アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ (光文社新書)
- 光文社 (2010年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035532
感想・レビュー・書評
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読書時点で少し前の著作になるのだが、このジャンルでは週刊誌レベルの情報でないと追いつかない。多分、書いている人たちも時間に追われてヒーヒーだろう。日々情報が差し替わっていくのだから。
アップル・グーグル・マイクロソフトを「クラウド御三家」的に書いている。マイクロソフトのクラウド戦略は初めて読んだが、当然、なんの手も打っていない訳がないですわね。
SaaS PaaS IaaS (SaaSしか変換されない)の基本概念も勉強する必要あり。クラウドへの懐疑も押さえるべきか。
多少アップル寄りではあるが、アップルの弱点も抑えているので、良い。
言葉の使い方も適正であり、好感が持てる。ただ、全体的に一般向けではなく、多少難解である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
三社間の争いとは?
→主な資源がクラウドにあるグーグルとオンプレミス、OSにあるマイクロソフト、アップルはマーケットプレイスを押さえている
今後はクラウド上を行き来する情報の流れと出入り口に関わることが重要
そして世界一、つまりルールブレイカーである必要がある -
3社のクラウド・コンピューティングに対する考え方を読み解く書。
ドッグイヤー業界の話題としては、もう古い本だし、そんなに深い話ではないが、3社の色が現れていて素直に頷ける内容になっている。「タブレット」という単語がまだ現れず、「スレートPC」呼んでいるのが懐かしい(笑) -
「クラウド」という概念は何となくわかっていたが、クラウドに対する三社および日本の企業の姿勢がわかって、大変興味深かった。
インターネットの用語などは普段詳しく説明されている書籍も読まないため、勉強になったし、より深く理解できるようになった。
日本のデーターセンタとグーグルのデータセンタの写真が、両者のスタンスを明確に表していて面白い。
IT業界に興味はあるけど知識はあまりない、iPhoneをなんとなく持っている人なんかが読んでみるとよいかも。 -
iPod、iPhone購入者はiTunesを自分のパソコンにインストールし、iTunesストアで楽曲を購入する。
アップルは大多数のパソコンに自社のソフトを導入させ、さらに決済情報も取り込ませた。
→インターネット上での取引に抵抗をなくさせ、消費者を次のステップへいざなうことができるようになった。
微々たる金額だし、ポチッとするんでしょう。
本書の帯にある、「課金を制する企業がインターネットを制す」。
どの企業が覇権を握るのでしょうか。 -
Microsoft,Google,Appleがクラウドを牽引しようとしている3企業として書かれている。どれも何かで一山当てた企業で、潤沢な資源がある。
日本が追い付けていないといっても、それは仕方ない話だと思う。
基盤が無理なら、より上位レイヤーであるSaaSの部分でがんばればよいのではないか、とあったが、こちらもFacebookやInstagramなどなど、個人向けのWebアプリは外国企業に食いつぶされつつある感じがする。企業向けのWebアプリは詳しくないのでわからないが、どうなのだろう。
本書ではクラウドをめぐる企業間の駆け引きや思惑に言及してあって興味深かった。いつも社会から見て最適解をとっているわけではないことがよくわかる。 -
この三社やアマゾン、セールスフォースなどを含めた、各社の強みや思想がわかり、今後の展開が非常に楽しみになった。
また、最初に「クラウド」やSaaS,PaaS,IaaSの語句の説明があり、読みやすかった。 -
クラウドを消費者目線で解説した本かな。
目に見える部分で、クラウドがどう進み各社がどのように戦略をとっているのか。
うーん、読んだ後の私の予想としては、今後は競合するより、住み分けが進むかなと。
Windows Azureって、今、どうなってるんだろ。 -
各社の戦略がほどよくまとまっていた。全体動向の把握によかった