個人美術館の愉しみ (光文社新書)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 146
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036492

作品紹介・あらすじ

個人美術館の愉しみは、近現代を彩る芸術家たちの足跡を眺められること。もう一つの愉しみは、その作品の山を築くことになったコレクターの、熱情を見ること。大金を投げ出して手に入れた人の熱情が並ぶと、その熱を通して見えてくるものがある。日本にある、魅力ある個人美術館を厳選。赤瀬川さんが紡ぐ46の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 美術

  • 優良新書。国内の45の個人の狂おしい愛情によって作られた個人美術館がタップリと写真付きで紹介される。赤瀬川原平のナビゲートも、画家としての実感の隠ったもので、単なる表面的な画家や美術館の紹介に終わらないことろがとてもよい(赤瀬川原平の美術紹介本は他の本も愛読している)。
    以下、備忘を含めて、興味を持った美術館
    ・松本俊介を多数所蔵する大川美術館
    ・ある絵に狂信的に魅せられ、手も入れてないのに、その絵を頂とする凝りに凝った建設してしまった何必館・京都現代美術館
    ・熊谷守一記念館
    ・イサム・ノグチ庭園美術館
    ・桂離宮よりアメリカ人に人気の庭園を有する足立美術館
    ・建物が素晴らしくモネの睡蓮もあるアサヒビール大山崎山荘美術館
    ・所蔵がピリリと素晴らしい、メナード美術館、ひろしま美術館

  • あんまり頭に入ってこなかったんで、すげー飛ばし読みしてしまった。
    でも、いくつか行ってみようと思う美術館は見つかった。

  • 行ってみたくなる個人美術館の数々。
    小さい本だからアレだけど、写真が小さいです。

  • 名著。単なる美術館紹介本と侮るなかれ。

    赤瀬川原平の素朴で確かな感覚、頑なな概念から逃れた生の眼と思考、美術にじっと寄り添う姿勢、それらが生んだ言葉の数々は読んでいて感動すら覚える。

    そして、国立○○美術館など有名どころばかり訪れている自分を恥じる。日本には、さまざまな地方に、さまざまな画家の、さまざまな小美術館がたくさんあるのだ。この本を片手に旅に出よう。

    46の個人美術館(1つは未完成)が取り上げられる中でぜひとも行ってみたいものはー
    佐賀県唐津市の河村美術館(青木繁作品など)、静岡県下田市の上原近代美術館(ピカソ「科学と博愛」など)、そして極めつけは、静岡県浜松市の秋野不矩美術館(秋野「渡河」など)。

  • 今年の8月くらいに図書館で借りて読んでいた。
    すでに訪れたことがある場所も、これを読んで初めて知る場所もあった。
    (地元のよく行く美術館が紹介されていたのもうれしかった)
    その後ぽつぽつ実際に訪れた場所もあった。
    読んだから行こうと思ったわけでもなく、気になる展示が丁度やっているなあ、そういえばあの本に載ってたなあ、という感じで、再度本を借りたりもした。
    読んだのち、結果として活用につながった本。
    そういうのが私は好きだ。

  • 請求記号・706.9/Ak
    資料ID・310006017

  • 愉しい本でした!行きたい美術館がいっぱい。

  • 足立美術館、大田区立龍子美術館、かみや美術館、何必館・京都現代美術館、浜松市秋野不矩美術館、上田正治写真美術館、小平市平櫛田中彫刻美術館、細見美術館、徳川美術館、真鶴町立中川一政美術館、大津市立三橋節子美術館、玉堂美術館、神戸市立小磯記念美術館、ベルナール・ビュフェ美術館、熊谷守一記念館、台東区立朝倉彫塑館、香川泰男美術館、出光美術館(門司)、河鍋暁斎記念美術館、稲沢市荻須記念美術館、弥生美術館・竹久夢二美術館、イサム・ノグチ庭園美術館、鎌倉市鏑木清方記念美術館、大塚国際美術館、メナード美術館、DIC川村記念美術館、河村美術館、宮本三郎美術館、長崎市野口彌太郎記念美術館、根津美術館、笠間日動美術館、喜多美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館、山口蓬春記念館、ウッドワン美術館、津和野町立安野光雄美術館、上原近代美術館、ひろしま美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、ポーラ美術館、中野美術館、杉本美術館、大川美術館、太田記念美術館、大原美術館、夢見る谷内六郎美術館

    美術館が盛り沢山、その分、ちょっと文章が少なくて若干物足りない。もちろん普通の美術館紹介には終わらない。

  •  画家でもある小説家赤瀬川原平の全国にある「個人美術館」巡りのエッセイ。公的な施設とは違い、創立者個人や画家の思い入れやこだわりがそれぞれある。それ故のアンバランスさを感じることもあるが、そこが「個人」の面白さであり、公の美術館とは違う目線は新鮮でもある。この本片手に美術館巡りをしたくなるがそれもそのはず、これは新幹線グリーン車にある雑誌に連載していたらしい。ちょっと悔しい気もするが、あえて乗ってみるのも悪くないかもしれない。(A.N.)

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわげんぺい)
1937年横浜市生まれ。本名・赤瀬川克彦。愛知県立旭丘高等学校美術科卒業、武蔵野美術学校油絵学科中退。画家・作家。60年代はネオ・ダダ、ハイ・レッド・センターに参加、前衛芸術家として活躍する。70年代は、『櫻画報』などでパロディー・漫画作品を発表。1979年作家・尾辻克彦として執筆した『肌ざわり』で中央公論新人賞、81年『父が消えた』で芥川賞受賞。86年路上観察学会創立に参加。その後ライカ同盟、日本美術応援団を結成。
主な著書に『オブジェを持った無産者』『超芸術トマソン』『カメラが欲しい』『赤瀬川原平の名画読本』『正体不明』『新解さんの謎』『老人力』『四角形の歴史』『東京随筆』など他多数。2014年10月「尾辻克彦×赤瀬川原平 文学と美術の多面体」展(町田市民文学館)「赤瀬川原平の芸術原論 1960年から現在まで」展(千葉市美術館)開催。同月26日逝去。

「2018年 『赤瀬川原平 カメライラスト原画コレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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