サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書 419)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035181

作品紹介・あらすじ

2006年の日本人海外旅行者数は世界第13位、日本の外国人旅行者受入数は30位。国際観光収入については23位と低迷。これでは、グローバル化の進む現代、日本が世界から取り残されてしまうのは火を見るより明らかだ。なぜ日本人は海外へ行こうとしないのか。それは、日本で発売されている「観光ガイド」が"使えない"ことが一つの原因ではないかと本書は考える。日々世界を飛び回り、現在はバルセロナに拠点を置いている著者が、長年の海外旅行経験で培ってきたスキルをはじめ、様々な便利グッズやデジタルメディアの知識をもとに、お金がないバックパッカーから富裕な高年齢層まで万人に役立つ、生きた知恵を伝授する。

感想・レビュー・書評

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  • 旅がしたくなりました。

    バックパックで。


    今は何かと話題の彼ですが、

    この本には旅の知恵はモチロンのこと、

    彼の温かく開放的な人間性がたっぷりと詰め込まれてます。

    彼女のことも、見る目が変わるかも?知れません。



    おもしろくて、お得情報盛り沢山で、

    一気に読みました!

  • 日本のガイドブックが使えないという指摘をしてるんですが、ある程度、旅行をしている人ならそんなことは分かっている訳で。ガイドブックのコース通りに観光するような人は、実際にはそんなにいないんじゃないかなーとは思います。

    でも、4年前の時点で既にSIMフリーのスマホを買うべきであると指摘してるとことか、LCCをフル活用すべしとしているあたりなんかは面白いなぁと思いました。

    後半の荷物のパッキング方法と、持っていくべきアイテムリストは不要。こんなもん、それこそ旅を重ねていくうちに自分なりに組み立てていくべき情報と知識であって、誰かに教えてもらってそれをコピーするようなもんじゃない。
    本の序盤で、あんだけ「日本のガイドブックには旅行会社や航空会社の広告が載っていて、彼らを使ってほしいという意図が透けて見える」と唾棄していたのに、自分が持っていくアイテムの話になったら嬉々としてメーカー名を連ねてくるのはいかにも品が無い。どうせなら、「俺はこれを使ってますがブランドはあえて書きません。自分で探す楽しみを奪いたくないです」ぐらいのことは言ってほしかった。

  • スマホがあればそれだけでいい。手ぶらで世界一周が出来る。そんな時代がもう来ている。知らないのは損だ。旅で大切なのはお金でも時間でも無い。人と人とのふれあいであり、それを楽しむ為のコミュニケーションツールもどんどん進化している。ノマドになりたいのなら一読の価値あり。

  •  行きたい国の見つけ方からホテルの探し方、飛行機の探し方、荷物のまとめ方まで手広く教えてくれているものの、旅行初心者にはひとつふたつ真似するのにも苦労しそうです。ですからこの本は海外旅行のマニュアルを伝える本ではありません。著者のハイレベルな旅行術見本を通して、読者自身にオリジナルの旅行術を考えてもらう為の本です。
     学ぶべき所は人によって違うはず。ちなみに私の得た1番の教訓は、「旅行で大事なのは準備と謙虚さ」ってことでした。良い旅を目指して準備を怠らないようにしていきます!

  • サバイバルと聞くと、なんだかすごい海外旅行かと思うけど、サバイバル旅行ではなく、サバイバル時代の旅行と言う意味ですね。自分で切り開いて旅行しようという意図が正しいかな。

    日本のガイドブックが貧困と言うのは、言われてみればそうかもしれないと納得します。いろいろある中で、行きたいところが決まったら(本来行きたいところが決まる前に)、何をしたいのか、自分なりにベスト10をあげるといいという発想には賛同します。むしろしたいことをするためにそこに行くというのが旅なんでしょうけど、日本人の場合は(欧米人の気持ちを知っているわけではありませんが)、目的地が先にありきで、そのあとに何をするかと思うのでしょう、、、もっとひどくなると行先だけが重要で、あとはツアー任せとか・・・

    憧れの地や見たことのないところに行きたいから旅をするというのも重要だと思うので、行き先が最初でもいいけど、少なくともそこでやりたいことを10個くらいはあげて目的を持ったスケジュールにするという発想を持つのはいいかも。

    でも、旅って、個人の自由。だから、日本のガイドブックに従って旅するのもその人の価値観だと思うけどなあ。

  • ビジネス出張、旅行ティッブス沢山。この人凄いわ。絶対変態。絶対潔癖。旅行の本という見方もさることながら、こだわりを持って生きている感に感動。ポリシー持つ美学を学んだかも。

  • 情報収集やiPhoneをもっと活用する方法等、旅のテクニックが満載で旅行前には必ず読んでおきたい一冊。特に第5章「旅の達人の七つ道具とパッキング術」が参考になりました。

  • これが13年も前に書かれたものとは思えない!高城剛恐るべし。前々からパッキング術や白本、黒本を興味深く拝見していたが、この本もかなり面白かった。最終章に、私たちが旅行を楽しむことができる条件は何より平和な時代であるということが大前提と書いてあった。「疫病が世界的に流行っても…」云々のあたりが、コロナ禍時代を予見しているようで、これまた驚いた。

    旅に出る前に10のやりたいことを書き出すことは是非やってみようと思う。

    最終章にあった文がとても心に残って素晴らしいと思った。「個々人の目指すゴールの1つは、生活を豊かにする、日々を楽しく過ごすことだと思う。それは、人生の「質」を高めることを意味する。そのためのコミニケーション能力や経験値の向上、危機管理能力があり、それらを試され、同時に向上させるきっかけになるのがまさに旅なのだ。したがって、旅の達人になるということは、人生の達人になることを意味する。
    また、旅とは、自分を映す鏡のようなものだ。言葉も地理もわからず、自分とは一体何なのか、自分にできる事は何なのかを考え、行動する機会でもあるからだ。旅を通じて知ることができるのは、接する世界だけではなく、己自身でもある。」

  • 本書内にも言及がありました地球の歩き方信者です。ビジュアル偏重の日本のガイドブックに対して一石を投じる姿勢は共感できました。旅行する前に相手の国の文化や歴史を知ろうとするのは、訪れる国に住む人々に対する最大限の敬意だと常々思うからです。海外の有名ガイドブックを紹介して日本のガイドブックと比較検討しているのもよかったです。

  • 2009年に出版されたものなので、
    情報のネタとしては今では古いものも多々あるが、
    情報化社会のスピードめまぐるしい現代だからこそ、
    いかにして自分流の情報収集を行うかの重要性や、
    情報の在り方などとても勉強になる本だった。
    旅の荷物のまとめ方とかマネしてみよう。

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著者プロフィール

高城 剛(たかしろ つよし)
1964年東京都葛飾区柴又生まれ。
日本大学芸術学部在学中に、「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。自身も数多くのメディアに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、ソニー・プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。2008年より、拠点を欧州へ移し活動。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。著書に『世界はすでに破綻しているのか?』『空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?』『カジノとIR。日本の未来を決めるのはどっちだっ!?』(集英社)、『ヤバいぜっ! デジタル日本』『オーガニック革命』(集英社新書)、『2035年の世界』(PHP研究所)、『人生を変える南の島々』『LIFE PACKING2.1 未来を生きるためのモノと知恵』(パブラボ)などがある。

「2017年 『不老超寿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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