iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)

  • 光文社 (2007年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784334034023

みんなの感想まとめ

この書籍は、iPhoneという製品を通じて、Web2.0やユビキタス社会の文脈における歴史的な位置づけやビジネスモデルの変遷を探求しています。単なる製品解説に留まらず、iPhoneがどのようにして従来...

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    Web2.0が喧伝されて、かなりの時間が経つ。
    グーグルの影響力は変わらず増大しているし、アマゾンも市場への浸透を拡大している。しかし、オプティミズムに彩られた予測は数を減らしつつある。
    グーグルの収益構造は基本的に広告から離れられず、SNS(Social Networking Service)はどう収益を導くか模索中である。
    収益モデルが確立できずに技術だけが洗練されていくマーケットから、ジョブズはiPhoneによってキャッシュを得ようとしている。
    どういう方法で?携帯電話の居場所を電話機からオーグメントにシフトさせることによってである。

    [ 目次 ]
    第1章 iPhoneの衝撃(アップル概論 iTunesの成功がもたらしたもの ほか)
    第2章 Web2.0の幻(Web2.0の本質は技術ではない セマンティックWeb ほか)
    第3章 ユビキタスの挫折(サービスポイント増加の歴史 メトカーフの法則 ほか)
    第4章 クール!iPhoneのインタフェース(ユビキタスの二つの解釈 分散インタフェースモデル ほか)
    第5章 iPhoneが拓く新しいビジネスモデル(Web2.0的なサービス、技術はある。だが、Web2.0的な収益モデルはない 情報を創造するモチベーション ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • iPhone 衝撃のビジネスモデル

    竹蔵は昔からアップルが好きです。25年前にWizardryやUltima(ロールプレイングゲームの元祖)をAPPLE II上で夢中になってやりました。20年前にMac上でQuick Timeの小さなウィンドウの中で粗い動画がカクカク動くのを見てとても興奮しました。(別に動画の内容には関係有りません、念のため。笑) 
    今では生活に必須になっているiTuneのオンラインショップiTMSがアメリカで始まった時には、とても羨ましく思いましたし、iPodの初期バージョンを今でも持っています。
    iPhoneがアメリカで発売された時には、それなりの興味を持ってニュースを見ていましたが、iPhoneの発売に合わせてApple Computer Inc.からApple Inc.に社名変更をしたと聞いて、少し寂しく思うと共に、情報家電にかけるスティーブジョブスの決意を感じることができました。
    閑話休題。
    iPhoneは全面タッチパネル式の携帯電話+iPodで、タッチパネルやモーションセンサーを活かした新しいユーザーインターフェースを備えているとは聞いていました。ところが、この本は、iPhoneが拓くかも知れない新しいビジネスモデルの可能性に関して詳しく書いています。
    * インターネットは基本的に情報は無償。広告モデルでの収益を上げている企業や個人はいるが、決済やセキュリティの問題が多く情報から直接収益を上げるビジネスモデルはあまり育っていない。
    * 携帯電話は、キャリアが決済まで代行するし、セキュリティはインターネットに比べて高いので、ビジネスモデルを確立しやすいが、携帯電話の端末としてのユーザーインターフェースは既存の音声通話やメールに特化しているため、新しいアプリケーションの確立に向いたものにはなっていない。
    * 全ての情報家電がインテリジェントなものになって来ているが、各機器のユーザーインターフェースが独自のため、ユーザーはパスワード地獄の中で、機器の使い方の習得に疲れ果ててしまっている。
    そんな中で、新しいアプリケーションのに対応可能で、なおかつ決済なども含めて新しいビジネスモデルにも対応することが可能なiPhoneは、今後の進化次第でパソコンに並ぶ情報機器になる可能性があるというのが本書の主な主張です。
    Web2.0に関しての要約などもあり、目から少しだけ鱗が落ちました。こっちの分野もまた興味を持ってお勉強しなくてはと竹蔵は思った次第です。iPhoneの題を付けたのであれば、iPhoneのユーザーインターフェースのCoolさはもう少し書いて欲しかったです。

    竹蔵

  • iPhoneで検索して読んだんですが、そう言う本ではなく裏切られた。web2.0, ユビキタス、インターフェース、ビジネスモデルの本。勉強になりました。

  • iPhoneについての本かと思って購入してみたが、インターネットサービスへのインタフェースとしての携帯電話の可能性、そこに関わるキーワード、ビジネスモデルについて書かれていた。

    内容的に特に目新しさはない上、iPhoneを神格化してしまっている感じを受ける。本来、スマートフォン(携帯電話)全般が持つ機能、可能性をiPhoneだけが持つかのような印象を与える書き方をしている。また、実現されるサービスと実現可能性があるサービスがごちゃ混ぜというのも気になるところ。

    タイトルだけ見て買ってしまって、ちょっと後悔。ふと気づけば、やはり書名に惹かれて購入したが期待外れだった「暗証番号はなぜ4桁なのか?」と同じ著者…。

  • タイトルでiPhoneに限定してしまってるのは勿体無い。Web2.0とユビキタスとガラケーの閉塞感を新しい端末が如何にして破壊するか、という時代のお話。今読むと過去、現在進行形、未達成の部分が重なり合ってて面白い。一度は振り返って置きたい一冊。

  • 情報機器が持つ潜在的な計算能力のすべてを使いこなすのは、それを飯の種にしている専門家かギーク(技術耽溺者)で十分である。

    モバイル2.0は、個人志向を強めるネットワークの中で、より個人的に最適化したネットワーク接続環境とコンテンツの提供を実現する。
    しかし、こうした社会変革や技術革新のモチベーションが、広告を中心とした古い収益モデルに還元されるのであれば、モバイル2.0は本当に個人や新興組織をエンパワーする仕組みにはなりえない。

    「人は、“夢想(ファンタサイズ)したい”と”コミュニケートしたい”という2つの欲求を持っています。重要なのは、ファンタジーとの接触が持てるか否かなのです。」(アラン・ケイ)
    ある製品を成功させようと考えた時、コミュニケーションとファンタジーの増幅装置(アンプ)として機能するものを作るべきだ。

    集合知の功罪−相応しい場面とそうでない場面は、厳然として存在

    ┌ベストエフォート(最善を尽くすが保証はしない…インターネットの根幹思想)
    ├フォールトトレランス(欠陥が生じてもそれをカバーする設計思想)
    └フォールトアボイダンス(欠陥を許さない設計思想)

    求められるシーンは異なる
    リナックス −集合知○
    辞典 −集合知×

    情報や知識の対価をゼロにしてはいけない。
    情報がその付随的価値によってしか対価が得られないシステムでは、情報にバイアスがかかるか、真にクリエイティブな情報を創る人がいなくなる可能性がある。

    日本企業に永遠のβ版は作れるか。

    技術は置き換え可能だが、モチベーションは置き換えできない
    神は技術という細部には宿らない

    ウィンドウズに先駆けてウィンドウズシステムを開発した日本企業
    なぜ先んじて市場に問わなかったか。結局リスクを取らなかったからである。その覚悟もモチベーションもなかったのである。
    それでは世界を引き寄せるような製品は作れない。

    マイクロソフトの製品など何十年も前から永遠のβ版。だがマイクロソフトはβ版を出し続ける。

    モチベーション以上に日本に圧倒的に不足しているのは、技術開発の方向性を示すグランドデザイナーである。
    ジョブズは、経営者としては傲慢で地に足がついておらず行き当たりばったりだし、技術者としての力量は未知数だが、優秀なグランドデザイナーだ。
    技術がどう発展したら楽しくなる(ついでに懐も潤う)のかを的確に突き止め、わかりやすいビジョンとして技術者や利用者に語れるタレントをもっている。
    Think Different

    ケアのもっとも重要な基礎は、その反応にあるのではない。それはむしろ病についてその患者が語る談話にある。
    医者は、疾患を診断するためにその談話に耳を傾けるという(「患者の言うことに耳を傾けよ、患者は診断を語っているのだ」)

    病の内容に注目する代わりに、病の意味の構造を探るべきだろう。

    「心気性」=疾患のない疾患 アイロニックな病い
    ”病気になってどんな気持ちか、と尋ねてくださってうれしいです”

  • 衝撃のビジネスモデルと書いておきながらその内容にあまり触れなかったように感じる。

  •  「電話を再発明する」との有名なジョブズの言葉は知っていたが、本書を読んでもアイフォンの「衝撃的なビジネスモデル」は感じられない。
     一時代前からみれば、確かに「衝撃」なのだろうが、それを現在でも誰の目にも見えるように展開しなければ新書を出す意味がないと思える。
     本書は、残念な本であると思う。

  • WEB2.0ってのが、コンピュータ音痴の自分には分かりづらい。
    概念的なもののことなのか?
    SNSが発達したことで、今まで企業側から一方通行だった宣伝などが、消費者間でも可能になったってこと?

    2007年にここに記されているiPhoneの未来は、現在2013年の世には正に予想通りもしくはそれ以上に流通している。

    どうなっていくんだか。
    いつの日かiPhoneが時代錯誤になる日がくるのかね。

  • メモ
    ・メトカーフの法則(ネット人口が増えるほど便利になる)
    ・携帯電話は通話時間によって課金されても「しょうがない」と思える土壌がある

  • iPhone4Sをもつにあたって、脱情弱するきっかけとして手にとった本。

    webやネットの世界についてかなり勉強になった。
    ユビキタス社会の機能の集約点として、あらゆる機器に指令を送ったりサービスの拠点となったりするデバイスの候補に、PCと携帯がある。携帯は持ち運びが容易な点がかなりのアドバンテージだが、テンキーの制約が大きかった。が、その弱点をカバーするインターフェース(タッチパネルとか)をもつのがiPhone、というのが大きな流れ。iPhoneが可能にするサービスのモデルについても、希望的意見が述べられている。
    iPhoneが、あらゆる点でいかに「ワクワクさせる」「クールな」デバイスなのかが伝わってくる。デバイスひとつで暮らしの在り方を変えてしまうってすごい。

  • iPhoneの製品の説明ではなく、製品が持っている可能性について、web2.0、ユビキタスなどの今までのITワードから、製品の位置づけがどのようなものになるかを、2007年の時点での歴史的に行っている本。

    2011年の現在は、スマートフォンが携帯電話よりも多く発売されるようになり、googleのアンドロイドを含めて、時代が変わってきていることを考えると、この本の先見の明はあったと思うし、アップルはさすがだと思う。

    ポインティングデバイス(マウス)の観点からの分析、画面からの分析、入力装置がフルキーボードを最上としている点は、自分も同じように考えていたので、むしろ当たり前を突き抜けた開発がすごいと思う。

    また歴史的な点、可能性の点から見ると、やはりスマホの限界はあって、限界の分析ができていると感じた。iPhone製品の解説ではなく、iPhoneのI歴史的な位置づけを考える本だと思う。

  • メトカーフの法則→ネットワークの価値は参加者数の二乗に比例する。
    サーノフの法則→ネットワークの価値は参加者数に比例する。

    放送ネットワークはサーノフ、通信ネットワークはメトカーフ。

    放送は、従来の延長でしか動いていないように感じる。放送と通信の融合を考えるとき、このネットワーク価値に係る考えを共有することが大切なのだと思う。

  • 3年前の本。auからついにアンドロイドauが発売され、日本においてもようやく主要なプレイヤーが出そろいました。

    ここに書かれていることも日々現実化されつつあり、技術のスピード革新の速さがますます加速化しいる気がします。

    この方向性をグランドデザインで示したのはジョブス氏ということですね。

  • 割とあっさり読めてしまった。こういうのは発行されてすぐに読まないといかんな~、とちょっと反省した。

  • アップルは凄いね.

  • iPhoneの操作デモを初めて見たときの一種の衝撃は忘れられない。指を画面にそって動かすだけで操作ができてしまうという衝撃のユーザーインタフェース。取扱説明書なんてものはおそらく必要としないであろう。それでいて、手のひらサイズのコンパクトな筐体からは到底思いもつかないような機能と可能性がつめ込まれている。

    その可能性を「ユーザーエクスペリエンス」と呼ぶのかもしれない。さきほど述べた「衝撃」感。手に取った人の心を魅了してしまうiPhoneは、ユーザーに「またiPhoneを使ってみたい」という経験を刻み込む。

    CRMというマーケティング用語がある。顧客の購買行動を分析し、そのプロセスを管理することを目的とした「顧客関係管理」を意味する。それと似た考えに「CEM」というものがあるらしい。「顧客経験管理」を意味する。簡単に言うと、顧客にものを買わせるだけでなく、顧客にとってその行為が思い出に残るための購買を目指すマーケティングという。

    アップルはそのような「ユーザーの経験」を大事にした製品をリリースしていると思う。Macは一部のヘビーユーザーをひきつけてやまないし、シンプルでデザイン性に富んだi-Podは、音楽のポータブル機器として市民権を得た。市場がアップル製品を欲している。つまりユーザーの心にこれらの製品は経験としてきざまれている。

    まだ一部の人の間のみで話題を呼んでいるiPhoneだが、もしかしたら数年もしないうちに、街行く人がiPhoneをにぎりしめている光景が当たり前のものになるのかもしれない。

    ちなみに、本文はなぜかWeb2.0がらみの内容で構成され、肝心のiPhoneを論じる部分はあまり多くない。が、ITネタをもっと勉強したいという人には、絶好の材料になるだろう。

  • 米アップルが今年1月に発表したiPhone。携帯電話としての基本機能に加え、iPodや簡易パソコンといった側面も併せ持つ。本書は、この新端末から読み取れるアップルの戦略を解説した一冊だ。銀行ATMや病院での個人認証用端末、電子マネー端末…。筆者の「憶測」も交えながら、用途と、それによって引き起こされる生活の変化を探っている。人々の暮らしの中にネットがどんどん浸透していく中、どのようなビジネスモデルを描けば収益に結び付くかを考える上でも参考になる。

    (日経コンピュータ 2007/06/11 Copyright潤・001 日経BP企画..All rights reserved.)



    いやー
    とりあえず1度使ってみたいものです。
    ただ、まだあの2年というしばりが消えなくて。。。。
    あのビジネスシステムと料金は今後変化しないのでしょうか・・・・・
    うーん

  • iPhoneというか、Web2.0ですね。
    ユーザインタフェースの視点が多く、やはり秀逸なのだとあらためて実感。
    ジョブズはすごい。

  • app ストアができる以前の本のため、ちょっと事情が変わりすぎてました。。。

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著者プロフィール

中央大学国際情報学部教授

「2021年 『デジタル/コミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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