- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035044
感想・レビュー・書評
-
「所得税入門」的な要素も十分帯びてはいるのですが、どちらかといえば「サラリーマンはこんなに所得とみなされてるんだぞ」「控除はこれだけしか認められないんだぞ」という啓蒙がメインか。今まで給与からの控除を特に気にせずにきましたが、知っておいた方がいいのは確かですね。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
税金について、せめて自分に関係するものくらいは理解しておかないとなぁ、と痛感
-
税制の勉強になりました。全然知識がなかったけど、このくらいのボリュームでまとめてもらえるととっつきやすい。
サラリーマンとか会社員とか言えばいいところをいちいち「羊」と呼んだり、ところどころに出てくる、税務署や裁判所などへの皮肉を込めたコメント(ジョーク?)は自分的にはマイナスポイント。親近感や共感を得る人もいるんだろうけど…
超過累進課税はちょうどこの前テレビで解説を見たけど、本書の方がわかりにくかった。やっぱり文字だけじゃなく、効果的に図を使うとわかりやすいと思った。
「103万円の壁」などなんとなくのイメージしかなかったのでありがたかった。 -
とても平易に税金徴収について書かれ、その仕組みの設立背景なども分かり面白かった。
来月からの給与明細が更に楽しみだ(笑) -
知らないことだらけで恐ろしかった。自分の給料から一体どういう基準でどれだけの税と保険料が引かれてるか。そしてどういう基準で控除になるのか・・。幸い自分の会社はちゃんとしている。
-
一般的なサラリーマン(給与所得者)を念頭に、給与所得を中心に説明した所得税の概説書。自分の税金についてほとんど考えたことのないサラリーマンにジャスト・ポケットな作りになってて読みやすいです。
給与所得の計算の流れに沿って書いてあるので、源泉徴収制度や各種控除の制度趣旨(何でそんな制度になっているのか)を理解しながら制度の概略が理解できるようになっています。
著者は、日本の給与所得者が、源泉徴収制度と多めの給与所得控除により税金のことを全くと言って良いほど考えない・理解していない現状に対し、積極的に問題提起をしています。ですから、単純に「制度としてそうなってる」という以上に制度の理解が深まるのですが、読み進めていると「いっそ源泉徴収制度を廃止し、給与所得者全員に確定申告させるようにした方がいいんじゃないか。敢えて面倒くさいことをさせることで税について意識させ、そこから税金の使い方(=政治)に意識を向けさせることで、政治への無関心を脱却させることが可能なのでは?」と思えてきます。
著者は岩波新書から『日本の税金 新版』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4004313597)も出版しており、一部重複する所はあるが、話題を絞ってある分だけ記述が厚くなっているので、『日本の税金 新版』だけではわかりにくかった部分はこちらを参照するとわかりやすいです。
一例を挙げると、消費税制が非正規雇用・派遣労働を制度として後押ししてしまっていることについては『日本の税金 新版』でも触れられていますが、本書ではその辺がより詳しく説明されています(196頁以下)。
著者が、特にサラリーマンに税金のことを意識して欲しいという思いはよく理解できますし共感を覚える所ですが、知らないうちに税金をむしり取られているサラリーマンを羊と例えるのだけは、いかがなものかと思います…(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4341015656) -
@山崎>寄贈しました
-
転職して給与も変わったので、
どういう風に税金が計算されているのか気に成って読んでみた。
サラリーマンって取られるばっかりだと思ってたけど
そこそこ税金的には優遇されてることが分かった。
でも、政府がひっそりと税金を更に取ろうと色んな制度を作ったり廃止したりしていることが分かったので腹が立った。
しかし、転職して残業してないから収入減ったわ(笑)
おかげで、本を読むという時間ができたので有効に生かしていきたいと思う。 -
【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ/第1章 給与明細の謎/第2章 必要経費の謎/第3章 控除の謎/第4章 年末調整の謎/第5章 出向・解雇・倒産と税金の謎/第6章 退職金・年金と税金の謎/エピローグ -
タイトルの所得税入門に惹かれたが、実際税法の歴史などバックボーンの記述が多く、手っ取り早く給与明細のことを知りたい人には向かない。
給与明細の大枠を知ってから読んだ方が、理解できると思う。
第一章あたりのどれが課税か非課税かは参考になった。
筆者も述べているが、いかに私達が税のことを意識せずにいられる環境であるのか分かる。
無知は恥で怖い。もっと勉強しようと思えた。