- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334034894
感想・レビュー・書評
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アメリカの大統領がオバマ氏に決まるまで、筆者(林氏)がアメリカを実際に回って、主としてマイノリティーとされる人たちが、大統領はだれになるべきかというヒアリングをして回った内容について書かれています。
否定的な意見を持つ人も中にはいるようですが、マイノリティの方たちは、総じて、新大統領であるオバマ氏を信頼して希望を持っているようです。アメリカが元気にならないと他の国々は元気になれないので、オバマ氏に頑張ってもらいたいと思います。
お金持ちを支援するエコノミスト等の意見は日本でも聞くことはできますが、この本で読むことのできる内容は貴重なものだと思いました。
以下は気になったポイントです。
・かつてアメリカ大陸において、黒人のほとんどは白人の所有物、1619年にオランダ船で運び込まれた20人の黒人がバージニア州で奴隷として売られたのが初めて、1641年にマサチューセッツで奴隷制度が合法化(p12)
・2005年に9830万人だったマイノリティーの数が1年後に1億70万人、最大のマイノリティは15%(4430万人)のヒスパニック、黒人は13%、アジア人は5%(P14)
・2008年に民主党予備選挙で、フロリダ州では前倒しして投票を行った、ミシガン州も同様、結果として獲得票数は半分がカウントされることになった(P74)
・デトロイトは20世紀上半期(1950年)までに全米第4位の大都会(184万人)となるが、2007年では91万人に減少、1970年の暴動以後、減少が続く(P141)
・ニューオーリンズではハリケーン・カトリーナがくるまでは45万人がいたが、3年後に22万に半減した(P152)
・共和党副大統領候補(ペイリン氏)が発表される前、42%だった共和党支持者は、発表後に11ポイントアップしたが、その後、失速(P190)
・2008年10月に発表されたウォール街証券会社のボーナス平均額は、62万ドル、この額は2007年の42%減少である(P226)
・全米で富裕層とはたったの5%(P235)詳細をみるコメント0件をすべて表示