1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記 大学教授公募の裏側 (光文社新書)
- 光文社 (2011年11月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036539
作品紹介・あらすじ
倍率数百倍の大学教員公募に落ち続けること100回強。現実に打ちのめされても立ち上がり続けた、非東大卒キャリア官僚によるトホホ転職戦記。
感想・レビュー・書評
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労働省から大学教員へ「公募」で転職した筆者の実録。
実録系はやはり生々しさがあってけっこう好きだ。その時々の感情がリアルで、自分が同じ立場にたったらそうなるんだろう、いや、そうならないんじゃないか、と想像するのは楽しい。
仕事でもそうだが、苦境にたたされたときに大事なのは、「初心に帰ること」と「なんくるないさ」の対極にあるふたつの思いだと思う。こうなりたいからがんばれるんだ!というプラスの力と、まぁなんとかなるし、おれがいなくても世界は回るさ、という若干諦めに近い境地。このふたつで乗りきれるんじゃないかと思っている。
いつか転職がリアルになったときには、中野さんの奮闘を思い出そう。
あと、知識として言えば、理系研究者と文系研究者の根本的な違いを少々でもしれたのは面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「就活生にもオススメ!」という煽り文句で買ってしまったけど、800円くらいする割に内容薄っ!
結論として言われてることも、就活生向けのフリーペーパーでも読んでりゃいくらでも書いてあることだった。
霞ヶ関の裏話も読めるのかな~と思ったけど、あまり量はなかった。ただいかにも生な感想という感じで書かれた転職のきっかけの件は、地道で過酷な労働現場を垣間見れた気がしたので、その点はよかった。 -
冒頭から小説的な展開。自虐的、偽悪的文章。なんとなくむずむず。そのキャリアのあり方には必ずしも賛意ではない。でも、興味深く読みました。勉強にもなりました、ほんと。
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大学教員への、生々しい転職記。具体的な内容なので、ノンフィクションとして楽しめた。
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行動力がすごい。
何でもいいから前向きに頑張ってみようという気持ちにさせてくれ、大学教授公募の裏側もよくわかる。 -
厚生労働官僚から大学教員に転職した中野雅至氏の転職までの顛末記。いわゆる「天下り」ではなく、真っ当に大学院に通い、論文を書き、公募に応募し続けて、やっと大学教員になれたいきさつが、赤裸々に面白おかしく書かれている。
コネや大実績なしでの一公務員(サラリーマン)から大学教員への天職が不可能ではないことを教えてくれ、大学教員への転職を考えるなら、参考になること請け合いである。
また、非常に人間味あふれる中野氏の姿には共感を覚え、一種の小説を読んでいるような気分だった。中野氏にはもともと文才があったのは間違いないだろう。 -
厚労省の官僚から大学教員へ転職するすさまじい記録。
全てをさらけ出して書いてくれているので、かなり参考になった。 -
20151210