円高の正体 (光文社新書)

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  • 光文社
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レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334036621

感想・レビュー・書評

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  • 為替について・・・
    良い円高なんて無ぇんだよ!
    ってぇ本・・・

    1章から3章は為替についての極基本的な知識がある人はすっ飛ばしてもイイですね・・・
    4章からがこの本の言いたいことのよう・・・
    ソロスチャートってぇ、恥ずかしながら初めて知りました・・・
    というかこの本はリフレ派の方の本だよね?

    為替は長期的には購買力平価で話が出来る・・・
    ので物価上昇率が高い国の通貨は安くなり・・・
    低い国の通貨は高くなる・・・
    はい・・・
    これはまぁイイとして・・・
    短中期的には・・・
    ソロスチャート・・・
    ここから読み取れるのは・・・
    各国の中央銀行の金融政策の積極性の違いが、マネタリーベースの供給量の違いに現れ、それが為替レートを決めている、と・・・
    もっと言ってしまえば・・・
    金融政策の積極性の違いからくる予想インフレ率の格差によって動かされる、と・・・
    この『予想』っつーのが大事なんだよ・・・
    だから日銀はもっと金融緩和を積極的にしまくれ!
    もっと緩和しまくってインフレになる(する)って思わせろ!
    そうすりゃあ、銀行が投資活動活発にするよ!
    そうすりゃあ、インフレになり始めるだろうよ!
    そうすりゃあ、円安も起こるだろうよ!
    そうすりゃあ、企業業績も回復するだろうよ!
    そうすりゃあ、株も上がるだろうよ!
    そうすりゃあ、消費も刺激されて経済が良くなっていくだろうよ!
    そうすりゃあ、給料も上がってさらに消費が活発になって、インフレが定着して、本格的に経済成長していくだろうよ!

    だから・・・
    日銀は即刻金融緩和しまくれ!
    マネタリーベースを少なくともあと28.8兆円増やせ!150兆円にしろ!
    そうすりゃあ、1ドル95円、名目成長2%は達成出来るだろうよ!
    と・・・

    こんなに簡単なの?
    なら何故やらない?
    日銀のメンツ?
    日銀のいらん伝統?
    はて?
    何か問題でも?
    どうなの白川総裁?

    リフレ派の方の話って・・・
    キレが良い・・・
    一見分かりやすいから良く見えるけど・・・
    だから逆に・・・
    ホント?と思ってしまうのだけど・・・
    副作用はないの?
    本当のところどうなの?

    とりあえず・・・
    この本自体は読みやすい・・・
    けど・・・
    何か・・・
    相関関係と因果関係がハッキリしてないような気も・・・

  •  円高を理解する入門書として最も薦められる一冊。為替の動きに大きな影響を与える物価との関係を理解できる。以下、ポイント。

    ・為替はインフレ率の将来予測(期待インフレ率)の影響を大きく受ける。
    ・日銀の行為から期待インフレ率の動きを読める。
    ・デフレ・円高からの脱却の成否は日銀の金融政策にかかっている。

     なお本著を読了のうえ、同じテーマをよりアカデミックに扱い、かつ金融政策の記載が豊富な岩田規久男『デフレと超円高』へと読み進めると一層理解が深まる。

  • 円高は悪で、円安は善ということが知れた(日本経済にとって)。
    後半は難解で流し読みをしてしまった。
    オイオイ経済学部なのに苦笑

  • エコノミストによる円高論。日銀が量的緩和(28.8兆円)すれば円高は止まりデフレを脱却できると主張しているが、本書を読んだだけでは本当にそのような展開が可能なのかどうかは疑問。量的緩和をしても金融機関は、それを積極的に投資するとも思えないのだが。前半の基本的説明が冗長すぎる。
    「(外為市場では)実需は1~2割りにすぎず、残りの8~9割が投機」p28
    「神の見えざる手。アダムスミス」p29
    「1992年9月 ポンド危機」
    「(「デフレの正体」について)デフレは、生産年齢人口の減少によって引き起こされている、という説は誤り(他にも生産年齢人口が減少している国があるが、デフレになっていないデータを挙げて(グルジア、モルドバ、ブルガリア))」p180
    「マネタリーベースを150兆円まで拡大すれば円高は止まり、1ドル95円までの円高局面が訪れ、日本経済はデフレから脱却し、2%の名目経済成長が可能になる」p199

  • 【要約】


    【ノート】

  • 2012年1月に初版発行の本です。
    円高は悪で、日銀はマネタリーベースを150兆円程度まで拡大すれば円安になりデフレから脱却でき、200兆円まで拡大すれば日本経済は完全に復活する。との主張です。
    今、マネタリーベースは幾らくらいか分かりませんが、日本経済復活のためには日銀が頑張ることが重要であると言うことです。2014年3月現在、結構日銀頑張ってくれたと言えるのではないでしょうか。
    (このくらいやってもらわないと困るという話もありますが。)
    でも2011年の時点でこのストーリーを書いていたということはこの人の論は真を突いてたということでしょうね。

  • 2012年刊行。著者はドイツ証券会社経済調査部シニアエコノミスト。金融緩和策派による円高の問題点を理論的・実践的に解説。ただし、国債価格の下落による影響が定性的にも、定量的にも不明瞭。著者に限ったことではなく、金融緩和策論者共通の悪癖だが…。

  • 「金融緩和をして、インフレ方向に持っていくことにより、円安誘導すべきだとの説です。 2月14日に日銀が1%の物価上昇率をめざして金融緩和を続ける事実上の「インフレ目標」を導入した後、円安方向に動いています。安達氏の推論通りに“今のところ”進んでいます。」

  • 円高とデフレは、日銀のマネタリーベースの供給量が不足していることから起こっている。日米の予想インフレ率の差を縮小するためには、日銀が大規模な量的緩和政策を行うことが必要という内容。
    レビューが遅くなり今やアベノミクスで円安。日銀がマネタリーベースの供給を大幅に増やしたからだから、内容は合っていたということなのだろう。

  • 著者にとっては「どうだ見たか」と、まさに痛快だろうと思う。
    新生日銀の施策とこれまでの結果が、本書での指摘に合致していて、純粋に凄いし説得力があり、自分はまさに「見せつけられた」読者となった。そして何よりも分かりやすい。
    物価と通貨価値から長期的な為替レートの変動を見る購買力平価や中央銀行が供給するマネタリーベースの比率から、短期中期的なそれを見るソロスチャートなどに関して、事前に丁寧に解説しくれているため、本書の要である修正ソロスチャートの有効性と、そこから導かれる「為替市場の肝は予想インフレ率であり、レートは二国における将来の物価についての予想の格差の変動によって動く」点がとても理解しやすかった。さらに、それをもとに考えると「これまでの量的緩和が円高やデフレに効かなかったわけではなく、単純にその規模が足りなかっただけ」という指摘は非常に納得できる。
    また、銀行が貸出を拡大する帰結としてデフレが脱却できるというルートしか頭になかったが、予想インフレ率の上昇過程で株価上昇や円安によりバランスシートが回復した企業が、設備投資や稼働率を引き上げ、裾野に波及していき景況感が回復するというルートは参考になった。不良債権化を恐れる銀行と、景気回復に疑心暗鬼の企業の両方の立場から考えて、貸出の増加はデフレから脱却した後の本格的な景気回復局面でこそ起こるとの指摘はなるほど納得。「量的緩和策は、銀行の当座預金を増やすばかりで、デフレ脱却には無効」との日銀の見解を暗黙的に信じていた自分に明確な答えを提供してくれた。
    ただ、インフレ目標達成後の戦略をどうするかも求めたいところ。
    ここまでは遠足の目的地も見えていない状況が見えたということに過ぎない。異次元緩和という米国同様、ヘリコプターで目的地まで行こうとしている分、帰り道の難易度は高くなっていると言わざるを得ないのではないか。「無事に帰ってきて始めて遠足は終わる」のであり、目的地で絶景を見てから帰り道に事故にあっては何もならない。出口戦略をいかに上手く取りまとめていくのか。その明示を、著者にも日銀にも是非期待したいところ。

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著者プロフィール

エコノミスト、丸三証券経済調査部長
1965年生まれ。東京大学経済学部卒業。大和総研経済調査部、富士投信投資顧問、クレディ・スイスファーストボストン証券会社経済調査部、ドイツ証券経済調査部シニアエコノミストを経て、丸三証券経済調査部長。『脱デフレの歴史分析』で第1回河上肇賞、『恐慌脱出』で第1回政策分析ネットワーク賞受賞。

「2018年 『デフレと戦う――金融政策の有効性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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