織田信長 最後の茶会 (光文社新書 412)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035143

作品紹介・あらすじ

本書は、本能寺の変について「東アジア」という視点から考察を加えていく。私の本業は東アジアの思想文化についての研究である。したがって、室町時代の政治史に関しては門外漢であり、単なる「愛好家」にすぎない。だが、信長の「変」前日の行動をめぐる従来の研究・叙述のほとんどが、視野を日本国内に限定していることに対して長いこと違和感を懐き続けてきた。十六世紀後半の世界情勢のなかに「天正十年六月一日」を置いて眺めてみると、同時に存在していたさまざまな動きが見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 途中で「これは何の本だっけ?」と行方不明になりそうだった。延々と暦と暦の変更に言及している箇所など閉口。「最後の茶会」について、そして書名にある「前日に何が起きたか」など何も書いていないようにも見えるが、これは自分の読み落としか?
    ただ朝廷のみならず、五山や暦関係者、茶道具を欲する光秀、東アジアに登場人物を広げて本能寺を語ろうとする視点は新鮮と言えば新鮮。

  • 織田信長と、唐物、暦などを通して東アジアとの関係性を問う。このような視点は新鮮だ。

  • [ 内容 ]
    本書は、本能寺の変について「東アジア」という視点から考察を加えていく。
    私の本業は東アジアの思想文化についての研究である。
    したがって、室町時代の政治史に関しては門外漢であり、単なる「愛好家」にすぎない。
    だが、信長の「変」前日の行動をめぐる従来の研究・叙述のほとんどが、視野を日本国内に限定していることに対して長いこと違和感を懐き続けてきた。
    十六世紀後半の世界情勢のなかに「天正十年六月一日」を置いて眺めてみると、同時に存在していたさまざまな動きが見えてくる。

    [ 目次 ]
    プロローグ―本能寺の変とその前日
    第1章 信長はどう描かれてきたか―天皇との関わり
    第2章 本能寺の変の黒幕候補たち
    第3章 永楽銭、石見銀山、倭寇―東アジアの経済交流
    第4章 安土城、名物茶道具―信長と唐物
    第5章 東アジアの暦と太陽暦、太陰暦
    第6章 明暦と日本
    第7章 宗教と信長王権
    エピローグ―そして太陽暦が採択された

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    [ 参考となる書評 ]

  • 話題が散漫なイメージ。改暦ネタを語るなら貞享暦について触れなきゃ嘘だろー。

  • タイトルは釣りっぽいなぁ。信長関係ないし茶会関係ないし本能寺関係ないし。「東アジアから見た戦国時代の文化史」くらいの内容。そう思って読めば内容そのものは面白い。

  • 久々にイライラしながら読んだ本。
    タイトルとまったく関係ない話がだらだら続く。
    ★は1どころか、ゼロ。

  • 2009.8.9読了

  • 2009.08.02
    東アジアの視点から信長を論じる。 全七章のうち二章を暦に裂くなど、ただ信長についてだけ読みたい人であれば退屈かもしれない。 戦国時代の常識を汲み取ろうというのは良いと思う。

  • これ茶会関係ないし。ないわー。

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著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。中国思想史。『儒教の歴史』(山川出版社、2017年)、『近代日本の陽明学』(講談社、2006年)、『宋学の形成と展開』(創文社、1999年)、『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会、1996年)、『中国思想史』(共著、東京大学出版会、2007年)、ほか。

「2021年 『東アジアの尊厳概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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