学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書 512)

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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036164

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭の女子高生の会話について、「チョベリバ」を引き合いに出した時点で、私の著者への信用がゼロになってしまった。

  • ある程度わかりやすい説明が出来ている人の足しにはならないかも…

  • 分かりやすいとはどういうことか、相手にとって分かりやすい説明をするための要素を明らかにし、それを習得するまでのポイントと訓練について書いてある

    分かりやすい説明に必要な3つの要素
    1何のテーマについて話しているかが分かる=目的を明確に
    2説明に使われる日本語が分かる
    3説明の中の論理が分かる

    4分からないには、知らないから分からないと理解できないから分からないがある。

    5説明とは何か=伝えること

    比喩と具体例は違う

    一度説明した知識や理屈も繰り返し「再確認」する

    分かりやすく伝えるためには100%正確な表現にはこだわらない

    聞き手に聞く姿勢がないと、理解されない

    分かりやすいかどうかを判断するのは自分ではなく相手
    分かりやすさの本質は「相手に合わせた表現」
    同じことを別の言葉で表現する練習~カタカナ語を日本語に直す

    一文は短く
    一文に言いたいことをひとつだけ
    主語と述語は近くに置く
    修飾語は少なめに
    接続助詞の「が」に注意。文章を分ける
    二重否定は使わない 例)~ないとは限らない
    主語の「の」は使わない 例)私の行った場所には雪が降っていた →私が行った場所には雪が降っていた

    具体的でない動詞を使わない 例)ちゃんとする 
    無生物主語はできるだけ使わない

    抽象的なテーマの説明をした後には、必ず具体例を出し、具体的な事例を説明した後は、必ず「それが全体の中でどういう位置づけなのか」、抽象的なテーマの話をする


    聞き手の世界観
    説明する相手を知り、世界観を共有する

  • いいっすね。

    基本に立ち返るのに買ってみました。

    仕事の能力はいかに「説明」ができるかにかかっていると言っても過言ではないくらい大切です。
    上司が部下へ、部下から上司へ、もちろん取引先へ話して説明することが得意かどうかで実績が大きく異なります。

    スティーブ=ジョブズは新製品をいかにプレゼンするかにその能力の多くを傾けました。
    何度もリハーサルを繰り返し、わかりやすく、そして無駄の省いたプレゼンこそがアップルの製品をセンセーショナルに市場に登場させた主要因です。

    以下のような表現を本著では現に戒めています。

    寄り道が多い
    一文が長い
    思いつくまま述べる
    主語と述語が遠い
    修飾語が多い
    知的な表現
    複数の意味にとれる
    接続助詞の「が」
    二重否定
    主格の「の」
    英語カタカナ語
    具体的な動作をあらわさない動詞
    無生物主語

    なるほど、これらの表現は文章表現上とても大切ですね。

  • 「わかりやすく伝えるためにはどういうことに気をつければよいか」について書かれた本。インパクトのあるプレゼンテクニックの本ではない。

    特に面白かったのが、「相手の立場になりきる」「相手の生活空間に身をおく」という部分。役者が役になりきるように、説明する側も、説明される側の立場になりきろう、と書かれている。

    説明を受ける側の立場に立った「わかりやすさ」が求められる背景には、消費者の力が大きくなった市場と関係があると思われる(たいてい、説明を受けるのはお金を払う側で、お金を払ってまでわざわざ誰かに説明するということはほとんどない)。

    ただ、インターネットのような場の場合、そもそも相手(読者・視聴者)が不特定多数であり、それがネットでのオープン・コミュニケーションの難しさの1つにあると思う。

  • 社会で一番大事なテーマの一つでしょうと思い購入しましたが掘り出し物でした。分かりやすい説明には「相手に理解してもらいたいと思う意識」「表現を相手に合わせて変える」「ざっくり情報を先ず伝える」「正確さにこだわらない」というもの。7つの習慣に「理解されてから理解される」というテーマもありますが、それと類するものかなと思いました。社会で生きていく必須スキルなので、常に意識していきたいと思います

  • ルール15:一文の中に、言いたいことはひとつしか入れない。

  •  ルールやポイントだけを読むと、多いなと思いました。少し前に流行った、ピー歳までに覚えておきたい44のルールってところでしょうか。

     筆者も活用している「ランドマーク」ですが、文章の上手い人はこんなにも多くのことを知っていて、自然とやってのけるんですね…。
     
     当たり前だけど、大切なことが書かれた本。中高生あたりに薦めたい本です。

    ただ、わかりやすいのに頭に残らないとはどういうことなの…。

  • 分かりやすい説明をするための「心構え」と「表現方法」について
    書かれている。
    「心構え」の方に重きが置かれている。
    要するに,読者をイメージして文章を書きましょうねってこと。
    「表現方法」についても,これといって特筆する点はない。

    分かりやすい説明のルールの本だけあって,読みやすい
    ――普通の新書と比べて文字が大きいせいもあるかもしれない。

    アマゾンの評価が高かったから借りてみたけど,
    ちょっと期待はずれ
    ――中高生が読む分には得るものは多いとは思う。

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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