風評被害 そのメカニズムを考える (光文社新書)

著者 : 関谷直也
  • 光文社 (2011年5月17日発売)
3.23
  • (1)
  • (15)
  • (20)
  • (7)
  • (0)
  • 本棚登録 :145
  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036249

作品紹介・あらすじ

ウルリヒ・ベックというドイツの社会学者は『危険社会』という本で、富の分配が重要な課題であった産業社会の段階を超えて、科学技術によって作られる「危険」の分配が重要な課題となったと論じた。生命の危険を誰が負担するかという話である。それは必ずしも、物理的な危険性の話ではなく、経済的な危険も含んでいる。日本はそのリスクの負担を究極までに避けてきた。絶対の「安全」を追求していけば、少しでも危険といわれたものは避けようとする。根拠がなく、ある食品や商品、地域や日本ブランドそのものが「安全でない」と見なされて、経済的被害を引き起こす。それが「風評被害」である。

風評被害 そのメカニズムを考える (光文社新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 軽い本かと思ったが専門の研究者によるまとめ。総論的であまり新しい知識はなかったが、「むつ」の事件は勉強になった。よい本だと思います。

  • 定義すら難しい風評被害について、まとめられている。風評被害という言葉はよく聞くけど、それが何なのかは、なかなか掘り下げられていない中、分かりやすく説明されている。

  • ○過去の風評被害の事例を紹介しながら、そのメカニズムや解決策などについて解説した作品。
    ○過去の事例の整理としては面白いが、あまり独自性を感じない印象。

  • 風評被害は疑心暗鬼の連鎖。

    言いえて妙だと思う。

    東日本大震災後2か月後のわりには、風評被害について軽くふれて出版ということは評価できるが、続編というか、現在の状況について筆者がどうとらえているかを知りたい。


    今から40年前の豊川信用金庫の取り付け騒ぎの写真が掲載されていたのだが、このときの状況の写真を初めて見たのは印象に残った。

  • よく、耳にする「風評被害」この言葉の定義を知っていますか?
    風評被害という語句は、国語辞典などにはなく、現代用語の基礎知識、イミダス、知恵蔵などに代表される現代用語辞典の中にとりあげられており、学術的用語でも公的に定義された用語でもない。つまりマスコミ用語である。よって、この言葉がコンセンサスのないまま社会に定着している(本著より引用)
    では、その風評被害はどのようにして起こるのか?第五福龍丸事件から福島第一原発事故までの間に起きた様々な事件を通して。風評被害がどのように起きてきたかを書いている。そこには、我々の絶対神話とゼロリスクを他者に求める心理・行動と、マスコミによるキャスティングされたストーリーとサブリミナル効果により、情報は増長され風評が作られていくのである。では、各個人が科学リテラシーをもてばいいかと言えば、必ずそうとも限らず、食品などの場合は、流通過程やそこに介在する組織などの要素により発生する可能性があるからである。
    絶対安全はない、何ごとも社会全体のリスクとベネフィットで判断されている。よって我々もその判断された結果をどこまでなら許容できるのか考えなければならない。。さらに「うわさは智者でとまる」という言葉のとおり、うわさと風評とは違うが、ひとりがひとりが智者となり、上記に書いたように、安全やリスク回避を他者に依存することなく、自分自身で判断しなければならない。それこそが、少し前から言われているレッセフェール・自己責任であり、それのないところに、真のグローバル化はない。

  • 風評被害についてを実例を挙げて分析。

    これといった対案は明示されていないので、今後考えていく必要がある。

  • 風評被害を研究する筆者がまとめた、風評被害の本。

    風評被害がどんなものか、どんな事例が今まで起こったのか、を知るにはとてもいい本。
    章の立て方にしても、章はじめの概説にしても、この本の構成がとてもわかりやすい作りになっている。


    でも、そこにどんなプラスがあるのかっていうとうーん、です。
    風評被害を防ぐために必要なこと「風評被害を正しく理解する」は達成されるかもしれないけど、現実に何かいかせるかといえば、どうだろう。

    風評被害は皆が当然の行動をした結果生じてしまうものなんで、それをどうこうできるのだろうか。
    まあとりあえず、リテラシーを持って安全を判断して、「ふつうの購買行動を保つ」ことはしようと思います。

  • 請求記号・361.4/Se 資料ID・310006076

  • 新しい職場での仕事の分担が決まらず暇だったので読了。
    「風評被害」を受けている?ところなので、参考になればと思い読んだ次第。
    メカニズムは分かった。
    あとは、どう払拭していくかだ…
    ボブに与えられた課題かも(苦笑)

  • 風評被害の定義。でも解決策への提言がない。

全20件中 1 - 10件を表示

風評被害 そのメカニズムを考える (光文社新書)のその他の作品

関谷直也の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
大野 更紗
古賀 茂明
三浦 しをん
ウォルター・アイ...
ウォルター・アイ...
池井戸 潤
シーナ・アイエン...
國分 功一郎
有効な右矢印 無効な右矢印

風評被害 そのメカニズムを考える (光文社新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする