちはわかるなぁ。泣ければいいってもんじゃないでしょ、というのは私もよく思う。「感動させよう、泣かせよう」というあざとさが見え隠れする映画は、好きではない。映像を見て、そこから何を酌み取るかは人それぞれであるし、それを強要されたくはない(強要されもしないけれど)。

    最近は、映画館に行くと、人気のある外国映画には必ずと言っていいほど「字幕版」と「吹き替え版」がある。「吹き替え版」は子供用というわけでもないのは前述したとおり。そのうち「字幕版」が無くなってしまわないかと、私も不安になる。本当は言語そのものを理解できればいいのだろうけれど、それを達成するまで映画が楽しめないとなると、それもまた非常に困る。永遠に邦画以外は楽しめない、ということにもなりそうだ。「字幕版」よ、消えないで!と心から祈る。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      決まった文字数に無理矢理押し込む(失礼な言い方になってしまった)。意訳を越えて雰囲気だけのコトもあるのでしょうが、とっても素晴しいですよね。
      私は学生時代、字幕派だったのですが、PCとにらめっこしている所為で視力がガタ落ち。已むなく吹き替え派になりました。。。
      2012/08/07
    • れもんさん
      厳しい制限の中でそのシーンに最適な言葉を選ぶ"字幕屋"の方々のお仕事はすばらしいですね^^
      吹き替えも、すてきな声優さんもたくさんいらっしゃいますから、楽しんでください^^
      2012/08/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「最適な言葉を選ぶ"字幕屋"の方々」
      制限が素晴しさを生む例ですね。
      「すてきな声優さんもたくさん」
      淡々と喋られる方は結構好きだったりすのですが、お名前を覚えようと言う気が無いみたいで(他人事ですな)失礼なコトに誰が誰やら、、、
      2012/08/10
  • もしあなたが翻訳(特に映像関連)に興味があるのであれば
    ぜひ読んで欲しい本。

    翻訳家のエッセイにありがちな単なる自慢話にならず、
    たんたんと筆者が経験した翻訳上のよもやま(+苦労)話を
    分かりやすく書いてあるので、とても勉強になるし共感できる。

    翻訳自体に興味がなくても、吹き替えや字幕と言語の違いに
    疑問を持ったことがある人も、文句を言う前にぜひ一読して欲しい。

  • 文句なくおもしろい!<BR>
    そして太田さんのキャラ、好きです。<BR>
    「あきらめずに、すくい続ける」ざる知識のススメは見習いたい。<BR>
    過度な営利主義に対して「なにかを売るというのは、その商品を大切に扱うということのはずだ」という指摘、<BR>
    過度な効率主義に対して「プロとしての誇りはないのか」という批判、<BR>
    まさにその通りだと思う。<BR>
    私が最近憤っていることを代弁しているかのよう。<BR>
    某会社の人たちに読ませたいです。<BR>
    それに限らず、最近の世の中の営利主義と効率主義には<BR>
    ほとほと嫌になります。消費者なめんな。

  • 話の内容自体は面白い。
    日本語の使い方、選択のこだわりなどに字幕屋さんならではの視点が味わえるの。ただ、全体的に愚痴愚痴しすぎなきらいがあるのはマイナス。

  • 字幕の仕事って大変そうだなー、でも面白そうだなーって思いながら読みました。
    でも愚痴が多くないか?

  • 字幕って大変なんだな。と思った。

  • 大まかな感想は、「字幕翻訳家って大変なんだなぁ」の一言。
    その大変さを理解してくれー!という著者の気持ちは非常によく伝わってきます。お腹いっぱい。笑

    色々な世界観、歴史背景、価値観などを集約して研ぎ澄ませ、魂込めて言葉を選ぶ...そんな、まさにプロフェッショナルな仕事なんだなぁと、とても勉強になりました。
    更に、文字数制限やタブールールなど、テクニックも必要になってくるんだから、これは大変だ。そんな字幕翻訳家さんの苦労に思いをはせながら、映画の字幕を次は読もうかな...(読めるかしら)

    途中、渾身の力をこめて連投される皮肉の嵐に疲れてもしまいましたが、しっかり笑わせてもくれるし、心から素敵だと思う考え方も持ち合わせている。お友達にはなりたくないし、憧れもしないけれど、魅力的なプロフェッショナルだと思いました。

    面白かった。

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