デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)

  • 309人登録
  • 3.54評価
    • (18)
    • (40)
    • (42)
    • (13)
    • (1)
  • 54レビュー
著者 : 上念司
  • 光文社 (2010年1月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035433

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 日本経済がどう回ってるのか、分かりやすく解説した入門書。初心者には読み易くて非常に嬉しい。
    他方、国の要職に就いている方の発言に対して「トンデもない!」などと批判的なコメントが目立つため、読んでてあまり気持ちの良いものでは無いです。コメントに対して対案や改善策を具体的に提示してたらまたテイストが変わってたかも。

  • インフレターゲット論。目新しさはない。デフレ日銀主犯説に近いか。

  • 上念には毎回笑わされる
    経済漫談家ですわww

  • デフレはお金が不足した状態
    だからお金を刷って、モノとお金のバランスを元に戻す
    デフレとは、物価下落が2年以上継続している状態
    消費者物価指数CPIは、5年ごとに基準改定、バイアスにより0.9%高めの数値が出る
    変動の大きい生鮮食品を除く、コアCPI
    食料およびエネルギーを除く、コアコアCPI
    ハイパーインフレ、年率13,000%の激しいインフレ、過去にドイツ、ハンガリー、ジンバブエ
    日本では戦後でも年率59%のインフレ

  • デフレになるとお金を使わなくなる⇒不景気。のお話がわかりやすかった。
    あちらこちら論理が怪しい部分はある。

  • 上念司氏による「ダメ!デフレ、絶対に」の信念のもとに勝間和代氏曰く「誰でも分かるような平易な言葉による説明で」書かれた一冊。確かに難しい用語をなるべく使わずに分かりやすくを第一に書かれているのが文面から伝わった。国の借金から最後の日本人のくだりがとても面白い。五年前の民主党政権時に書かれた本だが経済の基礎を学ぶという意味では新しさは関係ないと思う。社会の授業を寝て過ごした自分のための一冊。


    (以下興味を持ったところのみ要約)

    デフレとは「物価下落が2年以上継続している状態」のことで最大のデメリットは失業。「いずれ価格が下がるだろう=物価下落期待」に世の中全体が覆われる。

    すると、いくら売っても儲からない状態になり、ついにお店は倒産する。倒産までの過程で、従業員の新規採用は控えられ、時給は減らされる。さらに、最終的に倒産すると、従業員は全員失業。「モノが売れない原因は日本人の心が豊かになったから」をはじめとするという考え方が常識として浸透しているがそれは間違い。

    モノよりもお金を欲しがる現在。モノと交換するためのものなに手段が目的化してしまっている。継続性がないのでこれはマイナスのバブルといえる。

    デフレの副作用では円高が最悪。円高のせいで、日本人が一番高い労働力となる。

    物価(一般価格)が上昇するには、世の中全体のお金の量が増える必要がある。産業政策ではお金の量は増えない。中央銀行は通貨発行を通じて単独でインフレが起こせる。

    ハイパーインフレ。年率約1万3000%の激しいインフレのこと。今年100円だったジュースが翌年130万円になってしまうというトンデモないもの。現在日本ではハイパーインフレの条件を満たすことができないので懸念の必要なし。

    消費税を増税してもお金そのものが増えるわけではない。お金不足によってバランスが崩れるとデフレになる。デフレ下での消費税増税は絶対負けるギャンブル以外の何ものでもない。

    国の借金は維持可能性が大事。国の借金は1円でも元本を返せるかという借金の維持可能性の方が問題になる点がマスコミ報道で見落とされている。864兆円(国民一人当たり678万円)という巨額な債務残高のほとんどが、実は返済する必要が無い。人口減少の末、最後の日本人は、政府としては巨額の負債を抱えているが、国民としては巨額の国債という資産を保有していることになるので相殺できる。

    金本位制とは何だったのか。
    紙幣を発行する際にその裏付けとなる金を保有しなければならないという制度。交換レートは固定。
    「国際貿易のトリレンマ」
    ・固定相場制(金本位制)
    ・資本移動の自由(外国への投資、または外国から自国への投資の自由)
    ・金融政策の自由(自由に通貨を発行したり、吸収したりすること)
    この2つを達成すると他の1つは絶対に達成できなくなるという法則。

    大蔵大臣高橋是清はスーパーヒーロー。即座の金本位制からの離脱によって、通貨発行の上限を撤廃し、さらに国債の日銀引受によって実際にお金の量を増やした。いち早く金本位制から離脱した高橋是清こそ賞賛されるべき。

    お金の量を増やすことを政策目標として採用することを政府に提言した。

    2010年1月20日初版1刷発行
    2010年2月25日 3刷発行
    著者 上念司
    発行所 株式会社光文社

    2014.1.4 MORIOKA TSUTAYAで購入

  • アベノミクスを導いた立役者の1人上念さんの本。
    デフレの問題点が明確にわかりやすく書かれている。
    デフレは、結局庶民のマインドが内向きになってしまい消費が滞る事が問題なのだ。
    紙幣の供給を増やす事で、インフレが起こり消費が高まり景気が回復する。

  • 今更ですが、読んでみました。異次元緩和政策が取られている現時点では、この著の言い分をどう考えるべきか?

  • この本の発行は2010年1月、しかしアベノミクスの解説かと思うほど、現在の状況を驚くほど的確に表現していると思うし、現在の金融政策のいい勉強になった。

  • 勝間和代氏のブレーンとして知られる著者が円高・デフレについて優しく解説する。
    著者は本書内でも断られているが、決して経済学をきちんと学んだわけではない。しかし、膨大な書籍を読み、その中から事象についてキチンとした根拠の示されているものを選び取りながら学んだことに基づいて本書を構成したそうだ。
    その結論としてはいたってシンプルで、「良いデフレなんてない」こと、「円高も円安もすぎると良くない」ことを基本に、財政再建についても言及されている。
    そこには、税率をあげても税収が増えない根拠も示され、結局のところデフレに陥っているならば早期にインフレ目標を設定し、その目標に到達するまで金融緩和を実施して緩やかなインフレを実現し、経済の拡大を図る必要があることが非常にわかりやすく解説されている。
    野田内閣の財政再建のための消費増税はデフレ下にある現時点では大きな間違いであり、インフレが過熱気味になってきた時こそ実施すべきであること、そして安倍内閣にはスケジュール前提ではなく、あくまでも景気動向を見極めて増税の判断をしてもらいたい、と切に思った。

全54件中 1 - 10件を表示

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)のその他の作品

上念司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デール カーネギ...
神田 昌典
有効な右矢印 無効な右矢印

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)はこんな本です

デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする