辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)

  • 光文社
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レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334035754

作品紹介・あらすじ

南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間…低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!?辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイレンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の"極限環境"に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB02678335

  • 地球上のあらゆる辺境の地で生命を探る長沼とそれに楽しみながら付き合ってる藤崎。
    話題や環境はとても普通ではないが、飄々とした二人の掛け合いが面白い。
    地球外生命の可能性まで話が及ぶと不安も感じたが、生命誕生の可能性には地球環境を前提にしていないという立場であるのが判る。
    印象に残ったのは世代交代に数十年、数百年かかる微生物がいたらそれは人間には存在自体が検知できないだろうということ。
    既存の生命で知られているのとまったく違う仕組みの生命がそのような形で存在していると考えたら…こういう仮説は楽しい。

  • サイエンス

  • 対話形式を取った、長沼氏と藤崎氏の対談400ページ。雑誌などでの長めの対談形式の特集を10個程集めた、という感じ。

    いきなりアーキアという知らない微生物の話が出て来る。

  •  通常私たちが知っている生物の大部分は非常に近しい種であるため、生物のイメージも狭くなりがちだ。しかし進化の系統樹の根本で別れたような遠い生物は、私たちが絶対生きられない環境で悠々と生きていたり、まったく異なる方法でエネルギーを得ていたりする。

     本書はそういう生物を数多く探してきた「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ生物学者と、SF作家による対談集。深海や砂漠、地中から宇宙まで、極限環境で生きる生物のエピソードが連なる。最後は地球外生命探索まで語られるが、決してオカルト的ではなく科学的でありつつ、しかし小説のような楽しさが感じられた。

  • まぁ、生物っていっても微生物なんやけど、それはそれでおもしろかった。岐阜県瑞浪市に超深地層研究所なんて施設があるとは知らなんだ。
    科学っておもろいなぁ。海底から地底、南極と北極の違いとか、火山とか月、火星、金星、木星の衛星とか、興味深い話満載。対話形式で読みやすいってのもあるけど、おもしろかった。

  • 南極、深海、砂漠、地底、地球外といった辺境やそこに存在する生き物を通して、生物の不可思議さをめぐる旅を味わう本書。科学界のインディージョーンズこと長沼毅氏の辺境探索話を中心に、実際に、日本国内の各所を旅しながら、対談が進められるため、辺境の紀行文としても楽しむことができる。酸素とケイ素が多く、炭素が少ない地球で、我々人間を含む、炭素ベースの生物が多数の中、ケイ素をベースにした珪藻が2億年前に生まれ、現在地球で大繁栄している。生物の次のステージはケイ素ベースになることも考えられるとのこと。そういえば、最近身体にシリコンいれる人増えたよなあと変な関心をした 笑

  • 2012.6.10 推薦者:みるく(http://ayatsumugi.blog52.fc2.com/blog-entry-140.html

  • あちこち話題飛びますが、長沼さん、ほんと面白い。
    深海展のショップで見つけて思わず買いましたが、買って正解。

    地下のほうが地上よりも生物量が多いとか、強力な放射線下でも耐えられる生物とか、ほんと知らない世界がこの1冊に詰まってました。


    「非常に少ない例から大局的な考え方をつくっているけれど、多分、例をもっとたくさん集めれば違ったモデルができてくるはず。今はあまりにも例を知らなすぎる。」

    制度設計、組織設計にも、言えるかもしれない。設計者があまりに例を知らなすぎる(勉強不足)だと、、、こういうとすぐに他社の事例なんて、真似したってという人がいるけど、真似するわけでもなく、よりよい適合するモデルを考えるためにも他社事例の収集、分析は重要でしょう。単に勉強してないことの言い訳にしか聞こえない。


    あと、これは逆にリスク過敏、過剰反応しないように注意しないとなーと、長沼さんのように、かるーくテキトーい捉える余裕も持たないとなと思った。

    「過去に前例のないものに対して、過剰な予防措置を講じるのも、あまり現実的じゃない」

    ま、これは地下細菌の中に、病原菌が出る可能性についてのお話だけど。地下に放射性物質を貯蔵していく際の研究も行われているけど、そこで漏れでたときの影響で病原菌が発生してしまう確率とかの話。

  • この生物学者の長沼さんという方は知らなかったのだが、
    全方位的な知識とすごい行動力で、とにかく愉快で面白かった。

    深海、地中、宇宙といった辺境(彼らからすると僕らが辺境なのだが)に棲む生物の面白さ。

    おおよそ常識的な生物観の枠外にある仕様。

    メタンを分解して生きる奴や、超高温で生きる奴や、カーボンベースのボディでない奴など、
    地球がどんな環境になろうが、必ず生き残る生物はいると確信できる。

    約400ページの分厚い本だが、面白いのでどんどん読んでしまう。
    生き物好きにはおすすめです。

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著者プロフィール

1961年、人間初の宇宙飛行の日、三重県四日市市に生まれる。4歳からは神奈川県大和市で育つ。海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・独立行政法人海洋研究開発機構)深海研究部研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員などを経て、現在は広島大学大学院生物圏科学研究科教授。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている吟遊科学者。
主な著書に『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』(朝日出版社)、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』(クロスメディア・パブリッシング)、『ゼロからはじめる生命のトリセツ』(角川文庫)、『生物圏の形而上学 ―宇宙・ヒト・微生物―』(青土社)、『超ヤバい話―地球・人間・エネルギーの危機と未来』(さくら舎)などがある。

「2020年 『我々はどう進化すべきか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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