「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1636
レビュー : 200
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034375

作品紹介・あらすじ

この本の目的は2つあります。ひとつ目は、数字が苦手な方が、「数字の裏側」を読めるようになること。数字は人を騙す凶器です。数字のウソを学ぶことで、数字に騙されない"考える力"を鍛えます。2つ目の目的は、「会計がわかればビジネスもわかる」といった会計に対する誤解を解くこと。ビジネスに「会計が必須の教養」であることが常識となりつつありますが、会計とビジネスでは世界が180度異なります。会計の限界を知らずに使っている人が、ビジネスに混乱を巻き起こしています。そこでこの本では、ふだん語られない"会計の本質"に光を当てます。なお、上巻を読まずに、下巻から読みはじめても大丈夫です。

感想・レビュー・書評

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  • ● つまり、「1億円が12本」という表現は、本来なら確率で示すべき宝くじの当選率を、絶対数で示しているのです。

    ● しかし、以前よりも計画がむずかしくなった環境で、以前よりも計画が重視されているという現状は、どう考えてもムリがあります。

    ● 私はいつも、「費用対脚本」という視点で映画を見ています。対して妻は、「費用対俳優」「費用対ネタ」といった別の視点で映画を見ていました。このように、同じ対象であっても、費用対効果の効果というのはハッキリしないものなのです。

    ● 一般に、費用対効果という言葉は適当に使われすぎています。

    ● 人件費の高いベテラン層をリストラし、赤字のお店を潰すという安易な効率化は、ムラやムダを正確に把握したものではありませんでした。また、アイデアとしても最悪に近いものです。準備された効率化は人や会社を豊かにしますが、準備なき効率化は人や会社を疲弊させるだけなのです。

    ● バイトを雇うのも雇わないのも、会計・非会計それぞれの観点から見れば正解なのです。ここで私がいいたいのは、「食い逃げされてもバイトは雇うな」という、会計の観点からしか見ていない短絡的な考えは、大間違いということです。

    ● 「会計」と「非会計」という、相反する両者を一気に解決する方法(=妙手)を考えることこそ経営者の仕事。

  •  『食い逃げされてもバイトは雇うな』の続編。数字の誤った使い方と、それが生まれる土壌について述べられている。

      ”つまり、科学的な会計から生まれた産物である内部統制と非科学的なビジネスは、どちらかといえば真っ向から対立する概念なのです。”(p223)

     「ビジネスを理解するには、会計の知識が必要」と言われ、私もそういうものかと思っていた。しかし、著者によると、それは半分しか正しくないそうだ。会計は、「再現性」「反証可能性」がある科学であり、ビジネスはそうではない。だから、優秀な経営者が会計に無知だったり、ビジネスに疎い会計士がいたりする。会計を学ぶことの意義は、ふだんの生活では得られない「別の視点」を手に入れることにあるようだ。上巻を否定するようなタイトルの理由は、ここにある。
     会計の視点を得るためなら、上巻だけでも十分という気がする。下巻は、上巻が物足りなかった人向け。

  • 1

  • 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者による『食い逃げされてもバイトは雇うな』の下巻。

    第1章では「数字の嘘」として、上巻の数字のマジックからの流れで「禁じられた数字」(「作られた数字」、「関係のない数字」、「根拠のない数字」、「机上の数字」)を紹介している。具体的な数字が出てくると信用してしまいがちだが、事実でもあっても正しいとは限らない。

    第2章以降では、会計とビジネスについて、一般的に常識とされていることに異論を唱えながら、いろいろな視点でモノを見て、考えることの重要性を説いている。第2章では企業の計画信仰、第3章では効率化について取り上げている。どちらもその通り。賛成。但し、計画を立てることすべてを否定してしまっている感があるのは、ちょっと行き過ぎか。

    第4章では、二分法の利点を挙げておいて、ビジネスは二者択一ではない、両方を得られるような妙手を打てとしている。終章では会計は科学、ビジネスは非科学。どちらの視点が欠けても成功はない。

    正直、上巻を読んだときは下巻を買うほどではないと思った(実際、下巻は買わずに借りて読んだ)が、下巻まで読んでみると意外と面白かった。

  • 上巻とは逆の視点。数字だけではない。という点に主眼を置いた作品。常に複眼またそれ以上の視点で物事を判断しよう。ということ。会計では世の中の半分しか表現できないということ。上下巻合わせて読むとよい。

  • 数字の裏を読む、複数の視点を持つ。数字は論理的に出来ているので、その分思考停止に陥りやすい。数字も文字のひとつなのだから、言い方しだいでなんとでもなるということを常に意識しなければならない。

  • 数字への過信を取り去るべく、熱弁をふるっている本。数字の話もさることながら、二者択一の話などは、なかなか参考になると思った。

  • 上巻を否定する刺激的なタイトルです。,会計だけでビジネスができるようになるという昨今の風潮を批判する思いが込められています。,大変、好感が持てます。,事例紹介が小説仕立てで萌さんが登場しています。

  •  本書は、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034004/ichiromarin09-22/ref=nosim" target="_blank">食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉</a>の下巻である。上巻は典型的ダメ本で、そのことはコメントでも書いたが、では、なぜ下巻を読んだか?「…なんて大間違い」という題名が気に入ったからである。 内容は簡単に言うと、「会計で語ることが出来るのは、その会社(事業)の実態の半分程度」であるということ(私の感覚では半分も行っていないと思うが、著者の職業柄そういわざるを得ないことも理解できるので、この内容は正しいことにしよう)。この観点で、バイトを雇うか雇わないかの判断をすると、単純に収益性だけ考えればよいわけでないことが分かる。食い逃げする客が、いずれレジ後と盗んだり、食い逃げ率が上がったりすることが考えられる以上、ラーメン屋事業をコンソリで考えなければならない。 著者へのコメント。・こんなこと言われなくても分かってます。・こんな内容で本をたくさん売る能力は賞賛に値します。・<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822740315/ichiromarin09-22/ref=nosim" target="_blank">ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則</a>もしくは、<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822242633/ichiromarin09-22/ref=nosim" target="_blank">ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則</a>に「どこに行くかより、誰と行くかが問題だ」という趣旨のことが書いてあります。その通りだと思います。バフェットも同様のことを言っています。PLがすべてじゃないというなら、もっとそうじゃないと納得がいくような説明が出来なくちゃダメでしょう。

  • 上巻が面白かったので読んだ本。この本を読んで計画の立て方と実行の仕方について考えさせられた。ジュンク堂書店の戦略のエピソードが印象にに残った。読みやすくて為になったので山田先生の他のの著作を読みたいと思った。タイトルが上巻を全否定しているのでインパクトがあった。

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著者プロフィール

1976年生まれ、公認会計士。現在、インブルームLLC代表。著書に『女子大生会計士の事件簿』シリーズ、140万部を超えるメガヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れない』

「2018年 『マンガ日本と世界の経済入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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