食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)
- 光文社 (2007年4月17日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334034009
作品紹介・あらすじ
「数字が嫌い」「数字が苦手」「数字なんて見たくもない」そんな人でも正しい訓練をすれば、数字は誰でもうまくなる。数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるようになるだけではなく、ビジネスにも強くなります。1時間で読めて一生効果がつづく「数字&会計の入門書」。
感想・レビュー・書評
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タイトルの答えが知りたくてこの本を読み始めました。食い逃げされて売上がさがってしまうのと、バイトを雇う(固定費をかける)のでは会計上で考えれば、食い逃げを許容した方が正しい選択のようです。
でも個人的に何か違和感があると思って、妻とこの点を話したら、「食い逃げを許すような店はイメージが悪い」とコメントしていました。そのイメージが口コミで伝わってしまえば、お客さんそのものが来なくなってしまうと言いたかったのでしょう。
現実にはどちらが正しいのか私には判断できませんが、この本の著者の山田氏も多くの実例を見てきて本を書かれているので、当てはまるケースもあるのでしょう。この本は2分冊となっていて、現在下巻を取り寄せ中です。下巻も有益な情報が得られるように楽しみにしています。
以下は気になったポイントです。
・好きになることは得意になることは感情の問題だが、うまくなることは技術の問題、100点はとれないかもしれないが、75点は可能、うまくなるコツは「99%の意識と1%の知識」(p7)
・ビジネスや会計の世界では、数字は2種類しかない、「使うべき数字」と「禁じられた数字」(p12)
・簿記や会計は、半分が文字で構成されている、数字は、数を示してくれる言葉である(p22)
・数字のルールは、1)順序がある、2)単位で意味を固定する、3)価値を表現できる、4)変化しない(p24)
・数字は言葉の一種、他の意味を持たせることができる、これは数字がうまくなるうえでの最重要事項、その技法とは、「決めつけ(説得力:ブレがあっても1つに絞る)」「常識破り(インパクト:常識数字をわざと破る)」「ざっくり(わかりやすさ:きりの良い数字)」(p50、69、70)
・数字は言い換え可能、数字の取捨選択が大事、自社にとって有利な数字を見つけることこそ、企画部等の仕事である(p81、82)
・小が大に勝つ戦略とは、「割ってみたら勝てるんじゃないか」ということ、ランチェスター戦略、マーケット・セグメント、市場細分化戦略等(p89)
・数字のノルマを乗り越えるためには、割り算を使う、2万個売るという目標の場合、1店舗当たり、1日当り等と割り算を使う(p95)
・2%還元と「50人に一人無料」は総還元額は同じ、これが数字の錬金術、不確実な未来を考える場合には、確率を使う(p101,104)
・大事なのは、感覚や印象ではなく、実際に数字(金額)で考えること(p127)
・食い逃げ(貸し倒れ)の金額よりもバイト代(回収コスト)のほうがかかるのであれば、食い逃げは諦める、感情よりも勘定(数字)で判断(p136)
・会社業績に関する数字で気を付けるべき数字は、売上高利益率、1%程度の数字は会計操作(売上実績をずらす等)でどうにでもなる、これらは、日興コーディアル証券、カネボウ等で行われた(p195)
2012年11月11日作成 -
数字の世界、に浸りたい人向け
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数字を使うと説得力が出る、値引きは%ではなく金額で考えるなど勉強になる本でした。
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「食い逃げされてもバイトは雇うな」
の結論が予想通りだった。
この答えが簡単に予想出来るなら、必要な部分のみかいつまんで読めば十分だと思う。(に) -
1時間で読める本。身近な事象をあげて、あらゆる数字を説明をしているので、分かりやすくてすいすい読み進められる。数字の使い方がうまくなる。下巻を読むかどうかはちょっと悩む。
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数字への意識を変えるだけで、見え方が変わる。
表現の仕方はひとつではない。
物事においても同じことが言えるだろう。
99%の意識と1%の知識
著者プロフィール
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