希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)
- 光文社 (2010年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035785
感想・レビュー・書評
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★4.5
読み始めてからすぐ、胸がどきどきした。
なんとまぁ、この懐かしい感じ!
毎日図書館で必死になって卒業論文を書いた二年前が蘇りました。
簡単に読めるけど、面白い。発見がある。
この本はそんな一冊です。
まるで誰かの卒論(実際に著者の卒論らしいですが)。
他人の卒論を読むあの緊張感とときめきが味わえます。
著者の考察が正しいか正しくないか、ではなく、
全くの未知であったピースボートの知識を与えてくれた、
船内とリアルの世界を縮図だと結びつけた若者論考察、
卒論のあのときめきを与えてくれた、
すべてが私には面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
KOTOBAか何かに著者と上野氏の対談が載っていたので興味を持ち購入。
少し自分のAFS体験を思い出した。
つっこみどころはある気がするが、後半の冷却に関する分析は面白く読んだ。
色々もっと読みたい。 -
イラっとした。上から目線リア充、女たらし。
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難しい本を読んだなー。
最後の先生からのあとがきみたいなのを読むことで作者に好感をもてた。
頭のいい人なんだろうな -
承認の共同体
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メモ程度の感想
本書を読んでいて感じたのは、若者と年配者が話し合いで妥協案を協議することってとても難しいんじゃないかっていう悲観的な考え。
本書の論理からも実体験からも。
本書で分類されている「セカイ型」の若者への分析として、「異質なものに対する耐性の弱さ」という指摘がある。
自分が大好きなもの、価値があると思っているものに対して反対するものに嫌悪感を抱くのだ。
それってなぜなんだろう。
きっと、若者世代って、異質なものに対峙すると相手にしないスタンスを取ることが多いからだと思う。何の証拠もない、感覚的な答えだけど。
学校でもそうだった。あいつは嫌いだからって、合わないからって、無視する。いじめに発展することもあるんだけど、その場合だって異質なものを力でねじ伏せる。
ここでは、異質なものは弱いものっていうのが前提になっているんだけど、本書での事例っていうのは、学生運動を経験してきた元気な年配者。
そりゃぁ若者に耐性なんかあるはずもない。年配者の知り合いがいる若者は少ないと思うし、知り合いがいたとしても、激論を交わすことなんてままある話ではないだろう。
「若者は感覚によって共同性を構築しているためかもしれない。」
うん、きっと、まさに、そのとおり。 -
先輩に薦められて読みました。何気なく見ていたポスターの印象が変わった。