- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334036621
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
円高を理解する入門書として最も薦められる一冊。為替の動きに大きな影響を与える物価との関係を理解できる。以下、ポイント。
・為替はインフレ率の将来予測(期待インフレ率)の影響を大きく受ける。
・日銀の行為から期待インフレ率の動きを読める。
・デフレ・円高からの脱却の成否は日銀の金融政策にかかっている。
なお本著を読了のうえ、同じテーマをよりアカデミックに扱い、かつ金融政策の記載が豊富な岩田規久男『デフレと超円高』へと読み進めると一層理解が深まる。 -
2023/10/29
-
円高は悪で、円安は善ということが知れた(日本経済にとって)。
後半は難解で流し読みをしてしまった。
オイオイ経済学部なのに苦笑 -
エコノミストによる円高論。日銀が量的緩和(28.8兆円)すれば円高は止まりデフレを脱却できると主張しているが、本書を読んだだけでは本当にそのような展開が可能なのかどうかは疑問。量的緩和をしても金融機関は、それを積極的に投資するとも思えないのだが。前半の基本的説明が冗長すぎる。
「(外為市場では)実需は1~2割りにすぎず、残りの8~9割が投機」p28
「神の見えざる手。アダムスミス」p29
「1992年9月 ポンド危機」
「(「デフレの正体」について)デフレは、生産年齢人口の減少によって引き起こされている、という説は誤り(他にも生産年齢人口が減少している国があるが、デフレになっていないデータを挙げて(グルジア、モルドバ、ブルガリア))」p180
「マネタリーベースを150兆円まで拡大すれば円高は止まり、1ドル95円までの円高局面が訪れ、日本経済はデフレから脱却し、2%の名目経済成長が可能になる」p199 -
【要約】
・
【ノート】
・
-
2012年1月に初版発行の本です。
円高は悪で、日銀はマネタリーベースを150兆円程度まで拡大すれば円安になりデフレから脱却でき、200兆円まで拡大すれば日本経済は完全に復活する。との主張です。
今、マネタリーベースは幾らくらいか分かりませんが、日本経済復活のためには日銀が頑張ることが重要であると言うことです。2014年3月現在、結構日銀頑張ってくれたと言えるのではないでしょうか。
(このくらいやってもらわないと困るという話もありますが。)
でも2011年の時点でこのストーリーを書いていたということはこの人の論は真を突いてたということでしょうね。 -
「金融緩和をして、インフレ方向に持っていくことにより、円安誘導すべきだとの説です。 2月14日に日銀が1%の物価上昇率をめざして金融緩和を続ける事実上の「インフレ目標」を導入した後、円安方向に動いています。安達氏の推論通りに“今のところ”進んでいます。」