ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書 297)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334033972

作品紹介・あらすじ

ポスト会計時代の基本知識はコレだ。

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ前の本ですが、ファイナンスの教科書として多くの社会人のバイブル的存在と言えます。
    240ページくらいしかないのですぐ読めますし、面白いのでどんどん進みます。
    この本を高校生くらいに読んでいたら、色々な事象への考え方が変わっていただろうなと思えるくらい、簡単かつ充実した内容です。
    多くのサラリーマンに読んで欲しいですし、楽しめること請け負いです。

  • 自分には数字のセンスがない。高校生の頃、学校で無理矢理受けさせられた全国模試。数学の点数はなんと7点だった(しかも150点満点)。しかし、仕事上、財務について最低限の知識が必要になったため、しぶしぶ勉強を開始、定評のある本書を手に取った。
    会計と財務の違いから始まり、平易な言葉で「財務的」なものの考え方をわかりやすく説明してくれる。数字嫌いの私でも問題なく読み通せた。
    大学院生の頃に痛感したのだが、ある学問分野を学ぶには、まずはその分野の方法論をきちんと理解することが極めて重要。その意味で、本書は格好の入門書といえる。オススメ!

  • 文章一行あたりの情報量が多いです。内容が凝縮されていて、無駄な内容がありません。(わかりやすい~とか書いてある初心者向けの本にありがちなくだらない挿絵やどうでもいい例え話がないのでウレシイ)
    図も秀逸。グラフがとても数学的でわかりやすいと思いました。

    財務三表を説明するにしても、WACCの説明にしても、「何故こういった考え方が要求されるのか」ということが示された後に書き方や計算式について説明をし、それらから何がわかるのかを説明しているため、意義が非常に掴みやすいです。

    この本の薄さ、文字の数の少なさにこれだけの情報を詰めてるってホント凄いと思います。お金の知識ほぼゼロの私でもちゃんと専門的な内容がわかりました。

    「電車の中でさっと読んで大意をつかむ」といった内容の本ではなく、じっくり机に向かってメモをして頭を整理しながら読むってタイプの本だと思いました。

    財務、経営の考え方にちょっとなじめた気がします。







    メモ(書いてあったこと、学べたこと)

    財務三表
    利回り
    割引率
    期待収益率
    資本コスト
    リスクフリーレートとリスクプレミアム
    資本コスト 株主資本コストの計算方法(CAPM理論 変動のばらつきβ値)
    WACC(加重平均資本コスト)
    ROIC(投下資本利益率)

    「会社の価値の計算の仕方」
    「投資の判断基準」
    「企業価値を考慮したうえでのお金の借り方、返し方」
    についても説明がありましたが、今の私にはまだちょっとついて行けない内容だったので、またいつか成長してからその部分については読むことにします。

  • 会計は、根幹なので、おおづかみの本をいくつか読むのはよいかとおもいます。

  • 資格の勉強してたころからだいぶ時間が経って、中小同族では注目されることのないような知識が抜けつつあることがよくわかった。
    伝えかたも平易であり、内容自体も意味がメインと感じられ、思い出す+理解の増進に役立ったと思う。

  • ◯ROICとWACCとの差を、EVAスプレッドと呼びます。このEVAスプレッドをプラスにする、そしてさらに拡大することが経営者としての使命といえます。(118p)

    ◯使っている資本のトータルコストは、株主資本よりもコストが安い負債を多く利用するトリプルBのときに一番低い状態になると思う。だが、トリプルBは買収や自社株買いなど、急でまとまった資金需要への対応力が極めて乏しい財政状態だ。シングルAなら負債もある程度利用できるし、買収などに柔軟な対応も可能だ(218p)

    ★企業価値を高めるにはどうするかの理論が学べるが、リスクの認識やプロジェクトのキャッシュフロー予想次第とも感じた。

  • 【それでもむずかしい】
    本当にざっくりとしかわかりませんでした。
    (あまりにも知識が無さすぎるためです・・・)

    しかし、
    ・WACCと負債比率の曲線
    ・投資回収期間はわかりやすいが、お金の時間価値を無視している。
    ・格付会社は債権者サイドである。
    など、なるほどがたくさんありました。

    ありがとうございます!

  • 旅行中、飛行機の中で読んだ本その1。

    そろそろファイナンスの勉強に取りかかるべく、
    まず最初に手に取った本。
    ちょっと古い本ですが、
    ファイナンスを勉強するにあたり、
    結構評価の高い初心者用の本のようです。

    実際に読んでみると、なるほど確かに適度なボリューム、
    適度な難易度で、ファイナンスの基本が
    理解できるようになっています。
    この本だけではもちろん不十分でしょうが、
    この本を取っかかりにして専門的な本に進むのが良いのではと
    思います。もう少し色々、勉強してみます。

  • とても分かりやすく書かれているので、初めてファイナンスに触れる人におすすめ!

    企業価値は誰の視点で見るかによって変わるって、言われてみれば当たり前なんだけど、あまり意識したことがなかったな。
    仕事ではM&Aをする側としてしかバリュエーションしてないからなぁ。

    広く浅く書かれているので、入門書としては最適です、本当に。

  • 何回も読み直したい、基本がよくわかる良書

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著者プロフィール

1991年上智大学理工学部卒業後、旧三菱銀行に入行。9年間勤務した後に退職後、米国インディアナ大学ケリースクール・オブ・ビジネス(MBA課程)修了。帰国後、日産自動車株式会社に入社。財務部にてキャッシュマネジメント、リスクマネジメント業務を担当。2007年より旧ブーズ・アレン・ハミルトン(現:PwCコンサルティング)にて企業戦略立案、実行支援等に携わる。2009年に同社を退職後、コンサルティング会社である株式会社オントラックを設立し、企業の投資判断基準、撤退ルールの策定支援、財務モデリングの構築、トレーニングを実施している。
著書に『道具としてのファイナンス』(日本実業出版社)、『ざっくり分かるファイナンス』(光文社新書)等がある。

「2021年 『実況!ビジネス力養成講義 ファイナンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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